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毎年フェスに行くことを生き甲斐にして毎日の仕事を乗り切っていると言っても過言ではない僕ですが、久しぶりに朝霧JAMへ参戦できました。久々のフェス、本当に最高でした。

朝霧JAMは静岡県富士宮市の富士山麓、朝霧アリーナで開催されているキャンプ泊型の音楽フェス。最後に開催されたのは2018年ですが、2019年は台風の接近により急遽中止に、そして2020年、2021年はコロナ禍で開催できず、実に4年振りの開催となった今回の朝霧JAM。久々の参戦でしたが、今回からいろいろな参加方法を試してみたので、来年の参考がてらにまとめておこうと思います。

今年は初めてバスツアーにチャレンジ

2018年は彼女を連れて友人たちたくさんと一緒に参加したので、ハイエースのグランドキャビンをレンタルしたのですが、今回は4人家族+夫婦+自分という少なめの構成だったので、自分はバスで現地に行くことにしてみました。このバス利用というのが自分はちょっと抵抗あったのですが、これがとてつもなく便利でした。

バスは主要都市からの高速バスに加えて、新幹線の新富士駅から当日朝に出発するものもあって、今回は新富士駅の朝出発便を予約。予約制なので座れないこともないし、クロネコヤマトで事前に現地へ荷物を発送することもできるオプションがついていることを初めて知りました。この事前発送サービス無茶苦茶便利そうで、手ぶらでバスに乗り込んでくるひともチラホラ… 確かにサコッシュやポーチだけ持って、ザックやアウトドアチェアは移動には邪魔なので事前に送っておくというのは便利ですよね。

朝8:40発のバスに乗り込むと1時間程度で現地に到着。エントランスはバスツアー専用の入口になっていて、これまで使っていた場内駐車場とは完全に別の場所。場内駐車場組がいないので、入場もとてもスムーズ!列に並んでじっと待つ時間もなく楽ちんでした。事前に荷物を発送していた方は、エントランス付近にある受取所でザックを受け取り、入場受付を済ませたら会場へ。

で、びっくりしたのが会場までの近さ!

場内駐車場から荷物を運んで会場入りする場合、会場まで結構距離があることに加えて、駐車場ってゴツゴツした石だらけなんで、荷物をキャリーカートに入れて引っ張っていくのがかなり辛い。それに比べてバス駐車場はかなり綺麗に舗装されているので、荷物の運搬もかなり楽。さらに、入ってすぐにレンタルテントのスペースがあるので、レンタルテントを使うひとは移動距離をかなり省力することが可能です。

レンタルテントも借りてみました

というわけで、今回はついでにレンタルテントも借りてみました。せっかく借りるならということで思い切って3〜4人用のテントをレンタル。レンタルテントはバスツアーのオプションなので、バスを申し込んだひとしか使えませんが1~2名向けが80張、3~4名向けが20張と選べるようになっていて、テントだけでなく、中に敷く防水マット(地面からの冷気を遮断するもの)、ランタンもついてました。

テントそのものはLOGOS製のベーシックテント、本来は前室にポールを立てられるタイプだと思いますが、朝霧JAMはスペース節約のためタープを禁止にしていて、そのためか前室用のポールは無く日陰をつくることができません。ただし上の写真のように捲り上げてしまって、中に入れば日陰はできなくはないといった感じ。

それぞれのテント前にはそこそこスペースがあるので、他のテント利用者の方はチェアやテーブルを置いたりして、思い思いに楽しんでいるみたいでした。

3~4人向けということもあって中のスペースはかなり広め。身長180cmぐらいあるんですが、完全に立ち上がることはできないまでも、ちょっと屈んでズボンを履き替えたりといったことは普通にできる快適性。テントには前後に入口があり、メッシュ地だけで出入り口を塞いでおく、なんてこともできるため、虫を中に入れずに日中の暑い時間帯は風を通すことができます。2日目の朝とか結構暑いことも多いので、窓が2つあるというのはかなり大きいポイント。

一晩は使えるランタンもあるし、ほぼ文句は無いのですが、あえて書くとしたら防水マット。性能自体は満足ですが、このレインボーステージのテント場全体が少し傾斜がついていることに加えて、防水マットが結構滑りやすいので、寝袋にくるまっていると自然と下にずり落ちてきます。対策としては組み立て式のコットか、滑りにくい一人分のシートを持っていくとかすると良いのではないかなと思いました。

余談ですが、レンタルテントに限らず、ミニサイズの南京錠があるとテント内のグッズを盗まれずに安心です。3~4人用のレンタルテントを使う場合は出入り口が2つあるので、鍵も2つ用意しておくようにするのがオススメです。

出店の数は微減、でも要所には改善点も

朝霧JAMの醍醐味といえばライブに加えてご飯やお酒。アーティストのライブを見ながら美味しいご飯が食べられることも魅力。今回も毎年出店しているお店をまた見かけました。

すごく良い!と感じたのが電子決済。フェスに行く時は大抵現金決済のみなので、お金をおろして両替しておいて入場、という準備をしているのですが、今回はどのお店も電子決済に対応。大半のひとがPayPayやSUICA払いでお会計してました。来年から現金不要だと思うとこれは素晴らしい進化。

あと良かったのはレインボーステージとムーンシャインステージを行き来するためのトイレエリア。ここは本来なら出店があって、朝霧オフィシャルグッズを売ってる売店や、その他のご飯系出店がある場所でした。今年はこのトイレエリア付近にお店はなくなっていて、その代わりに大きな一方通行の通路に改善されていました。有名なアーティストの時間前や終わった後って、互いのステージから大量に人が移動してくるので、このエリアはとても混雑するはずなのですが、今年はとてもスムーズに人が流れていて、迷子になる子どもも少なかったんじゃないかな?と思います。

2日目の朝には天気予報が張り出されてて「雨にご注意を!」とか呼びかけていたり、温度計とアルコール消毒する機械も置いてあって、細かな配慮を感じます。

圧巻の加山雄三、その他のステージも最高

で、本題のステージ。今回の自分のお目当てはSPIRITUALIZEDだったわけですが、急遽キャンセルになってしまったので、割とブラブラいろんな人を見てました。Cwondo、TESTSET、VEGYN、yonawo、ROOT SOUL、いとうせいこう is the poet with 満島ひかり、羊文学あたり。

中でも最高だったのが加山雄三。2日目の2時半からの登場でしたが、「ふたりを〜、夕やみがぁ〜」と歌いながら登場した瞬間、会場は歓声と拍手に包まれて最高でした。御歳85歳。もうホールでのコンサートは予定していないようで、貴重な体験をできて感激。バスの時間が迫っていて最後まで観れなかったんですが、それでも最高の瞬間を目撃できて良かったです。

朝霧JAMはテント場の夜景が綺麗なことも有名。今年はテントの数が多くなくて窮屈しなくて良かったですが、夜に撮影した写真を見ると、それでもかなりの数のテントが見えます。またステージ前はアウトドアチェアを用意してライブを観ているひとも多かったですね。

荷物を極力抑えて大満足

書いた通り、今年はレンタルテント利用なので

・テントを持たない
・防寒着を減らす
・余計な荷物を減らす

という方針で臨みました。ザックもMammutのDucanSpineというウルトラライト系のバックパックを用意。チェアもHelinoxにしてコンパクトにした結果、いつもの80Lザックがこんなにコンパクトに!!!ウェアを工夫することでかなり容量を削減することに成功したので、来年も工夫してザックに全て入れることで手ぶら参加を目標にしたいですね。

寒かったけどウェアは2つで大丈夫だった

今年は少し雨が降ったので、そのせいか夜がそこまで冷え込まず(寒い時は1桁台前半になることも)、ダウンジャケットは出番がありませんでした。主に着ていたのは、下の2着。白いほうはARC’TERYXの「PROTON FL HOODY」という軽量インサレーテッドジャケット、黒いほうはMammutの「Crater Hooded Jacket」というハードシェル。

いつもはフリースを持参しているところを、ちょっと変えてみようと思って「PROTON FL HOODY」を初めて実践投入。これがすごく快適で感激。

こういうジャケットは普通、撥水性のある表地があって中には中綿が入ってることが多いのですが、「PROTON FL HOODY」はオクタと呼ばれる保温性・放湿性の高い素材が起毛っぽい感じでそのまま貼り付けられており、これが物凄く肌触りが良い。実際温かいわけですが、ライブを観ながら汗をかくような運動をしても、すぐに熱気が抜けていくため、蒸れずにとても快適でした。

夜はエアリズムの下着にコットンのTシャツ、上からこの「PROTON FL HOODY」と「Crater Hooded Jacket」を着てればまあ耐えられました。例年のように昼間快晴→夜極寒という流れなら、この上にアウトドア向けのダウンジャケットを重ね着すれば全然大丈夫そう。

帰りもバスで快適移動! そして来年の朝霧JAMを考える

帰りは行きと同じくツアーバス。小一時間あるので少し仮眠もとれるし、新幹線の駅まで付けてくれるのでとても便利。これまでは友達や後輩の運転する車に便乗していたわけですが、フェスは荷物も多いのでちょっと図々しいかなぁと思ってて、乗車人数によっては自分はバスで行って合流、みたいな方式はとても良さそうだなと思いながら帰りました。

強いて言うならもう少し遅い便にしておけば、加山雄三タイムが楽しめたなぁといったぐらいでしょうか。次回はも少し遅い時間にしたい。

今回は利用しませんでしたが、荷物を送ってしまえるは今後考えても良いかも。特にツアーバスのエントランスから会場までがとても近いので、これを使わない手は無い。仲間内で使う様な大きなテントやシェード、ベンチはまとめて発送しておいて、ツアーバスを男2名ぐらいで申し込んでおき、当日の運搬は手分けしてやる、みたいな流れができれば子どもや女子がいてもかなりスムーズにできそうだなと思っていて、来年は試してみたいなと思っているところです。

 

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