この前友達からメールが来て、その子は出版社で編集とかやっているのだけど、何かしらアイデアを求められた。最近は他の友人と話していても「どうやったら面白いアイデアが思いつくのか」というようなことを、よく訊かれるようになった気がします。
たぶん「広告代理店にいるひとだから」っていうイメージが強いんだろうオレあんまアイデアマンじゃないし、などと思うております。
受け売りですが僕は基本的にこういうふうに答えていて、それは「アイデアが思いつかない、じゃなくって多すぎて選べないと考えればラク」という文句だ。
とりあえず目立ちたい!と思ったら全裸で通りを歩いとけばとりあえず注目は浴びることが出来ます。浴びる前に手錠かけられるかもしれませんが、常識とか置いておいて中学生ぐらいの発想でモノを考えると、実は結構アイデアってあるんじゃないかなと思うのだ。
ただし仕事をするとき、とくにキャンペーンを考えるときは目的に合致したものを出す必要がある訳で、僕は僕なりに筋道をたてて考える。全体のフレームワークがあってはじめて、制約を突破したりゴールに到達するために必要なアイデアの方向性というのがある。アイデアがジャンプだとしたら、たぶん高く跳ぶために必要なのは“助走としてのフレームワーク”だ。
みたいなことをいつも考えているのですが株式会社ドワンゴの川上会長が面白い記事を書いてました。
・マイナスのプロモーション – はてなポイント3万を使い切るまで死なない日記
要約するとこうだ。
・最近、リア充なのでネットに対する興味が薄れていて嬉しい
・宣伝すれば宣伝するほどマイナスの効果にしかならないプロモーションはやるべきではない
・もうちょっと定性的・定量的な説明をするための数理モデルを考えてる
・プロモーションするときにはユーザを分類して数理モデルを考えていることが多い
X. プロモーションする対象のサービス
A. 最大限のマーケットの大きさ。つまりは全体でターゲットになるユーザが何人いるか。
B. Xをしらないユーザ
C. Xをしっているユーザ
D. Xをしっていて興味をもたなかったユーザ
・施策時はB、C、Dの比率がそれによってどう変化するかを考える
・特に長期的な戦略を考える場合には使える
川上氏の説明に倣えば、当たり前ですけど
となるはず。こっから“、成果に結びつきやすい”プロモーションを考えると、ターゲットは大きいほうがいいからテレビに出稿するのがいい?とはならない場合もあるんであって、この場合“収益に結びつきやすい見込み客”を順に並べると
ってふうになる。知ったところで興味を抱いてもらえないユーザーにプッシュしまくるよりも、見込み客にむけたアプローチのほうが結果には結びつくという考え方だ。
この考え方を踏襲するとすれば、リリース直後の商材のキャンペーンゴール“α”を分析する数式Xは
この場合はおそらく、Bに特化したほおうがいいかもしれない。
また、リリースも落ち着き、認知が拡大した後で行う施策“β”に関する式は
実施した施策YでBがどれだけCに移行すれば、ゴールを達成できるか考えたらいい。
式の立て方が言葉足らずでおかしいですが(そもそも関数として考えるべきでない部分も)、mixiやGREEとか、課金モデルを採用する場合なんかだと、これで説明しやすいのかもしれません。うーんこのブログはメモなので、あまりまとまってなくて参考にはなりませんが、これを上手く整理したいんだよなあ。
で、実はこういうユーザーを考えた数理モデルが実はソーシャルメディアでの キャンペーンを企画するときに使えるんじゃないか?!と閃いたのだけど、ここまで長文になったのでまたあらためて書きます。