iMacのターゲットディスプレイモードは、Appleのスタンスとしては旧世代の機能となっており、対応しているiMacが限られることと、macOS High Sierra 以前でしか動作させることができません。macOS Mojave 以降ではご利用いただけませんので、ご注意ください。なお、対応モデルは下記のみとなっています。
- iMac(27インチ、Late 2009)
- iMac(27インチ、Mid 2010)
- iMac(Mid 2011〜Mid 2014)
各モデルに対応した接続方法など、詳細は下記のページもご参照ください。
ターゲットディスプレイモードで、旧iMacをサブディスプレイに
仕事ではMacBookPro(13-inch, 2016, Four Thunderbolt 3 Ports)が支給されているのですが。Final CutやPhotoshopをちょくちょくいじったりするので、結構バキバキな仕様になっていて便利なんですが、年末年始にちょっと部屋で作業したいなあと思って、我が家のiMac(Late 2012モデル)を使う方法として、初めてターゲットディスプレイモードを使ってみたいなと思ったわけです。
ターゲットディスプレイモードというのは、iMacやMacBookに実装されている機能で、Thunderbolt端子やMini Display Port端子を使ってMac製品を接続することで、片方のMac製品をディスプレイとして使うことができるという便利なモード。
これまで画面共有とファイル共有で作業をしたことはあったのですが、正直ファイルの受け渡しが半端なく面倒臭い。さらに書くと今使っているiMacよりも、MacBookProのほうが正直スペックも良いので、MacBookProをベースにしたほうが良いのかなとも感じていました。というわけでターゲットディスプレイモードに対応しているiMacを使って、MacBookProのサブディスプレイ化を決めました。
Apple公式ページ:iMac をターゲットディスプレイモードでディスプレイとして使う
iMacとMacBookProを接続したいわけなんだけど、MacBookProはThunderbolt 3、iMacのほうは技術仕様を確認すると
「Mini DisplayPort出力でDVI、VGA、デュアルリンクDVI接続に対応(アダプタは別売り)」と書いてあるので、Mini DisplayPortからUSB Type-Cに変換するケーブルを買ってみました。
Mini DisplayPortからUSB Type-C変換ケーブルを購入
ってなわけで試してみたのですが、接続イメージを描いてみました。
結論から書くと使えませんでした!Mini DisplayPort使えないのかよ!!!!!というわけでターゲットディスプレイモードを使用するときの注意点についてちょっと書いてみようかなと思います。
iMacとMacBookProをターゲットディスプレイモードで使うときはThunderbolt端子に注意
今回使ったケーブルの端子はこちら。USB Type-CからMini DisplayPortへの変換ケーブル。
iMacとMacBookProの仕様を読む限り、iMacに関してはThunderbolt (1)の端子はMini DisplayPortで出力いける風なこと書いているし、MacBookProのTHunderbolt 3の端子はUSB Type-Cと書いてあるしいけるかなと思ったものの、ダメな模様。
というのもそもそも勘違いしていましたが、大前提として端末の端子はThunderbolt。「ディスプレイ端子は変換で対応できるけど、iMacやMacBookProの端子はThunderbolt。だからThunderboltからMini DisplayPortなりHDMIなり変換しろ」というわけなんです。
このiMacのThunderboltは第1世代なので、まずはApple純正のThunderboltケーブルが必要。探してみるとThunderboltの第一世代(初代にはナンバリングが無い)とThunderbolt 2が使えるケーブルを発見。
さらにThunderbolt 3へと変換するアダプタを噛ませてMacBookProに接続。
全体の構成としてはこんな感じになるのではなかろうか。
Thunderbolt 3からThunderbolt 2への変換はいけるとして、1と2対応のThunderboltケーブル対応できるのか?(まあ下位互換性はあるとは思うけど)また試してみたら記事にしてみたいと思います。
ThunderboltはUSB Type-CやMini DisplayPortとは違うので原則アダプタが必須
実はAppleの公式ページにも記載があるのですが、もともと2009年と2010年のiMacにはMini DisplayPortだったのと、Mini DisplayPortとThunderboltおよびThunderbolt 2ってほぼほぼ一緒なんですよね。
ディスプレイとして 使える iMac | 必要な ケーブル | もう 1 台の Mac に 必要なポート |
iMac (27-inch, Late 2009) | Mini DisplayPort – Mini DisplayPort | Mini DisplayPort または Thunderbolt |
iMac (27-inch, Mid 2010) | Mini DisplayPort – Mini DisplayPort | Mini DisplayPort または Thunderbolt |
iMac (Mid 2011 ~ Mid 2014) | Thunderbolt | Thunderbolt |
新しいThunderbolt 3はUSB Type-Cとほぼほぼ一緒だし、この「端子一緒問題」がこの混乱を深めている最大の原因なのかもしれません。iMac ProにすればThunderbolt 3の端子が4つついているので万事解決!といったところなんですが、最低でも50万以上するからなあ・・・。
Appleの端子解説ページ:Mac または iPad Pro の Thunderbolt 3 (USB-C) ポート/USB-C ポート用のアダプタ