お金を出して買ったものなら、一度気に入ったら可能な限り長く使いたいと思っていて、その最たる例がアウトドア用の時計だ。ある程度フェイスが大きくって、高度計やコンパスにも対応していて、ソーラー充電可能でデザインもカッコ良く、アウトドアジャケットを着ていても袖の上から装着できる、という条件をクリアする時計はなかなか無い。

CASIO PRO TREK PRW-3510

最近はフェイスが液晶ディスプレイのスマートウォッチなんかが主流ではあるのだけど、便利なのは理解しつつも、電池のもちが悪いから万が一遭難でもしたら致命的だ。

僕は、地図に関してはGarminのOregonというトレッキングナビを使っているし(腰からぶら下げられて便利)、あえて時計から音楽を聴いたりすることは無いので、ハイテクな機能はそこまで求めてない。

PRO TREKというCASIOのブランドはTREKという名前ではあるけど登山だけに限らずいろんなフィールドスポーツやフィットネス向けの時計を揃えていて、僕はここ5年ぐらいずっとPRW-3510という登山向けの時計を普段でも使っている。

この型番は「マルチフィールドライン」と呼ばれていて、登山だけじゃなく沢登りなんかでも大丈夫な20気圧防水。フェイスが大きくてハッキリしているので情報を確認しやすいし、高度計やコンパスも内臓されているので、山道の分岐で道に迷っても地図無しである程度進行方向に自信をもてるので重宝しています。

最初は山登りやフェス行くときに良いな!と思って奮発して買ったんだけど、とても便利なので普段から使うようになって早数年。ただ問題もあって、アウトドアで使うときはジャケットの袖の上に装着するんだけど、普段使いだと腕にそのまま装着するので、汗なんかのせいでバンドが劣化してきてしまっていました。遠目では目立たないんだけど、間近で見ると結構汚いのよね。

シリコンの樹脂バンドは寒くても平気だけど、劣化はしやすいのが難

金属製のバンドなんかだともっと耐久性もあるんだろうけど、このシリコン製のバンドだからこそ装着感がラクっていうのも、気に入っているポイントではあって、同じものを買い直すか〜嫌だな〜と思っていました。

PRO TREKは裏蓋に型番号が刻印されているので安心

そんなこんなでモヤモヤしていた矢先、PRO TREKはバンドを交換部品として売っているので、自分で買えば交換することも可能ということを知りました。なんと!パイセンありがとうございます。

PRO TREKシリーズは時計の裏蓋にブランドロゴと型番が刻印されているので、念の為再度確認。裏蓋近辺も汗や垢が溜まって汚いのでこれを機に掃除したい。

型番を確認して間違いないように交換用のバンドを検索すると確かにある。これは胸熱!ずっと大事に使いたいユーザーにとっては、こういう交換部品の提供って嬉しいですよね。確認すると、時計店向けにも売ってるっぽいので自分でバンド交換するのが嫌だっていうひとは、近所の時計店に問い合わせてみても良いかもしれません。交換バンドを取り寄せて時計店で交換してくれるものと思われます。

今回は楽天で注文してみたところ、レターパック配送でなんと翌日に到着。簡易なビニールに封入されていましたが、確かに新品のバンドです。綺麗なものって良いよね。

新品だけあって綺麗なバンド

ちなみに届いたのはバンドのみ。オプションでバンドと腕の間に入る裏面カバーと接続部品も売られていましたが、まあそこは磨耗してなさそうだし大丈夫かなと思ってバンドのみ注文してみました。

精密ドライバーが100円とは驚き

と、ここで問題発生。普段使っているドライバーでネジを取り外そうと思ったのですが、時計のネジ山が小さすぎてマイナスドライバーが入らない。やっぱり精密ドライバーが必要そう、ということで渋谷をウロウロしていたところ、なんと百均ショップで精密ドライバーを発見。

というわけで、100円で買った精密ドライバーを買って帰り、作業スタート。

PRW-3510に限らず、PRO TREK製品はだいたい両サイドからネジ留めしているので、マイナスドライバーを2本持ち、左ドライバーで固定しながら右ドライバーを回してネジを緩めていきます。固いのと両サイド固定しながらの作業になるので、ちょっとコツは必要かもしれません。

意外でしたがパイプの両端をネジ留めしてるわけじゃなくって、パイプに長短2本のネジを通して強度を確保しているようでした。流石!パイプ部分はケースの穴からドライバーを通して、押し出すようにすると外しやすいです。パイプは汗と垢がちょっとついていたので綺麗に磨きました。

バンドを取り外したら汚れを落とそう

バンドと裏面カバーを外すとケースの細かい部分が明らかに。やっぱりこちらも汚れは溜まっていました。

最近はガンガン山を縦走することも無いので、そこまで土埃なんかが溜まっていたわけではありませんが、手汗が溜まった痕跡みたいな汚れはこびりついていたので、アルコール入りの除菌シートを使って綺麗に磨いてみました。

というわけで細かい部分を全て磨き上げてから、バンドを交換。どうでしょう。時計全体がむっちゃ綺麗に!掃除とバンド交換だけでこんなに綺麗になるなら、まだ10年ぐらいは使いたいところです。

新品ではないけど、バンドを交換して掃除するだけでもだいぶ綺麗になります。

今回は購入当初のものと同じバンドと交換してみましたが、PRW-3510シリーズであれば別モデルのものも使えるそうで、PRW-3510 FC向けのメタル入りウレタンバンドも交換可能。高かったので止めましたけど、このブレスレットタイプのはかなり渋くて良いですね。

ちなみになんだけど、交換用バンドが販売されてるかPRO TREKのウェブサイトを確認してみたんですが、PRO TREKもアスリート向けのスマートウォッチがちょうど新発売したタイミングだったみたいで大々的に告知されてました。

本格的なトレッキングナビを使わないケースや、ハイキング、自転車でポダリングなんかするだけであればスマートウォッチで確かに十分って感じはあるよね。

黒に赤って斬新だけど確かにカッコ良いですし。

ただ、やっぱスマートウォッチの難点って電池の持ちがそこまで良くないっていうところなので、もし買うとすれば高くてもGarminのスマートウォッチかなあとは思っています。

Garmin製品って岩とかに落としても全然壊れないぐらい強度があるので結構安心なのと、GPSの精度がむちゃくちゃ高いので位置情報の捕捉も簡単。万が一ではあるけど、遭難しても山道に復帰できる可能性もかなり高い。

僕の場合はトレッキングナビを使っているので、そうそうスマートウォッチに乗り換えることは無いと思いますが、足が治ってハイキングや自転車に乗る機会が増えたら検討しようっかなとも思っています。

 

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