以前、電通とグーグル(日本法人)の調査結果にリンクを張りましたが、データマイニング専門の方から、方法論の立場で興味深い指摘。友人から、「グーグルってどこまで僕らの情報を握ってるの?」と訊かれたので、ちょうどよいタイミングで載せておきます。下記のリンクはYahoo!のツールバーの話ですが、マーケティングデータとしてなら、相当なレベルまで調査解析できるってことですね。
・SPSS、オプト、電通、グーグル。(ちゃんと調べましょう)
ところで講演の中で、某ツールバーにてアクティブユーザー30万人で1日1500万レコードの全Web履歴が取れるとあったんだけど、これはYahoo!ツールバーのデータがオプトに行ってるんかな。それ以外考えられんが。死ぬほどうらやましい。数だけでなく、質もNetRatingsよりも上だろうね。広告代理店という機能を超える可能性を秘めたデータ。年俸よりもこのデータでデータマイニングの人間釣れると思うよまじな話で。
マーケティング系の統計世界を簡単に言うと、アンケート解析系とログ解析系が右翼と左翼のようになっています(言わずもがな私はログ解析系の人間ですが)。ログ派はPOSの登場で勢いづき、そしてネットの普及やコンピュータの進化によって完全に次のステージに入ってきている。アカデミック世界も、もうアンケートをコネコネするのはやめにして、Webの世界に来て欲しい。トーキー映画が登場しているのに無声映画を撮り続けるようなものに思える。(でもチャップリンは大好きだ)
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あとちょっと気になる調査結果。
・「お金をもらったブロガーのオススメ商品は信用しない-8割」
推奨広告に関しては、アメリカでも話題みたいですね。消費者には敬意を示すのが広告の本質であることは確かです。
・「個人の感想であり、商品の効能を確約するものではありません」は、法律で禁止されます」
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以前ソニーが新製品を著名なブロガーに記事を書かせたキャンペーンを行って失敗していましたが、それはインターネットをマスメディアと同じようなアテンション(=注目)を集めるためだけのメディアとして使ってしまったという部分に起因しています。
マスメディアとインターネットの根本的な違いはどこなのか。名古屋の広告業界や広告会社のお話を聴いても、正直AISASの話ばかりで本質を突いた議論になることはまれです。言葉だけが独り歩きしているというかね。
と、ここ2ヶ月くらいずっと感じていて、参考文献を探しながら勉強していました。そのあたりの記事は次回がっつり書くか、社内でセミナーを開こうかなと思っています。