足を骨折して入院していた頃、夜の病院がうるさすぎてずっとYouTubeで雨音が流れているだけの動画を聴き続けてやり過ごしていたことがあった。
雨の音は全音域の周波数を含みやすくて、それは「ホワイトノイズ(厳密には滝の音が近い)」とかって呼ばれるんだけど、特定のメロディや声に意識が向かわないおかげで、集中力が上がる効果があるらしい。実際、退院したあとも仕事中上の動画をずっと聴きながら作業をする日もあるし、ボーッとして何も考えたくないときなんかに流しておくのもオススメ。
以前に一人暮らしをしていた部屋は、隣にひとが住んでいなかったこともあって、帰宅するやいなや爆音で音楽を鳴らしていたわけだけど、彼女と同棲するようになってからは部屋で常時音楽を流すこともめっきり無くなってしまった。ただ、音が無いわけではなくって部屋では彼女がずっと鼻歌を歌っているので、ある意味それがBGM。それ以外は、しんとした部屋でリモートワークしている。
静かな部屋で仕事をするのも良いなあと思いつつ、僕はやっぱりノイズのあるような場所で仕事をするほうが好きだ。滅多にないけど、偶然耳にした会話から何か良いことを思いつくんじゃないか?ついついそういう期待をしてしまう。大阪で仕事をしていた頃は、よくオフィスが入っていたビルの地下にあるカレー屋(カフェ)で企画書をつくっていて、同じくよくカフェで仕事をしていた先輩とMTGをしたりもしていた。
僕は音楽やラジオが好きなので、このリモートワーク中はヘッドホンでPodcastやラジオ、海外のmix音源なんかを聴きながら仕事をすることも多い。そういう趣味や習慣の無い後輩はけっこうストレスが辛いとよく聞く。そもそも人間は無音環境というのに耐えられるようにできていないらしい。そういうここ数年、YouTubeでASMRと呼ばれるような(咀嚼音やキーボードのタイプ音を録音している)ノイズ動画が流行っているのも何となく気持ちは分かる。
最後に、僕のプレイリストに新たに加わった音を紹介しておこう。その名も「般若心経」。般若心経だけの読経も良いけど、音楽に乗せたものもあって最近よくリピート再生しています。
2:28あたりでおばあちゃんが一緒に手を合わせて読経してるシーンが良いですね。昔のひとは般若心経をパッと唱えられるもんなんだろうか。だとしたら凄い。