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以前、DJブース用に省電力で便利に使えるデジタルアンプを導入してみたのですが、早速故障したという話。電子工作が得意な方なら、もしかすると修理できるかもしれません。

FX AUDIO「FX-2020A+ CUSTOM」とは

オーディオ環境をつくる上で、重要なのがアンプ(アンプとは?という内容はこちらへ)。音声信号をスピーカーで鳴らすための増幅装置のことですが、ここ数年流行っているのがデジタルアンプ。増幅回路をデジタル処理することで、電力負荷や発熱をかなり抑えることができ、さらにコンパクトなので、中国製のいわゆる「中華アンプ」を中心にお手軽オーディオシステムとして人気が出てきています。

自宅にDJブースをつくる際は、一般的にアンプ内蔵のスピーカーを使うことになるケースが多いので、本来は必要ありません。ただ、ハードオフで数千円出せば良いスピーカーも買えることだし、何事もチャレンジだと思って導入してみました。そのときの様子はYouTubeでどうぞ。

僕の部屋で導入してみたのは日本メーカーのFX AUDIOという会社が出している「FX 2020A+CUSTOM」。TRIPATH社製『TA2020-020』デジタルアンプICを搭載し、最大20W×2のステレオ出力が可能な小型デジタルアンプです。

自分はピュアオーディオマニアでもないし、そもそも安いものなのでそこまで期待してはいませんでしたが、コンパクトでトーンコントロールも付いて調整しやすいサイズ感、音にもものすごく満足していてここ半年ほど使っていました。

片方の音が出なくなる不具合が発生

というわけで、満足してDJブース用のアンプとして使っていたFX 2020+CUSTOMですが、最近になって右側の音が出なくなるという不具合が発生。正確に書くと「右チャンネル本来の音が出力されておらず、左チャンネルの音が右側から少し漏れて聞こえている」という状態。で、片側のチャンネルの音が出なくなるというこの現象はよくあるらしく、調べてみると修理にチャレンジしているひともいました。よくよく読んでみるとリレースイッチの不具合によるものだとか、リレースイッチの交換だけで済むならチャレンジしてみようと思って中身を開けてみました。

前と後ろにあるネジを六角(サイズ違うので注意)で外して、上のケースを外します。その後、前面のパネル部分にあるボリュームとトーンコントロールのツマミを抜き、内部のナットを外せば、前面パネルは外すことができるので、下側のケースもスルッと抜けるようになります。

アンプを丸裸にすると意外と少ない部品で構成されていることに驚きですね。上の写真にあるオレンジというか、橙色のパーツが問題のリレースイッチです。ちなみにリレースイッチというのは電源を入れるためのパーツで、普通の電化製品なんかでも電源スイッチを入れた後に「パチン」と音が鳴ってそこで初めて電力が流れることがありますが、あの時間差を制御してるのがリレースイッチ。

リレースイッチには制御電流/電圧が細かく決められていて、それが製品仕様になっているのですが、取り付けられているリレーの仕様を確認すると「AC250V 3A / DC30V 3A」との記載が、おそらく商品名は「HUI KE – HK4100F DC12V SHG」というものかなと思います。足は6ピン。リレースイッチにはさまざまな大きさがあるわけですが、入念に調べるとUXCELLショップでほぼ同サイズ、同仕様のリレーが購入可能でした。

正直そんなに必要ありませんでしたが、失敗することもあろうこと思って10個入りを発注。サイズもピッタリです。

当初、秋葉原の電子部品屋さんで買おうと思っていたんですが、店員さんに該当する商品を探してもらったところ「リレー関連の部品はサイズなどがまちまちでだから、全く同じサイズか、できれば同じ商品のほうが良い」と言われて、結果としてAmazonで見つけたものがピッタリという結果に。

結局、今回は修理を断念

というわけで、早速交換作業に取り掛かったわけですが、ハンダがなかなか取れない。

「融点が比較的低いハンダを使っているので取り外しやすい」とのことだったわけですが、実際はなかなかハンダが除去できずに四苦八苦。銅製のハンダ吸取線を使ったり、一度普段使っているハンダを被せて一気に吸い取ってみたりと、小一時間ほど格闘しましたがなかなか綺麗には除去できず断念。

おそらくなんですが、より高温のハンダとか業務用のヒートガンとかを使ったほうが良かったのかもしれません。道具をもう一度揃え直すのも良いかなと思いつつ、それだったら新しいやつを買ったほうが良いかなと思って今回は諦めることに。

今後の選択肢

今後の計画としてはプリメインアンプの安価なものを買い直すことになるわけですが、現状のDJブースはMarantzの小型ステレオスピーカー&自作のサブウーファーという構成(いずれもパッシブ型)なので、2.1に対応したアンプも良いかなぁなんて思っています。ただ、最近流行りのデジタルアンプ界隈では2.1chのものは少なそう。ざっと探して見た限りでは下記ぐらいでした。

Nobsound M3 HiFi Bluetooth 5.0 デジタル 2.1CH アンプ サブウーファー オーディオアンプ USBプレーヤー
Nobsound

FX AUDIOの商品は日本メーカーということで安いなかでも少し高めなんですが、AIYIMAあたりを見てみるとかなり手を出しやすい価格帯なので、まあ買い直しても良いかなと。DJ向きのアンプ内蔵スピーカーを用意するという手もありますが、Marantzの密閉型スピーカーの出す音を結構気に入っているので、のらりくらり安めのアンプを買い替え続けるのだろうなあと思ってます。

[dj01equipaudio]

 

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