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DJというのは大抵クラブでミックスを披露するものですが、最近ではライブ配信なんかで有名になるDJというのも良く見かけます。お部屋でまったりDJしてる様子をライブ配信しているひともいるし、イメージ動画に音だけでライブ配信してるひとなんかも。今回は、いくつかの記事に分けつつ、DJのライブストリーミング配信に必要な知識についてまとめてみます。
目次
百花繚乱のライブ配信サービス
実は、7年ぐらい前から「ライブ配信がこれから流行るだろうから勉強しておこう」と思っていた時期があって、当時一番人気だったUstreamというサービスでいろんな実験をやっていました。
当時あれこれ試していたときに備忘録としてまとめていた記事はこちら。
・Ustreamを高画質にするFlashMediaLiveEncoderとか、保存とか
Ustreamというサービス自体は無くなってしまいましたが、上の記事で言及しているような基本的な考え方というのは、実はあんまり変わっていなかったりします。変わっているのは周辺機器やソフト関連の話。最近では、ニコニコ生放送やYouTube Live、Showroomや17、ツイキャス、Periscopeなど様々なライブ配信サービスが立ち上がっていて、まさに百花繚乱。僕はBoilerroomのライブ配信なんかもよく観ています。
最近だと簡単にライブ配信できるアプリなんかも多くなってきました。というわけで、せっかくなのでこの機会に知識をアップデートしておこうかなと思います。
ライブストリーミングの基礎知識
先ほど貼り付けた過去のライブ配信の様子。何の前置きもなく貼り付けていましたが、こういう映像配信を行う場合、構造を理解しておくとスムーズなので軽く解説してみます。
TV番組なんかも同じ理屈ではあるのですが、DJしている様子を配信しようと思うと、①カメラから入力された映像と、②番組ロゴやテロップなどの要素の2つをミックスする作業が必要です。この作業にはソフトやアプリケーションが必要ですが、最近だと無料のものが結構多いので、そこまで心配は不要。
大抵のライブ配信サービスは映像と音声をそれぞれ選ばせるタイプだと思うので、音声に関しては上の図のように、DJミックスされた音声をライブ配信サービスへと送ることで、かっこいいDJ配信ができるようになります。
映像の合成に必要なもの
ウェブカメラ
ライブ配信に必要なものとしてはまずはカメラ。方法によってはスマートフォンでも可能ではありますが、自分のスマホはライブ配信されているかのチェック機として使った方が良く、僕としては安いものでも良いのでカメラの購入をオススメします。最近ではTV電話用みたいな安いものでも、レンズが綺麗で高画質なものも多いです。
一眼レフカメラ
ウェブカメラよりももっと高画質で配信したい!プロっぽいYouTubeライブにしたい!とう方には、一眼レフカメラを使ってYouTubeライブを行うのもオススメです。基本的な考え方はウェブカメラと変わりませんが、映像を変換するためのキャプチャボードと呼ばれる機材が必要になります。詳細はこちらの記事もご参考ください → DJが一眼レフカメラでYouTubeライブするときの便利グッズ
ビデオスイッチャー
カメラを複数使うときは後述するOBS Studioでカメラを切り替えられますが、ボタン一発で切り替えられるビデオスイッチャーというものがあると更に便利です。
最近品薄気味ですが、関連するガジェットとともに紹介した記事もどうぞ → DJやミュージシャン向けのYouTubeライブ用機材が次々と在庫切れに・・・
ライブ配信用ソフトウェア
次に用意するのは映像の合成なんかに使うソフトウェア。映像垂れ流しの配信であれば必要は無いんですけど、おそらく何度か配信をしてみると絶対にロゴ入れたいなあとかなってくるもんです。
以前の配信ではCamtwistというシンプルで便利なソフトを使っていたのですが、開発が止まってしまっているようで新しいものを探し直すはめに。そして見つけたのが、こちら。
OBSというのは「Open Broadcaster Software」といって、現在有志によって開発が続けられているオープンソースのライブ配信ソフトウェア。かなり高度な機能まで実装されているので、上級者でなければこれで十分かなと。Windows、Macと両OS揃っているのも安心感ありますね(Linuxまである)。
YouTubeのヘルプページにはその他のソフトとして、Stage TEN、Wirecast Playなんかも紹介されていますが、今のところ無料で使いやすいのでOBSで問題無さそう。
音声の送出に必要なもの
DJ音声を配信するまでの流れ
DJの音声を配信するためには、マスターアウトの音声をPCヘ入力する必要があるのですが、注意するポイントが2つあります。
まず部屋で音を鳴らすことを前提にするということ。そうしないとモニタリング音と実際にフロア(部屋)に流れている音とのテンポや雰囲気を合わせることが難しいです。次に、配信用に入力する音声信号は一度デジタルに変換する必要が生じるということ、
文章にすると複雑ですが、図にまとめるとこんな感じに接続する必要があります。
部屋で鳴らす音声はマスターアウト、正確にはBoothOutとか書かれているものを使って、マスターアウトプットはアナログ信号をデジタル信号へ変換する「オーディオインターフェース」を経由してからPCやMacへと接続。こうすることで、部屋の無駄な音声を含まない、ちゃんとしたDJミックスを配信することができるようになります。
オーディオインターフェース
オーディオインターフェースにもいろいろ種類はありますが、そんなに高級なものじゃなくてもOK。というのもライブ配信なので、そこまで高音質の音をそのまま送信するのはちょっと負荷がかかるから。Podcast向けとかの安価なモデルでも良くって、僕からオススメするのはミキサータイプのものですが、ボックスタイプの安価なものも結構あります。。
もうちょっとお金を出せるのであれば複数入力に対応していて、ラジオなんかも収録できるようになるモデルがオススメ。
オーディオインターフェースに関しては、過去にまとめているので参考までにこちらの記事も興味がある方は読んでみてください。
・DJにオーディオインターフェースは必要?オススメのA/Iと接続について
スマホでライブ配信可能な機材も!
最近だとスマホでライブ配信するためのオーディオインターフェースというのも登場してきています。
この場合はiPhoneなどのカメラを使いつつ、音声入力をDJミキサーのMasterPutから引っ張ってくることで、ミックス音源だけを配信することが可能になります。スマホ系のオーディオインターフェースって結構玉石混交で、使える!と思ったらモノラル入力だったり残念なケースも多いなから、iRig製品は結構定番になっているみたいですね。詳細はこちらを → iPhoneやiPadでDJのライブ配信をするために必要な機材を教えてください
ライブ配信は以外と簡単!でも注意することも
設定方法などはおいおい追記していこうかなと思いますが、今のYouTube Liveのダッシュボードってかなり優秀なので、機材さえあればかなり簡単にライブ配信ができるようになりました。
ただ、便利な反面気を付けておきたいポイントも。当たり前ですが生中継なので、くれぐれも誤配信には注意。ちょっとした悪ふざけのつもりでも、後々問題になりそうな行為は控えるように!お酒が入っている場合もあると思うので、配信の止め忘れや、著作権まわりの配慮にもご注意ください。
ライブ配信でも、許可の取れていない楽曲配信は著作権侵害にあたる可能性に配慮するように!逆に書くと、これを機会にプロモーショナル音源などをデジタルプールで探してみるのも良いかもしれません。
[dj01equiplive]