久々のメールをもらうの巻
ZINEというのは同人誌のちょっと新しいカタチ。形式にとらわれずに写真集でも、テキストでもなんでもかたちにしてしまえ!という自由なカルチャーが僕は好きだ。
カルチャー系の同人誌がもっと盛り上がると(活字中毒者としては)嬉しいなあとずっと思っていて、微力ながらマーケットに貢献していこうとZINEの歴史や作り方について、これまでシリーズで記事にしてきたりもしました。
ZINEを制作したい!というひとにとって重要なのは手軽さだと僕は思っていて、デザイン性や配布形式を先進的なものにしたいと思うと、どうしてもInDesignとかAdobeのツールを紹介せざるを得ないところが難しいなあと感じていたのが、更新が滞ってしまった原因だったりもするんですが、今回素敵なメールをいただいたので、紹介したい。
NAKA_CHANG.NET
管理人naka_chang様
はじめまして。
私、デザインツール Canva(キャンバ) の**と申します。
貴サイトのZINEの作り方の記事
(https://www.naka-chang.net/zine-%EF%BC%8A-project/)
をきっかけに、サイトを拝見させていただきました。
Zineの歴史から作り方までとても細かくわかりやすくご紹介されていて、これからZineを作ろうという多くの読者さまのお役に立たれていることと存じます。
弊社が提供しているサービスも、無料で簡単にデザインができるツールなのですが、雑誌の表紙やデザインをはじめ、ロゴ・名刺・SNSバナー・プレゼン資料・フライヤーなど、ビジネスやプライベートに使えるテンプレートを豊富に用意しております。
とつぜん不躾なご連絡で恐縮なのですが、お時間のあるときに一度お試しいただき、便利に感じていただけたらご紹介いただくことは可能でしょうか?
ぜひ紹介させていただきますとも。
実はこのメール、今年の1月ぐらいに届いてたんですけど、最近Podcastを公開していないせいか、メールボックスを覗く頻度が減っていて、かつ仕事もバタバタしていて完全に見逃してしまっていました。**さん本当にすみません。
気づいてからすぐ返信をしてはみたのですが、メールアドレスが変更されているようで、mailer-daemonのアラートが返ってきてしまいました。
担当者さん辞めてなかったら、Twitterで良いのでご連絡いただけると幸いです。
Canvaとは?
特に金銭の授受があるわけではないですが、とても便利そうなので紹介記事を書いてみたいのだけど、バタバタしていてちゃんと編集する時間がとれないので、今回は軽い紹介レベルで記事にしてみたいと思います。
Canvaとは簡単にいうとデザインツールであるAdobeのPhotoshopをブラウザツールにしたようなクラウドサービスで、テンプレートを選ぶだけでデザインに親しみが無いひとでも、気軽にパンフレットや名刺、ポスターとかプレゼン資料の制作までチャレンジできるというサービス。
海外のチュートリアルでは、PCやMacだけでじゃなくiPadのようなタブレットやスマホでも制作できることを強調していたりして、とても魅力的ですよね。日本のプロモーションムービーでは綾戸智恵さんが出演されていますが、企画屋としては綾戸さんがライブのフライヤーをつくってみたりする動画も見てみたかったりしますね。
ウェブサイトのトップはこんな感じになっていて、ユーザー登録すればブラウザツールを使うことで、いろんなものをデザインすることができるようになります。テンプレートがものすごいたくさんあります。
デザインというのは、アートと違って「情報を伝えるという特定の機能をもたせることを主眼に置いた活動」のことを指すのですが、実は一定の法則性というのはあるので、こうしたテンプレートからパッパッと選ぶだけで、ええ感じのフライヤーが制作できたりするのは便利。
無料のフォトストックサービスと、簡単な写真フィルターとかまでついていているので、自分で撮影した写真を加工するのもブラウザ上で可能。カラーマッチングもできるようなので、制作物全体の色味を合わせたりするのにも使えそうだなあとか思っています。
Canva×ZINEの可能性
これまでは一部の玄人にしかできなかったことを、一般の人々向けに解放するというのは、とても意義のあることだ。Canvaというデザインツールは、高度なデザイン知識が無い一般のひとに向けたサービスなので、何となく使ってみるだけでも、かなり良い感じのデザインが仕上がりそう。そのほとんどがテンプレートであったとしても、ものを創ったり、情報発信をすることの喜びというのは、何物にも代え難い楽しさがあるし、それで良いと僕は思う。
海外のチュートリアルには、ZINEだけでなくって「Kindle本の表紙の作り方」なんて動画もあったりして、ユーザーのクリエイティビティをブーストしよう!という心意気をとても感じてしまった。
不勉強ながらこういうツールがあることを知らなくって(しかも調べてみたらユニコーンベンチャー!)とてもためになりましたが、次回は実際に使ってみて、ZINEをもっと気軽に制作してみたい!という方の参考になるような記事にしてみたいなあと考えています。