ひとという生き物は、いろんなものを再現するのが好きだ。YouTubeを覗くと、製品を自分でつくってみたりする「やってみた」動画がたくさんある。DIY好きにとって市販の製品は「買って使うもの」ではなく、「チャレンジするべき青写真」なのだ。

ちなみに、再現するというのは、そのモチーフに思い入れのある人たちの心を動かすのに最も効率的な手法なので、広告プロモーションではよく使われるアイデアでもある。手法はいろいろあって、架空のものを実物大で再現したり、死んだ人を生き返らせたりと、その手法は日々進化している。

CG技術が進化しつつある昨今、一番よくあるのは「死んだひとを蘇らせる」という類のもので、Galaxyは、過去にオードリー・ヘプバーンをふるCGで蘇らせたこともある。

日本だと、アサヒビールがウィルキンソンブランドで、松田優作を再現したCMを制作した。ただしこれは再現したというより、ワンカット入れたというレベルにとどまっている。TV-CMの制作現場はオリエンからリリースまでの時間が長くても2ヶ月とか3ヶ月だから、これでも頑張ったほうかなとは思うけど、やっぱり物足りなさはある。そっくりさんを使っても良かったんじゃないかなとも思うけど、実際に制作したスタッフから聞いた話では、そっくりさんをスキャンしたらしい。それって意味あるのかなとも思ったりするけど。

人間の場合は動いたり喋ったりすることが前提なので、やっぱり制作の難易度は高い。一番簡単なのは、「モノを再現する」ほうだ。例えば、ミニカーは僕らが子どもの頃からある「再現したもの」の最有力候補で、消防車から日産のスカイラインまで、ありとあらゆるミニカーがいまだに揃っていて、ミニカー収集を趣味にしているひとも多い。

なかでもLEGOテクニックシリーズは、LEGOファンにとっては大枚をはたく価値がある代物で、通常のLEGOシリーズとは一線を画し、実物と同じ機構をLEGOのなかに仕込む、というコンセプトで子供はもちろん大人にもファンが多い。ショベルカーやクレーンなど「動きがかっこいい」というものが基本なんだけど、過去にはポルシェなんかも出ていて、LEGOファンでも自動車ファンでも無い自分からしても、とてもかっこいいなあと思う。

まあまあ高いLEGOテクニックなんだけど、リアルな機構を再現することに特化したい!というLEGOファンからしたら、とても楽しそうだなあと感じます。ちなみに、LEGOテクニックではないですが、007のボンドカーとかもあったり。

今日の本題は、このLEGOテクニックの新作「Bugatti Chiron」。Bugatti Automobilesが全世界で500台しか販売していないこのスーパーカーは、最高速度なんと時速420 km。価格は約2億9000万円。

海外版のLEGOサイトで、このChironが新しくLEGOテクニックのラインナップに追加され、Amazonでも購入することができるようになってます。普通にかっこいい。

で、この新製品のプロモーションのために実施されたPRプロモーションが「LEGOパーツを使って、実寸大でBugatti Chironを再現する」というもの。実物と比べると色合いは異なるものの、サイズ感や形状はかなりリアルな仕上がり。

特設ページを見ると、ハンドルまでLEGOブロックで再現しているところに職人魂を感じます。人時間にして、1万3千時間を費やして制作されたこのLEGOテクニック版Bugatti Chiron(実際には複数人のスタッフによって制作されているんだろうから、もっと短期間のプロジェクトではあったと思われる)。

実際に走行できるようで、テストドライブの結果も公開されています。

It’s one thing to dream of creating a 1:1 drivable Bugatti Chiron in LEGO Technic, it’s another to make it actually happen. Months of development and testing came to a head in June on the Ehra Lessien test track outside Wolfsburg, Germany – the same track where the original Bugatti Chiron was tested – when we found out if the car would actually drive. We were even more excited when Bugatti’s official test driver and former Le Mans winner, Andy Wallace, agreed to test drive the Technic version of the Chiron on its first drive.

LEGOテクニックを使って、走行可能な実寸大のBugatti Chironを制作するという夢と、それを実際に実現させることは別ものだ。9月に行われた、ドイツWolfsburg郊外のEhra Lessienでのテスト走行(それはオリジナルのBugatti Chironがテスト走行を行った場所でもある)に向けて数ヶ月におよぶ制作を経た結果、この車は実際に運転できることが立証された。Bugattiのオフィシャルテストドライバー、そしてルマン優勝者であるAndy Wallaceは、初めてLEGOテクニック版Chironのテスト走行に同意し、私たちをかつてないほど興奮させてくれた。

時速29kmで走行することもできるLEGOテクニック版Chironは、スチーツ製のフレーム、バッテリー、タイヤといった実際に走行するのに必要な部品以外はLEGOテクニックの部品だけで作られている。その重量は1,500kg。

制作にはLEGO製のドライバーも使われたというこだわり。ただ、本当のところ本物のドライバーを使用すると、LEGOパーツを傷つけてしまう可能性があるからそうしているみたいです。

動画はこちら。実際に走っている様子も見ることができます。

僕はもともとLEGOにもスーパーカーにも興味ないひとですが、実際に走っている動画を見たり、市販のLEGO Chironを見ると、ちょっと飾っておきたいなあという物欲は刺激されますね。マニアックな物欲を刺激される、とても巧いPRプロモーションだなと感心してしまいました。

 

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