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オーディオ信号の強弱を調整するアッテネーター

FX AUDIO AT-02J

DJ機材に限らず、オーディオ機器をいろいろ接続していると、「ボリュームのつまみはかなり小さいはずなのに、スピーカーから出る音量がデカすぎる」ということが稀にあります。デフォルトの音声出力が大きいと、小さい音を出しづらいことはもちろん、ツマミを動かす量に対して上下するボリュームの幅も大きくなるため、リスニング環境がかなり不便になります。

一般的なDJ機材のセッティング方法であれば、DJコントローラーやDJミキサーの出力端子をアンプ内蔵のスピーカーへ接続するだけなので、あまりそういう問題は起きないのですが、自分のようにデジタルアンプを介してパッシブスピーカーを活用しているケースではこういうことはよく起こります。

対策でいうと、DJ機材側からの出力とアンプ機器の入力の相性がベストなものを選べば良いだけの話ですが、そうそう簡単に見つけられるものではないので、これは非現実的。そこで登場するのが「アッテネーター」という部品です。

アッテネーターというのは、「Attenuation(減衰)」という言葉から来ている、いわゆる減衰器。音響機材の分野では「音声信号の強さを抑えて、全体的に音量を落とす」ための部品になります。

AT-02Jはシンプルな切り替えスイッチ型アッテネーター

アッテネーターという部品は通常ライブ会場やスタジオで使われるものなので、端子がXLR(いわゆるキャノン端子)形式のものが多くて、RCA端子の形状をしているものは多くありません。ただDJミキサーや、僕の場合は8chミキサーからの出力を拾ったりするためにはRCA端子である必要があって、良い商品がないかずっと探していました。そんなときに見つけたのがFX AUDIOのアッテネーター。下記は01Jというモデルですが、購入したのは02Jです。

FX AUDIOというと、以前デジタルアンプを買って満足した覚えがあるので、価格もそんなに高くないし、これは間違い無いだろうと思って即決。届いて感動。ものすごいコンパクトな部品でした。

アッテネーターの減衰量、つまり音声信号の強さを落とす量というのは普通決まっているのですが、今回買ってみたこのAT-02Jというアッテネーターは可変式になっており、背面のスイッチをON/OFFして組み合わせることで、スルー状態から-20dBまで音量を落とすことが可能です。使い方は簡単で、背面スイッチで減衰量を決めたら、あとは上と下にあるRCA端子に入力と出力をつなげるだけ。

大きなボックスではなく、かなりコンパクトなつくりなので、配線や機材同士の干渉も起きずにかなり便利。

アンプ側の使い勝手は改善

自室のDJ機材の環境ですが、現状ではDJミキサーのBOOTHOUTが壊れているので、MASTEROUTから分岐させた音をYAMAHAの8chミキサーに繋いで、YAMAHAのミキサーのMONITOR出力からスピーカーへ繋げるという流れを採用しています。このMONITORが結構操作するのが難しかったですが、ある程度音量をコントロールしやすくなりました。下の写真は、実はアンプ側も調整しているので少々分かりづらいのですが、感覚値で3倍程度はツマミを動かせるようになりました。

海外メーカーのアンプ内蔵スピーカーなどでも、たまにですが音量が大きすぎるというレビューを散見します。そういった場合は「DJ機材から出力されている音声信号をアッテネーターで減衰する」という方法を採用してみても良いかもしれません。安価なので、機材を入れ替えるよりもオススメ。

ちなみになんですが、うちでは今DJM-850というDJミキサーを使っていて、ここにアッテネーターを導入しているのは、本来使うべきBOOTHOUT端子から音が出ないから。DJM-850にはBOOTHOUT出力のボリューム調整機能もついているので、これが直れば問題はありません。先日、Pioneer DJを製造販売するアルファシータ株式会社さんへ問い合わせしてみたら「廃盤になっていても、お持ちのDJミキサー(DJM-850)なら工場に持ち込むか発送してくれれば修理できる」という回答をもらったので、直るかは不明ですが今度頼んでみようかなとも思っています。

[dj01equipaudio]

 

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