いくつか「自分ルール」っていうのがあるんですが、例えば「金曜の夜は、何時になっても掃除してから寝る」とか。なんとなく気持ちがいいからっていうだけの理由で、特に意味は無いのだけれども。
最近そこに追加したのが、「毎日ひとつ、何か部屋にあるものを捨てる」です。ちなみに、先日は大学のときから使っていたファイルを捨てました。
無印良品のファイルは、整理用のクリアホルダーと一緒に使うようになっていて、大学のときは授業中に書いたノートをガシガシ突っ込んでた。新しい概念とか、図に描いて整理しないと頭に入らないタチで、たくさんノートを使う自分にとっては、とてもぴったりだった。いくつもノートを持ってこなくても、ひとつのファイルにその日の授業で使うものだけを入れて、持ち歩けるのも便利だったし。
でも、もう使ってない。
仕事用にRHODIAのメモパッドを使うようになって、社会人になってからはメモはそれだけ。打ち合わせも、お客さんと話すときも、ミーティングもメモとペンだけ。その時間が終われば、iPhoneで写真をとっておいて後は破いて捨ててます。いつも使うのはRHODIA No.19というA4サイズのメモパッド。
会社では、メモをノートPCでとるひともいるわけだけど、自分としては手を動かしてペンでメモを描いてる(書いてる)感じがしないと、頭に入ってこないから、たぶんこの先もずっとこのセット。ペンや、それを入れるペンケースも、お気に入りのものがあると仕事がはかどるような気がして、毎回同じものを買っています。
でも、こうして長い目で見ると、使う道具ってそれなりに変わってゆくものだなあとも思う。
文房具だけじゃなくて、服とかクルマとか、持ち物にはそのひとなりのいろんな意味が多分あって、それは使いやすさ以外にも、ある種のステータスを誇示するものだったり、いろんな場面がある。
普通は、そういった外見ってそのとき限りの一瞬のものだけど、視点を変えて長い時間の流れのなかで見てみると、そのひとの人生みたいなものが見えてくることもあるかもしれない。結婚すると結婚指輪をはめるように、お金持ちになると不動産をもったりとか、もっと書くとすれば、地方から都会に出ていくひとは野心や野望を持っているとも言える。
ものをもつことには、そういういろんな意味がある。
だとしたら、捨てることにも、たぶん何か意味があるんだろう。