以前に下書き保存していた記事のなかから、面白い話を見つけたので、せっかくだから公開することにした。
舞鶴の赤レンガパークが「だいたい赤、だいたい青でいい」という新しい考え方のロゴをつくったらしい。ちなみに赤レンガパークは、京都の重要指定文化財。
舞鶴市には、1901年(明治34年)の旧海軍舞鶴鎮守府の開庁に伴い、明治期から大正期にかけて建設された赤れんが建造物が数多く残っています。
なかでも全部で12棟からなる北吸地区の「赤れんが倉庫群」は、うち8棟が国の重要文化財に指定されているほか、平成24年には「舞鶴赤れんがパーク」としてグランドオープンしました。- – – 赤れんがパーク
そのロゴがこちら↓
形や大きさ、色の指定も「曖昧なロゴ」だ。だから地域のひとたちに、解釈が開かれているというわけ。
オリンピックのロゴもそうだったけど、抽象的でシンプルなデザインって、見るひとによっては「どっかで見たことある」と思われることもある。でもそれって実は、受け手がデザインを見たときのリアクションが「このロゴは、このデザインは、こういうカタチとして捉えるべきなんだ」っていうふうに表面的な形状についての評価で考えるからだ(受け手が悪いという意味ではない)。
デザインは本来、「この線がいいとか、この色の組み合わせがいい」とか評価をするものではなくて、それら全体から発せられる意図に対して評価をしたほうが自由だし楽しい。
赤れんがパークのこのロゴは、そういう表面的な色やカタチからできた、定型フォーマットとしてのロゴではなくって、みんなに使ってほしい、みんなで自由に楽しんでほしい、そういう意図が感じられてとても素敵だなと思った。