仕事でプレゼン用にビデオコンテを作ることも結構あって、ぼーっとストック素材を眺める機会も多いのだけど、タイムラプス動画なんかを漠然と眺めていて「東京の夜景は外国人が撮ったほうが、やっぱカッコいいなあ」なんて、最近妙に実感している。
ただ単に構図やカメラアングルが違うから、というだけでも無いような気がして、だから例えばカラーグレーディング(色調整のこと)の好みが日本人とは違うからかなあとか、もしかしたら海外のひとの目には日本人が見ているのとは違う色が見えているのかもしれないなあとか、YouTubeの映像を見るたびに海外から来た人のもつ感性に想いを馳せている。どうやったら、ああいう色感覚とか時間感覚が身に付くんだろうか。
外国から来たひとにとって、渋谷の街は故郷ではないし、歩いている日本人も、故郷に住む馴染みの人間でもない。そういう感じが、ああいう独特な感性を生むんだろうか。もしかすると、僕らはマネキンにでも見えているのかもしれないと思うと、それはそれでユニークな感覚だなとも思う。旅の恥はかき捨てって、日本人でも言いますよね。でも日本人は海を出れば海外だけど、外国のひとはどこから「外」なんだろうか。

「海外」というのは「外国」のことを指すわけだけど、考えてみれば、これも島国日本特有の表現であることに間違いなく、おそらく大陸のほうではもっと違った言い方をするんだろう。小学校の頃、「外人」という言い方は蔑称的なニュアンスをもつから、きちんと「外国人」と言いなさい、と力説していた先生がいたけど、高校では「外人」は「Alien」と言うのだと教わった(もちろん、「a person from abroad」とかいう言い方が望ましい)。外から来たひとは宇宙人なんだ、アメリカ人ってやっぱり雑だな、と子どもながらに感じた思い出がある。
内か外か、という境界線の引き方も実はとても曖昧なものだ。僕は高校まで福岡にいたけど、兵庫、大阪、東京(週5勤務)と、全国をふらふらしていると、どこに行ってもエイリアンになったような気も、しないでもない。だから東京は、自分にとってはまた新しい外国と言っても良いかもしれない。東京の街を写真に撮るのは、結構楽しい。

東京は、大阪と違って繁華街と繁華街に距離があって、タクシーに乗ると楽しい。引っ越しでかなりの額を散財してしまう予定ではあるけど、そのうちカメラを買ってYouTuberにでもなろうかな、なんて思っています。
上の二つは動画撮影の定番、といった感じのカメラなんだけど、最近プロデューサーのひとや映像プロダクションのひとに熱くオススメされるのはBlackmagicのほうだったりもする。
日本では個人向けだと一切馴染みがないメーカーですが、映画や放送局向けのメーカーで、冒頭のカラーグレーディングソフト「DaVinci Resolve」が有名。ダヴィンチは最近、動画の編集自体もできるようになったから、AppleのFinal CutとかAdobeのPremiereとかっていう編集ソフトも不要になる。RAWで撮影した色味が、素晴らしく映画。
自宅のiMacを編集用に買い換えるか、先にカメラを調達するか。。。とりあえず小型のジンバル付きポケットカメラでも良いかなあ。