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壊れていなかったFX-2020A+CUSTOM
前回の記事でDJブースの出力に使っているデジタルアンプが壊れた、という話を書きました。
「修理できないなら・・・」とアンプを買い替えてみたら、まだ右の音が出ず・・・。結論から書くと壊れているのはアンプではなく、DJミキサーのほうだったということが判明。どうやらDJM-850のBOOTHOUTとして使っていた出力系統がどうやら壊れているみたいです。まあこれも買い替えたから気づいたわけで、無駄ではなかったと思いたい。ということで今回は新しく購入したデジタルアンプについて書いていきたいと思います。
これまでの構成では、左右のステレオスピーカー(Marantz LS-5V)と自作したサブウーファーそれぞれに対してデジタルアンプを用意していました。ただ、この構成だと電源が2つ必要なのと、DJミキサーからの音声出力をそれぞれのアンプへ分けて入力しなければならないので、RCAの分岐ケーブルをかませたりするのが面倒で、ケーブル配線が汚い。そこで今回はステレオ+サブウーファーの出力が1つのアンプで対応できる、2.1ch型のデジタルアンプを購入してみました。
デジタルアンプ界隈では珍しい2.1型! AIYIMA A03
安価で質も良い最近のデジタルアンプ界隈ですが、モノラル型やステレオ型は多くても、サブウーファー出力にも対応しているアンプは多くない。数少ない選択肢のなかで今回選んだのが、AIYIMAのA03というアンプです。
レビューコメントを読むと散々な書かれようで不安しかなかったですが、まあ前回買ったモノラルアンプもAIYIMAだったし大丈夫であろうと腹を括って購入してみました。A03というモデルはBluetoothにも対応していて、アンテナも同梱。Amazonのレビューでは「ACアダプターがついていないのでご注意ください」とか書いてありましたが、ちゃんとパッケージになって中に入ってました。
操作系統としては電源、RCA/Bluetoothの切り替えスイッチが2つ。あとはステレオスピーカー(メイン)のボリューム、高音域、低音域のツマミに加えて、サブウーファーは独立したボリュームとローパス調整のできるツマミがあります。裏側を確認すると、左からアンテナ、RCAの左右入力、ステレオスピーカーとサブウーファー向けのバナナジャック、ACアダプター接続端子という順番。
出力はBOOTHOUTの代わりにMASTEROUTをミキサーで分岐
冒頭に書いたとおり、DJミキサーのBOOTHOUTが壊れていることが接続してみて判明したので、それぞれの端子をチェック。結果、BOOTHOUT/MASTEROUT(RCA)/REC OUTというRCA端子で接続する出力系統が全てダメになっているようでした。
あれこれ試した結果、昔からずっと持っているYAMAHAのミキサーMW8CXに一旦入力して、そこからMONITOR出力を得て、AIYIMAのアンプに音を入力するという形をとることに。そのままアンプに繋がずにミキサーを介しているのは、録音したりするためにMacに接続する余地を残しておきたいなと思ったからです。
録音やLIVE配信したいときはMW8CX側のMASTEROUTもしくはRECOUTからも音声信号はとれるし、そもそもこのミキサーはMacとUSB接続も可能なので、使い勝手もかなり良いです。気になる方は新しいモデルもでているので、こちらをどうぞ。
YAMAHAのミキサーシリーズはUSB接続でもACアダプターで電源供給してるモデルもあって安定性が高く信頼できます。宅録勢には結構定番になっていますね。USBインターフェースのついているものとついていない商品があるので、お買い求めの際はお気をつけ下さい。
アッテネーターで出力レベルを調整
そして最後の問題。YAMAHAミキサーのモニター出力が大きいのか、AIYIMAのアンプ出力が大きいのか、ボリュームを少し捻っただけで爆音になってしまうという事態に。YAMAHAミキサーの出力がおそらくBOOTH向けで大きいのではと考え、アッテネーターを買ってきて、YAMAHAミキサーとアンプの間にかませて調整しています。BEFORE/AFTERはこの通り。
無茶苦茶わかりづらいですが、当初はYAMAHAのモニターツマミはゼロ付近で音量が最大になっていたのが少し余裕をもたせることができるようになって、AIYIMAのアンプ側でもかなり自由に調整できるようになりました。ちなみに、アッテネーターという機械は音量の出過ぎを抑制することができる機材なのですが、その点についてはまた別の記事で紹介することにします。
アッテネーターというと、一般的にはXLRのプラグで接続するものがほとんどなので、RCAの入出力をできるものは珍しいのですが、偶然FX AUDIOさんでドンピシャなものを見つけたのでこれを使ってみています。値段もかなり安め。
DJミキサーが壊れない限りこれでいきます
というわけで一旦DJブースの整理は完了。いま使っているDJMミキサーもだいぶ寿命に差し掛かっている感じはしますが、まだまだ使えるので壊れるまで使い倒していこうとは思っています。
普通DJブースを作ろうとと思うとアンプ内蔵のスピーカーを用意することになるのが普通で、個人的にもそちらがオススメではあります(DJ向けのおすすめスピーカーはこちら)。ただし、小さいスピーカーだと音に迫力が出ないのと、好みの音に調整することが難しかったりすることもあるので、こだわりたい方にはパッシブスピーカーとアンプを別々に用意して好みの音を追求していくのも楽しくて是非チャレンジしてもらいたいところ。
今使ってるDJM-850は既に廃盤品なので直近でぶっ壊れたら一旦修理に出しますが、直せないとなったら代替機を何か考えないと…とは思っています。が、直近の半導体不足の煽りを受けて音楽関連の機材ってかなり品薄になっている模様。あと数年使った後に、もっと最新のものがリリースされてたら交換しようかなといった感じです。
いまPioneer DJ最新の製品リストを眺めてみて思ったんですが、DJミキサーは安価な2chミキサーか4chのプロ向けみたいな感じで2極化している模様。ほどほどな価格のものが出るまで、なんとか現状のものでもって欲しいところです。
[dj01equipaudio]