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沖縄でロードバイク60km走った後、ロードバイクが欲しくなってきたので、前回の記事の通り「本気じゃないロードバイクもしくはクロスバイク」を探しているんですが、Amazonで探してみると出るわ出るわ格安バイク。「ロードバイクのエントリーは10万円から」とは言われるものの、3万円で買えるじゃん!と正直驚きを隠せません。そこで今回は、Amazonの格安バイクのからくりについて調べてみました。

ロードバイク/クロスバイクが安い理由

雑誌なんかを読んでみると、ほぼ全てのメディアにおいて「ロードバイクを買うなら、最初の1台目は10万円近辺を目安に」と書かれています。僕が買った指南書に記載してあるおすすめバイクも、大抵が10万円前後のものが多かったですね。

一般的に、クロスバイクよりロードバイクのほうが高いはずなのですが、Amazonで最安値のものを探してみると、3万円程度のものまで見つかります。さすがAmazon。た、安いにはそれなりの理由はあります。

広告費をかけていない

最安値近辺で頻出するバイクメーカーというのはほぼいくつかのブランドに絞られますが、そのほとんどが無名の会社。つまり広告費をかけていないわけで、余計なコストが乗っかっていないという理由はあるかもしれません。薄利多売型のビジネスモデルという感じなのだろうか?ただ、そういう会社にありがちなリスクもあるっちゃありそう。

個々のパーツ精度が低い

安価なロードバイク/クロスバイクのレビューコメントをよく読んでみると、たまに散見されるのが「フレームが曲がってました」「ネジ穴にガタがある」というコメント。安価な工場で生産しているせいか、やはりパーツの製造精度は高いものとは言えない感じ。ただ、全てが悪いわけではなく、欠陥品の出現率が高いということでしょう。事実、大手メーカーも台湾や中国の工場で自転車を製造しているわけで、台湾なんかの工場はとてもコストパフォーマンスに優れているそうです。

本気のロードバイクとして使うのであればこういう部分は気をつけたほうが良いですが、まあ通勤/通学ならある程度許容範囲かなと僕は思います。

ブレーキやギアシフターの調整は必須

あと欠陥以外でレビューコメントにあるのが「調整は必須です」というレビュー。格安バイクは大体6~7割ぐらいの完成品が送られてくるので、最終的には自分で組み立てて完成させなければなりません。ただし、例えばブレーキ周りやギアチェンジ(ギアシフター)周りの調整などは粗雑になっていることも多いみたいで、自分で調整する必要がありそう。自転車屋さんへ持ち込めば防犯登録と一緒に調整もやってくれるそうですが、1000円ぐらいの出費は覚悟したほうが良さそうです。

フレームがスチールである

そして最も注意すべきポイントがこれ。フレームがスチール製だってこと。ロードバイクやクロスバイクは、早く走るために作られているので、軽いアルミやカーボン、稀に衝撃に強いクロモリ(クロムモリブデン鋼)が使われていることがほとんど。スチールというのは要するに、ママチャリの素材なわけです。

誤解を恐れずに簡単に書くと、フレームがスチール製ということは、見た目はロードバイク/クロスバイクなんだけれども、中身はスチールということ。スチールのほうが重いので、重量にして5kgぐらいの差が出てきます。

どこの会社がどういう作りで売ってんのかは重要

以上がざっと安い理由なんだけれども、Amazon上位ブランドに外国っぽいブランドのロードバイクとかあるじゃないですか?あれってどこの会社がつくってんだろうと思って調べてみたら、日本の会社もあったりしてびっくり。いくつか調べてみた会社を列挙してみます。

株式会社オオトモ -CANOVER、Grandirなどを企画製造-

CANOVER、Grandir、NEXTYLEといったAmazonロードバイク/クロスバイクカテゴリの人気モデルを企画製造しているのは「株式会社オオトモ」という大阪の会社。自転車だけでなく、スポーツ用品やアウトドア用品も企画・製造している会社。細身のスポーツバイクの他には、タイヤ幅の太いファットバイクもつくっている模様。

Grandirは白と黒でサイズが違うのでお気をつけください。

最も高価なモデルのCANOVER「ZENOS」でも定価で13万円(実際には値引きされていて、6万円ぐらいではある)ぐらいなので、ガチンコメーカーというよりは、裾野を広く手軽に乗れるスポーツバイクブランドといったところでしょうか。

オオトモさんのその他の自転車は、全体的に小さめで女性も手軽に乗れるバイクといった感じのものが多そう。

アニマト株式会社 -ANIMATOブランドで統一された企画製造メーカー-

大阪市からほど近い、大阪府守口市にある「アニマト株式会社」もAmazon自転車カテゴリの上位常連ブランドを抱える会社。アニマトはブランド名はそのまま「ANIMATO」として、自社名を冠したブランドのなかに数種類のモデル名を展開しています。

会社としてはロードバイクやクロスバイク以外にも、マウンテンバイクなどのモデルも。ただオオトモとは違って、アニマトは自転車一筋といった感じ。ピストバイクも取り扱っています。

ロードバイク、クロスバイクそれぞれに、低価格モデルからミドルレンジモデルまでを揃えています。ロードバイクでの最上位は「CRESCEND」。ブレーキが二箇所にあるところを見ると、やっぱりガチンコロードというよりも初めての1台というか、普段乗りを重視したようなつくりにはなっています。

Amazonでは全てのスポーツバイクが「ANIMATO」名義で統一されているので探しやすいですね。ざっとラインナップを眺めてみるだけでも、スペックを比較する勉強にはなるかなと思います。

株式会社コウメイ

株式会社コウメイは兵庫県は姫路にある企業。こちらの会社は、スポーツバイクはもちろん、電動アシスト自転車なども含めた自転車本体、パーツの製造から販売を、グループ内の様々な企業で担当している様子。例えば、販売店の役割をするのは「一勝堂」ですが、売っている自転車には「TRINX」、パーツには「RockBros」といったブランド名がついています。EUROBIKEというブランドも一勝堂で取り扱っているところを見ると、おそらくこちらの企業ブランドなのかも(詳細未確認)。

取り扱いブランドをざっと列挙すると、「EVK(Electric Vehicle Koumei)」「RockBros」「TRIACE JAPAN」「TRINX JAPAN」「自転車の一勝堂」「EIZER」「SCHNEIZER」「DuX」。Amazonの自転車カテゴリで人気になっているのはこちらのSCHNEIZERですかね。検索するとよく出てきます。

その他だとEIZERなどもそうですね。

コウメイさんは楽天でも結構取り扱いがあるようなので、機会があれば楽天で売られているスポーツバイクに関してまとめたときにでも、ショップを紹介しようかな。

その他の自転車メーカーなど

その他の小規模~中規模メーカーについてもちょっと調べてみました。他にもありましたら追記していくつもりなので、自転車つくってるメーカーさんからのご連絡を絶賛お待ちしております。

ビーズ株式会社

ドッペルギャンガー(DOPPELGANGER)というよく見かけるブランドはこちらの会社。デザインがとてもオシャレでビジュアルコミュニケーションが上手く、最近よく見かけるうさぎマークのアウトドアブランド「DOD」もこの会社が手がけています。

株式会社福井商会

初めてロードバイクを買う初心者だと、大抵は大手ブランドのエントリーモデルを買うところですが、既にスポーツバイクに乗っている方の通勤用やサブとして買われるケースをよく見るのが「Artcyclestudio」というブランド。

アートサイクルスタジオは、4万円台の手頃なバイクから、10万円台のエントリーとしてはちょっと高級なものまで揃っています。このブランドは福井商会という会社のブランドで、大阪にはサイクルワールドという実店舗も運営しており、安心できそうです。

株式会社コア・ジャパン

埼玉県にあるコアジャパンは「a.n.design works」というブランド名でスポーツバイクはもちろん、シティサイクル(ママチャリ)、ジュニア用自転車まで手がけています。

アウトレット 【a.n.design works】(エーエヌデザインワークス) Laugh537 ラフ マットブラック 700c 165cm~
a.n.design works

もともと自転車が好きだったクリエイターの方たちが集まってつくった会社のようで、ウェブサイトも素敵ですね。

21テクノロジー株式会社

21テクノロジーという会社は福岡にあり、中国天津市に自社の工場をもっています。ラインナップは少ないものの安価で街乗りには最適なスポーツバイクが揃っています。

GOLDEN WHEEL GROUP

Amazonでロードバイクを探していると、レコメンドされる激安ロードバイクブランド「TOTEM」は、中国天津にある「GOLDEN WHEEL GROUP」という会社のブランド。OEMで様々なメーカーに自転車をおろしているようなのですが、その精度はいかに。

まあこれも街乗りにするぐらいなら良いかも。

不明(調査中)

PANTHER」「GOWAY」「180Degree」「DEEPER

まとめ:本気バイクなら確かに10万は出すべき、でも気分だけなら

ざっとレビューや評判を見た限り、高評価になっているものもありつつ、レビューを書いているひとはほとんどが「ママチャリから初めて買いました!」という初心者。しかも長距離のライドにチャレンジするひとではなさそうで、通勤や通学向けにかっこいいスポーツバイクが欲しいというひとがほとんどのようでした。そう考えると、やっぱりスポーツバイクを趣味にしようと考えているひとにとっては、今回紹介したような格安なバイクは不向きかも。

ただ売れ筋商品になってるわけでずっとAmazonに取り扱いがあるところを見ると、しっかりしたものであることは確かそう。本気のスポーツバイクというより、ロードバイクやクロスバイクのかっこいいデザインの自転車に手っ取り早く乗りたいという場合には、こういうルック車でも良いかもしれません。

というわけで、僕が買ってみた格安ロードバイクは、また別の記事でレビューするので、乞うご期待。

参考文献

 

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