昔食べたものの味とか、おばあちゃん家の匂いとか、高校の裏にあった公園の菖蒲の香りとか、そういうあまり重要でないことのほうが記憶に残っている性分です。
先日近所のスーパーでとても懐かしいパッケージを見つけて、その味を思い出してしまって、ついつい買って帰ってしまいまった。。。その名も「ムギムギ」
「ムギムギ」というお菓子はもともと、いずみ製菓という愛知の会社が1973年(昭和48年)からつくっていたお菓子で、子どもの頃というか高校ぐらいまでいつも食べていました。その後、大学に入ってからも、常時金欠だった僕はちょくちょくムギムギだけを食べて生活しており、お腹をほどよく膨らませてくれるお菓子No1の座を不動のものにしていたのですが、2013年に製造を終了。調べてみると、従業員の退職金を払うための現金が足りなくて、生産設備を売り払ったんだそうだ。そうして遠のいていたムギムギ生活。
定番駄菓子「ムギムギ」、販売終了は苦渋の選択
長年多くの人に愛された駄菓子「ムギムギ」と「ポテトスナック」が、’13年6月末以降、姿を消している。販売元のいずみ製菓が製菓事業から撤退したためだ。
「もともと、約10種の駄菓子を扱っており、全体としての採算がとれず事業が立ち行かなくなりました」と創業者の孫で、代表の沓名哲志さんは言う。原材料の高騰や、少子化の影響による駄菓子の売り上げ減少もあった。
「残したいという声もありましたが、事業所を売却し、そのお金を従業員の退職金などに充てなければならず、また、敷地の真ん中に工場が立っていたため、半分だけ売るなどもできなかったのです」と、苦渋の選択だったのだ。 – – – https://nikkan-spa.jp/788321
ただしその後、高知県の南国製菓が商標・製造権を引き継いだそうで、細々と製造はしてたみたいです。スーパーで見かけて調べてみて、初めて知った事実でした。ちなみにパッケージは僕が当時食べていたまんまのデザインで、オリジナルへのリスペクトを感じますね。
Amazonで調べてみたら、あるじゃん!というわけで早速購入しました。楽天ポイントを使って大人買いしたい方のために、楽天市場の検索結果も貼っておくけど、レビューから感じる「待望感」がすごい。
愛用のラーメン用どんぶりに一袋全部出してみると、あのムギムギだ!ちょっと懐かしくて感動しました。
僕はいつも牛乳を入れて食べるスタイルなので、牛乳も合わせて買ってきました。あー懐かしい。サクサクした甘い感じと牛乳の冷たい感じがとても懐かしい。
食べてびっくりしましたが、完全にオリジナルの味でした。全然変わってない。製造権というか、製造法を、譲渡されたままの状態で製造してるんでしょうね。目頭に熱いものが込み上げてくる気がしました。