コピー道場の話
いまの部署、というか広告会社のなかでもCMやプロモーションを企画する部署というのは、ふつうクリエイティブ局とか呼ばれてて、だいたい人数が少ないのが常だ。会社全体で内定者がアルバイトにやってくる制度があって、毎年大学生(たまに院生)の内定者のなかから一人とか二人とかが部署にアルバイトにやってくる。ちなみに僕も一応トレーナーになっていて、トレーニーは女子大生だ。正直、若さがまぶしすぎて直視できない。
その内定者アルバイトに広告コピー、特にキャッチコピーの書き方を教えたのだけれども、ついこの前から「コピー道場」っていうのを社内で始めた。ルールは簡単で、毎月2本のお題がメールで流れて、参加者は期限までにBOXにキャッチコピーを書いて提出→あとは名前を伏せて掲示したらみんなで投票→得票数が一番多かったひとの優勝って流れ。
第2回目のお題は「もっとラジオを聴いてもらうためのキャッチコピー」。一応トレーナーなのでちゃんと応募したら優勝した。
本命だったコピーは3位。こちら↓
ちなみに第1回目は「ECCで英語を習いたくなるコピー」だったんだけど、企画した内定者アルバイトが優勝しちゃって面白かった。そのコピーがこちら。
「オリンピック」っていう単語は商標だからプロの現場では使えないんだけど(スポンサーになっていない限り)、これ超イイよね。なんか素直な感じで。僕は素直じゃないひとなので、伸び伸びした感じのコピーが好きなんだけど、この邪念が無い感じが好き。
きちんとステップを踏んで、僕が知っていることはだいたい教えたつもりなわけなんだけれども、自分が4年間と半年ぐらいで勉強してきたことを、ものの数日分で吸収してしまういまの大学生の素養に驚かされるとともに、「おれの4年間、案外薄かったな」とも切実に感じている今日この頃です。
あと、もともと自分は広告に興味無いまま宣伝会議のコピーライター養成講座というものに通った結果、いまの業界にいるのだけれども、彼女ももともとはサービス開発のプロデューサー志望だったみたいだ。いずれにせよ、センスあるし広告つくったほうが成長できるんじゃないかな、とも感じています。
広告の話
キャッチコピーというとTHE広告という感じがするけど、それは多分ストーリーが凝縮されたものがからだろう、と思う。そういえばちょっと前にACC賞が発表されてました。ACCというのは、全日本シーエム放送連盟(All Japan Radio & Television Commercial Confederation)のこと。ちなみに受賞作品にNIKEが入ってて、とても良いCMだったので貼ってみる。
スポーツはチーム戦。ただし、情熱は個人技だ。
あと大塚製薬のカロリーメイト。これも好き。何回観ても良いよなコレ。
もともとは日常的なシーンに寄り添ったようなものが好きなんですが、あと個人的に好きだったCMとしてはこういうのも好きですね。
おまけ
本田のCM番外編。演出だけで、すごく身近に思えてくるから不思議。
なんかとりとめもない感じになってしまいました。
Refference
・ACC賞グランプリは、ナイキベースボールのCMとワコールのラジオCM