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そろそろ朝霧ジャムの準備もしないとな…、と思っている今日この頃(朝霧JAMの準備はこちらをどうぞ)。フェスとは別に冬の山行に向けて、ザックを新調してみました。今回購入したのはMammutのアルパイン向けバックパック「Trion Spine 50L」。
定価よりもかなり安くなっていたので、シーズン前にちょうど良いと思って、貯まっていたAmazonのポイントで購入。
結論から書くとかなり満足しているので、今から使うのが楽しみなんですが、届いてから使い勝手をチェックしてみたので、レビューがてら記事に残しておきたいなと思います。
グループ山行で気づいた「山行によってザックは変える」という鉄則
これまでずっと使っていたのは、Ospreyの「Xenith 88」というかなり大型のモデル。MAXで88リットルも入るので、長期の縦走やテント泊も楽々荷物が入ってしまうお気に入りのザック。このザック、フェスや荷物の多い山行ではとても重宝するのですが、裏高尾の縦走や日帰りの登山ではかなり大型すぎて使い勝手が悪い。
先日、Mammutの主催するキャンペーンに当選して仙台蔵王にグループ山行へ行ったのですが、そこで痛感したのは「入れる容量に適したサイズのザックにする」「荷物をデポ(ロッカーやバス内、テント場へ残置すること)できるときは、あらかじめ荷物を分けて二つにしておく」ということ。
夏の日帰りなんて正直20Lとか30Lで十分なのですが、ザックをいろいろ買い揃えるのが面倒な自分はそのまま大型のザックで参加しました。その結果、横幅も大きなジーニス88だと、バスや新幹線内で移動する度にゴツゴツと座席に当たるのがとてもストレス。。。さらに書くと、大きなザックに荷物が少ないケースでは荷物が下部にたまってしまって、フォルムがかなりダサい感じなのも嫌だった。。。
と、いろいろ思うことあって、ギアの多くなる冬向けのザックはもっとスッキリしたものに新調しよう!と思った結果、今回のTrione Spineを選んでみたというわけです。
Trion Spine 50Lは冬には理想のアルパインザック
サイドやフロントにポケットの無い、シンプルでスッキリしたデザイン
全体を見てみると、容量の割にスリムなデザインで縦長。さらにサイドやフロントにポケットが無いミニマルなデザインになっているので、一般的な登山向けのバックパックと比較すると物凄くスッキリした外観になっています。
デザインや横幅はスッキリとまとまっていますが、後からスノーシューやアイゼン、ストックやピッケルを取り付けられるように、細かな工夫があるところもこのモデルにしたポイント。
オスプレイやグレゴリーなど、他のブランドだと背面長に合わせて同じモデルでもS/MとかM/Lだとかのサイズを選ぶ必要がありますが、このTrion Spineはロック式の機構が内蔵されていて、簡単に背面長を調節することが可能です。サイズはM/L/XLの3サイズ。179cm/75kgの自分だとLぐらいがちょうど良い設定でした。
サイズ調整のロック機構の下は、腰部分のパッドと直接はつながっていなくて、メッシュを介して腰部分のパッドをつながっているので、ある程度通気性があるのと、Spine Technologyと呼ばれている肩と腰部分が自由に動くような機構になっていました。
ギア運搬を前提とした作りがうれしい
雪山になるとアイゼンやスノーシュー、ヘルメットなどたくさんのギアがつきもの。Trion Spineが気に入ったポイントとしては、そうしたギアをスマートに取り付けられるようにデイジーチェーンやピッケルの収納ポケットがちゃんとあるということ。特にフロント面のデイジーチェーンには一つだけではなく、いくつものカラビナやフックを取り付けることができるので、ヘルメットはもちろんアイゼンやスノーシューのケースを取り付けることも可能。
ピッケルの収納位置も完璧で、個人的にはこれが一番求めていた機能。これまでのザックでは固定具でしっかり固定していても、(いつもカバーをしていますが)ピッケルの刃先がブラブラすることがよくあって心配でした。これならザックのポケットにきちんと収まるので街中や電車に乗る時もかなり安心感があります。
大きく開くフロントアクセスで大きな荷物の出し入れもしやすい
雨蓋部分のトップポケットは普通のザックと同様ですが、この雨蓋を固定するストラップはかなり長く伸ばせるのと、取り外すこともできるので、クライミングロープを持参する際にはかなり便利。雨蓋を開いたところにあるバックルも、布地が大きくとられているのでおそらくロープが簡単にずれないような工夫がされているのかなと思います。
雨蓋を開けずに荷物を取り出したいときのフロントアクセスは底部分まで開く大きなつくり。またフロントアクセス裏側にはフロントポケットの代わりになる裏側ポケットがあります。雪山だと内部にポケットがあるほうが何かと安心なのでこれも嬉しい。
これまで使っていたザックはフロントアクセスと底部からもアクセスできる2気室構造のものしか使ったことが無いので、荷物の整理スキルは求められそう。ただ、フロントアクセスを開いた付近にも小物入れがあったりある程度の仕分けはできるのかなと。
僕は使わないのですが、もちろんハイドレーション用のポケットと穴もあります。専用ポケットがあると中で結露したりしにくいので、荷物の心配しなくて良さそう。
細かなギミックも
その他、細かなポイントとしてはチェストストラップがホイッスル仕様になっているので緊急時や熊よけとして使えるのと、左肩のショルダーストラップがポケット仕様になっていたりするのも便利。ちなみにこのポケットはかなり細いので自分のiPhone13Proは入りませんでした。感覚的には行動食用にキットカットや飴の小袋を入れておくとか、そういうぐらいかなあと。
ヒップベルトは左はポケットになっているのですが、右側にはギアループがあるのでヌンチャクやカラビナを取り付けたりするのも良いし、僕はチェストストラップに別売りの固定具を取り付けてトレッキングポールを刺せるようにしようかなと思っています。Ospreyのザックだと標準で両方ついているのですが、Mammutのザックはシンプルなギアループになっているので運用にはちょっと注意が必要そう。
これからの冬はMammutのTrion Spineで
全体的に不満な点は特になくて、まあ一言だけ書くとすれば一般的なザックと比べると重い(2200 g)かなというぐらい。といっても以前のザックも2000gぐらいあったので特に不満には思っていないのと、擦れや傷に強そうな素材でできているので、自分にとってはかなり安心感があります。
荷物がかなりスッキリしそうなので、この冬が楽しみです。冬山行向けのバックパックを探している方はぜひお試しください。
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