ひとを魅了するウェブサイトをつくるためのアイデアって、どんなものがあるんでしょうか。広告会社としても、キャンペーン・アイデアをウェブの領域で最大限に活かすための方法って、常にいくつかはもっておきたいものです。
音楽好きの友人界隈では既に話題ですが、相対性理論の“やくしまるえつこ”が「やくしまるえつ と d.v.d」っていう新しいユニットでCDをリリースするみたい。その特設サイトがかなりいい。是非、のぞいてみてください。
2006年9月、タイ軍事クーデターと同時期に結成される。メンバーは、やくしまるえつこ(Vo)、真部脩一(B)、永井聖一(G)、西浦謙助(Dr)の 4人。2006年11月に自主制作盤「シフォン主義」をリリースし、ライブシーンやWEB上で着実に注目を集めていく。紅一点のボーカル、やくしまるえつこの表情を抑えた歌声とポップセンスあふれるサウンドの妙、そしてときに過激な言葉が羅列する歌詞はインパクト大。2009年1月にリリースしたアルバム「ハイファイ新書」は、インディーズ盤ながらオリコンチャートおよびダウンロードチャートで好記録を樹立。謎めいた経歴とあいまって多くのリスナーの関心を引いた。「ポストYouTube時代のポップ・マエストロ」を名乗り、都内を中心にライブ活動を展開中。
ウェブサイトの利点を挙げるときに、「様々な情報をリッチコンテンツとして配信できる」っていう方もいらっしゃいますが、それって場合によりけりで、キャンペーン/プロモーションだったりすると、アイデアはひとつに絞ったほうが目立つ。これはどんな広告でも同じ。
やくしまるえつこの場合、それが“声”というわけ。
カンヌ国際広告フェスティバルでグランプリを受賞したこともある、ウェブデザイナーの中村勇吾が以前、「ウェブで一番楽しいのは、生理的に楽しいってことなんだと思うんです」と言っていましたが、いろんなウェブサイトはもとより情報の洪水のただなかにいる僕らは、こんな素朴なサイトや広告のほうが深く印象に残るんだと思います。