人間は息をひきとるときに、これまでの人生が走馬灯のように見えるとかいうけど、あれって日本人だからそうなんであって、例えばアメリカだったらアメコミなのかな、とか常々思ってたけど、もしかしたらホントにそういうこともあるのかもしれないな、と映画観て思った。あ、先日ケビン・ベーコンが出てた映画をレンタルしたとき、「SUPER」を借りてみた話です。

死ぬときに走馬灯や、アメコミを見るような感覚になるとしたら、そのひとの生きてきた人生のなかで最も印象に残っているシーンが見えるはずで、このSUPERの主人公であるニックはそれが二つしかない。一つ目が妻と結婚したとき二。つ目が強盗に遭遇したときに、走っていった方向を警官に教えたとき。ニックはそれを猛烈に下手な絵に描いて壁に貼っちゃう、ちょっと変わった中年だ。妻との生活も上手くいっていないし、だからこそそれを壁に貼っているんだとも思う。

ある日、妻が家出してしまうところから話は始まる。どうやら街のドラッグディーラーであるジョック(ケビン・ベーコン)と不倫していたらしい。ヒーローもののテレビ番組に感化された主人公のニックは、ヒーローになるための研究を近所のアメコミ書店で開始する。そこで出会うのがリビー(エレン・ペイジ)だ。

正直かわいい。

ニックは研究を経て、配管用のレンチを武器にした「クリムゾンボルト」となって夜の街をパトロールする。といっても、一歩的に攻撃してるだけなんだけど、、笑。で、その正体を見破ったリビーは、相方としてボルティーとなって一緒になって悪との戦いに参加する。実は変態だったみたいなオチもあるんだけど、二人で武器を揃えて、憎きジョックのもとへ襲撃に向かう、っていうストーリー。

襲撃シーンすごいグロテスクなんですけど、これ基本アメコミっぽい感じがして、グロくてもなんとなく受け入れられる感じがするんですよね。

クリムゾンボルトとして人生のほんのわずかな時間だけでも、まあ視野は狭いわけだけども、本当の人生を生きたニックにとって、その瞬間瞬間はとても大切なヒトコマになってる。ニックが最後、壁に向かっているシーンは単なる回想だけじゃない。そのひと本来の人生を生きたという満足感というか、一つひとつの達成を噛み締めている瞬間でもあるってことなのかもしれない。それが上手く「アメコミ」というモチーフとも重なって、最後は感動もの。

しかしこれ。なんつっても、アヴァンタイトルがむっちゃ良いんですよね。アメコミ色満載、なんだけどチープでだらしないテイストは、主人公の暴走感というかダメな感じをよく表現してるよなあと。

トレイラーはこちら。

割とカルト色強いですが、こういう映画もいいよね。オススメです。

 

SUPER(字幕版)

ダイナーのコックとして働くフランクはサラと結婚するが、気弱でうだつの上がらないフランクに幻滅したサラはドラッグの元締めのジョックと浮気をする。絶望したフランクはテレビで見た子供たちを指導するヒーローに感化され、自前のコスチュームを着て「クリムゾンボルト」と名乗り、夜の町をパトロールして配管用のレンチでドラッグの売人を叩きのめしていく。

 

エレン・ペイジ、次は監督やるみたいで期待。

 

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