QNAP社製のNAS自体の組み立てや設定、レビューなどは別の記事にまとめてみたので、興味がある方は長いですがこちらの記事もどうぞ → 20TB大容量HDD!データDJのためのQNAP NAS講座

GWを使ってNASを組んでみたのですが、合わせて静音化にチャレンジしてみました。もともとガッツリした静音化をする予定ではありませんでしたが、Amazonでハードディスクのレビューをみると「唸るような音が気になる」「うるさい」といったコメントが多くて恐ろしかったので、効果が無くても良いやと思って試してみましたが、意外と大成功。NAS勢の皆様にはニーズが高いのではないかと思うので、Before/Afterのデシベル計測を含めてやってみたことを紹介したいと思います。

NAS(Network Attached Storage)の状況について

現状の構成

僕が購入したケースはQNAPという台湾メーカーのTS-253Dというモデル。2004年設立なので最近といえば最近のメーカー。つい先月末ぐらいにはQNAP製のNASが悪質なマルウェアに感染したとかで、悪い意味で話題になってしまいましたが、現在ファームウエアや対策アプリなどもリリースされているのでご安心ください。内臓CPUがクアッドというのと、後からボードを増設して10GbitLANも繋げるというところに魅力を感じてスペック重視で購入してみました。

中に入れたハードディスクはウェスタンデジタル社のNAS向けHDDブランド「WD Red Plus」シリーズの10TBを2つ。Raid1方式という2つのハードディスクに全く同じデータを常時書き込んで、一方が破損しても大丈夫なようにしています。中に入っているディスクの回転数は7200rpmという高回転数なので、処理速度も速いです。

ただし、このハードディスクはレビューコメントで多くの「うるさい」というコメントが書き込まれています。あと壊れやすい、とも・・・。まあハードディスクを通販で購入すると、ガタゴト乱雑に運搬されている可能性もあるので、配送事故的なこともあるのかもしれません。まあそういうこともあって、Raid1でミラーリングしているわけですが。

デフォルトでも十分静かではある

一度組んでみたNASをスマホの騒音計測アプリで計測してみました。

結果は30終盤〜40dB台といったところで、思ったよりも十分静かで拍子抜け。写真や動画を転送している最中でこの数字なので、かなり静かではあります。ちなみに40dBがどれぐらいかというと、日本騒音協会の基準からすると、閑静な住宅街や図書館内のレベル。低音のぶーんという唸り音が少し気になるぐらいですね。

僕の部屋は外が割と騒がしいこともあって、基本的には気になることはなさそうですが、せっかくなので静音化を進めてみます。

静音化=防振化の3ステップ

音が鳴る(唸る)メカニズムと対策グッズ

それでは、NASをもっと静かに稼働させるために、まずはどこから音が鳴っているのか?を整理したいと思います。具体的にはこの4つ。

  1. 内臓されたハードディスクから発生する音
  2. 後部にあるファンから発生する音
  3. ①および②が筐体全体に伝わって振動する音
  4. 筐体から台に振動が伝わって共鳴する音

このそれぞれに対して対策をやっていけば、ゼロにはできないにしろ、原理的には音はいくらか抑えられるはず。特に「ブーン」と唸るような音については、おそらく振動音なのでケースで囲ったりするよりは、振動を抑えるような対策をやったほうが良いのではという方向性に。

ハードディスクからの音(振動)を抑える

というわけでまずはハードディスクから。ハードディスク内のぶんぶん回転している磁気ディスクの振動を抑えたい。そのために購入したのは、ハイエンドのピュアオーディオリスナーが機材に使う防振テープ。

これは薄く伸ばした鉛の裏側に貼り付け用のテープが貼ってある商品。鉛は質量が大きいため、ピュアオーディオ界隈では振動を抑えるためによく使われるそうです。エアコンの室外機なんかにも貼って騒音を抑えるひともいるみたいです。

NASの内部構造によって状況は変わると思いますが、今回はいったんHDDを取り出してトレイとのスペースが空いていた側面と、ハードディスクのラベル側にそのまま2枚貼り付けるかたちに。

防振ワッシャーでハードディスクとトレイの隙間を防振化

次に用意したのが防振ワッシャー。ハードディスクを入れるトレイには両サイドに固定用のパーツがあるのですが、このHDDとトレイを固定する部分にワッシャーを入れます。

ちょうど良いサイズが売っていたので、静音ファン向けの部品のようでしたが購入してみました。

僕の使っているTS-253Dはハードディスクをトレイに固定した後、両サイドに開いている穴に細長い固定レールを取り付けるのですが、左の写真のように尖った棒部分にワッシャーを入れ、ハードディスクからトレイへの振動を抑えこみます。

ケース内部に防振シートを貼り付ける

次はNASのケース対策。先ほど使った鉛の防振テープをケース内部に貼り付けていきます。まずはハードディスクからの振動がもろに伝わるトレイに近い部分からはじめ、ケース後部のファンから発生する振動を抑えるためにも、ファン周辺にも貼り付けていきます。基盤には接触しないようにご注意を。

ケースの設計によってはテープとカバーが干渉して、ケースを閉じることができないこともあります。その辺は筐体に応じて貼り付けたテープを剥がしたり部分的に切り取ってみたりしながら試行錯誤してみてください。

最後はケース全体からの振動を抑える

というわけで最後は設置場所での振動を抑える工夫。ネットで調べてみると、メラミンスポンジ(激落ちくん)を敷いてからNASを設置すると音が抑えられるという方がけっこういたので、業務用のものを探してみました。案外安かったのでこれも購入。

上記はおそらく町工場とかで使われる業務用だと思うんですが、つくりもしっかりしているので安心感があります。

スポンジゴムはかなり大きさがあったのでNASの大きさに合わせてカット。2枚重ねて敷いていて、防振パッドはそのまま足の位置に合わせて置いています。

防振・静音効果を比較

結果どうなったかというと・・・。かなり効果がありました。

正直、導入前でも十分静かではあったので、あんまり静音化は期待していませんでしたが、ほぼ気にならないレベルまで抑えることに成功。30dB前後と、ここまで下がれば外の音のほうが十分うるさいです。もちろん書き込み中の「カタッ」という音は聞こえますが、「ブーン」という唸り音はほぼ抑えることに成功。仕事中でも気になることはなさそう。

まとめ-騒音が気になる方は是非-

そもそもハードディスクからは音がするものですが、異音レベルでうるさい場合にはハードディスクの故障の前兆である可能性もあるので、「最近になってうるさくなってきた」という方はハードディスクの保護を優先したほうが良いですが、NASを導入したいけど音が気になる・・・という方には是非オススメ。多分ですが、もともとの音が大きいほうが静音効果も期待できるんじゃないかなと思います。

 

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