次のプラットフォームの担い手として、AppleやFacebookが連日メディアに登場しているけれど、本当に大事なのは表面的な話題なんかじゃなく、「手持ちの武器として何を握るか」って部分につきるんじゃないかと思っています。
何があるかな。
例えばデバイス。AppleのiPhoneやiPadがよい例だけど、自社の開発・販売するデバイスが普及すれば、それはウェブ環境にアクセスする”ドア”になるわけだから、そこに便利なサービスをどんどんぶっこんでいけば、いろんな方法でマネタイズが可能だ。アプリを作ったらダウンロード課金にすればいいし、動画チャンネルをつくったらストリーミング(配信)課金にすればいい。ユーザーとしては、そのデバイスで全部完結しちゃうわけだから便利だよね。
他にもある。例えば、Adobe社のFlash。Flashはネット上でいろんなアニメーションを表示させるプログラムだけど、いろんなウェブサイトがFlashでサイトを作るようになれば、制作者側としてはその要望に応えざるを得ないよね。よってAdobe社の提供するFlash構築ソフトは売れるってわけ。
要するに「みんな使ってるんだよね」という状況を作り出すこと。そのためには、①これまでやりたかったことは基本的に問題なくできて、②今までよりも何らかの点に置いて便利、しかも③簡単に導入が可能
ぼんやりとネットを見てるだけじゃ、ちょっと分かりづらいけど、いまネットコンテンツはいろんな部分で新しいフォーマットができつつある。HTML5、CSS3はその顕著な例だ。で、本題。最近気になるのは“新しいテキスト・画像・動画のフォーマット”。
ネットコンテンツはこれからもどんどんリッチ化(=フルハイビジョン動画とか)してくだろうけど、ファイルを回線に乗っけるのは結構負荷がかかるし、Twitterのタイムラインでは140文字しか表示できない。だからもっとファイルサイズ的にも、テキストの文字数的にも、もっと表示速度をあげてく仕組みがあれば便利だ。
Googleの公式リリースとかを追ってくと、そんな流れが一発で分かるってわけ。
・グーグル、JPEGの置き換え狙う画像フォーマット「WebP」を公開 (日本経済新聞)
同社によれば、現在、Webページ当たりの画像の割合はバイト数換算で65%にのぼり、特にモバイルインターネットにおけるWeb体験の著しい低下をまねく要因になっている。Web上の画像はJPEG形式を主として、PNGやGIF形式なども使われているが、これらは「ロスが多い」という。
Googleは、こうした画像圧縮性能の改善を目指し、新技術の実験を行った。約100万点の画像をWebからランダムに選び、明らかな画質の劣化が認識されない範囲でWebPを使って再圧縮したところ、画像サイズを平均39%縮小することができた。WebPは、2010年5月に同社がオープンソース化したビデオコーデック「VP8」の技術をベースにしている。
・WebPいろいろ Google Code(←比較画像とか見れるよ)
・The latest news and updates(WebM project)
・WebP, a new image format for the Web(Chromium Blog)
Skypeも採用する方向とのこと。手が早いなあと感心しまう。あと短縮URLサービス。Googleもリリースしてます。
・Goo.gl url shortener is now open to everyone!(www.mattcutts.com)