以前プロモーションの先輩とサシ飲みに言ったのですが、「生活者の本音は“定量”調査じゃ分からない」という話題になりました。自分でそう思っていたこともあって調べものをしていたのですが、記事にも書いた本に面白い記述があったので結構感心しています。
例えば、僕に(iMacのような)目当ての商品があったとして、そこで競合になるのは、同じパーソナルコンピュータメーカーだけじゃない。日曜雑貨や毎日の食料品、お酒のような、消費者個人の“欲しいものリスト”に載っているすべてのものが競合になり得るんだよ、という仮説。
考えてみると、高いものを買うならどこか別の購入カテゴリーのものの支出を抑えようとするのは確かに普通の行動ですよね。じゃあそれらのなかで実際に購入してもらうためにはどういう戦略をとればよいのか。
ずばり「ワンランク上のブランディングと、ワンランク下のブランディングを極める」ことだと思う。それは単なるイメージだけじゃやっぱり駄目で、明確な企業理念を持ったコンセプトから生まれるんじゃないかなあ。
きょうのアンテナ
だから、先だって公開されたこのADKのツールは凄いのかもしれないけれど、実際に事業マネジメントをする段階までくると、このツールは使えないと思うな。従来型の広告代理店的な発想のツール、っていう意味でね。
・ADK、生活者分析ツール「Target Scope」公開
むしろ、生活者の本音を見抜くとしたら、こういった手法だと個人的には思う。
・博報堂 買物研究所
で、iMacをついに買ったのだけど、Win機からの移行作業がiPhoneいじっていた時期と重なり更新頻度が落ちてましたが、また再開します。名古屋の皆様、ヨロ。