TRAKTOR KONTROL S3がついに登場

Native Instrumentsから、ちょうど欠番だったS3というDJコントローラーがついに登場しました。

Native InstrumentsのTRAKTOR KONTROLシリーズは、S2とS4がMK3(マーク3、つまり新しいver.)となってハードウェア的な性能がグンと上がったことで、Pioneer DJによるコントローラーとほぼ同レベルの選択肢に入るブランドになっているわけだけど、ここに来て高価格帯エントリーを出してくるとは意外なニュースで驚きました。

4chでありつつ基本的な機能に集中したスマートなTRAKTOR KONTROL S3

オーディオ機器のハードウェアって、実は価格帯が変わっても電子部品が高価なものになるわけではないので、一度フラッグシップモデルを出してしまえば、廉価版をつくるのは比較的簡単だ。今回のTRAKTOR KONTROL S3は、S4のテクノロジーと、S2のシンプルさのバランスを見事にとったモデルと言えるのではないかと思います。

発売されたばかりなので、各種通販サイトでの評価はまだ未定なんですが、このちょうど良いバランス感というのはPioneer DJと比較するととても面白いです。

DJコントローラーとして「ちょっと良いエントリークラス」

一般的にDJコントローラーを買ってDJを始めようという方は、DJミキサーやCDJ、ターンテーブルなんかを買わずに済ませたいというひとが多くって、(気分だけ味わいたいという方はもっと低価格かもしれませんが)概ね5万円~10万円前後のDJコントローラーを探しているケースが多いです。ちょっと分かりやすくするために、Native InstrumentsとPioneer DJの2社で価格帯別に現行モデルを整理してみました。

  Native Instruments Pioneer DJ
30万 ~   DDJ-RZX
20万 ~   DDJ-RZ / XDJ-XZ
15万 ~   XDJ-RX2
13万 ~ TRAKTOR KONTROL S8 DDJ-1000
10万 ~   DDJ-SX3 / XDJ-RR
8万 ~ TRAKTOR KONTROL S4 DDJ-800
5万 ~ TRAKTOR KONTROL S3 DDJ-SR2
3万 ~ TRAKTOR KONTROL S2  
2万 ~   DDJ-400 / DDJ-SB3
~ 2万   DDJ-200

8万を超えてくると、やっぱちょっと高いなあって思いますが、まあ7万ぐらいならって考えると、Pioneer DJが用意しているモデルってSERATO向けなんで、ちょうど隙間が空いていることになるんですよね。S2だとエントリーすぎて、デッキも2chしか扱えないことを考えると、機能はシンプルだけど4ch使えるS3というのは、価格帯的にも機能的にも、とてもバランスが取れたモデルであると言えます。

より一層モバイルレディーな仕様へ

TRAKTOR KONTROL S2やS4で基本となったiPhoneやiPadを前提とした設計は、もちろんS3になっても踏襲。クラブのDJブース向け機材は持ち運ぶ機会がそもそも無いので不要ですが、エントリークラスのDJコントローラーって結構軽くて持ち運んで部屋でパーティーなんてひとも多いので、パソコンよりuPhoneやiPadなんかと連携できたほうが良いのは確実ですね。今後10万円以下のDJコントローラーは基本的に「スマートフォンやタブレットとセットでDJできること」というのが前提になっていくと思われます。Natibe Instruments以外でiPhoneやiPadと連携できるDJコントローラーをお探しの方は、ついでにこちらもご参照ください

あと特筆すべきはバスパワーで動くというところ。背後のコネクタを確認してみると、一応ACアダプタからの電源供給もできるようにプラグ挿入口が用意されてはいますが、基本的にはUSBでパソコンと繋いでしまえば電源は不要みたい。USBポートに関しても、通常のポートとは別にiPhoneとかiPadと接続する専用のUSBポートがあるのも嬉しいですね。

USB接続とは別にiOS向けのUSBポートがあるのは嬉しい!!!

BoothOutもあるのでカフェイベントでDJするぐらいであれば、MasterOutをメインのスピーカーへ、BoothOutはモニタースピーカーへ、といった気の利いた配線も可能です。

TRAKTOR KONTROLシリーズの選び方

TRAKTOR KONTROLシリーズは、ミキサーだけ・エフェクターだけっといった特定の機能を切り出したコントローラも用意されていて拡張性があって自由度の高いセッティングが推しポイントなんですが、ここ1~2年でプロダクトの整理が進んだこともあり、現状でDJコントローラーとして販売されているのはこの4種。

数字の大きい順番に様々な機能が使える、という風にざっくり考えれば良いわけですが、ここは知っておいたほうが良いというところだけ比較表にしてみました。S8はディスプレイ搭載でジョグホイールが無い代わりにRemixDeckという特定のループを組み合わせてその場で曲を再構成することができる機能に優れています。そのため、S8はHOUSE やTECHNOといったダンスミュージック向けモデルと言えるでしょう。

  S8 S4 MK2 S3 S2 MK2
チャンネル数 4ch 4ch 4ch 2ch
Haptic Drive™ジョグホイール × × ×
ディスプレイ × ×
USBバスパワー駆動 × ×
スタンドアローン利用

一方でS2~S4はジョグホイールがついているのでHIPHOPユーザーにも馴染みやすく、スクラッチ系のパフォーマンスにチャレンジする強者もいたりしますね。なお現状S4のジョグホイールのみですが、Haptic Driveという特殊なジョグホイールになっています。これはジョグホイールにモーターが内臓されているので、キューの位置でクリック感のある振動を起こすことができたり、より直感的に操作できるジョグホイールになっています。デジタルな音を触っている感覚というか。

比較表を見てみると、S3は価格的にも機能の取捨選択的にもバランスがとれていて、非常に手を出しやすいDJコントローラーと言えるのではないかなと思います。7万円ぐらいのちょうど良いDJコントローラーとして、DJソフトとしてのTRAKTORも存在感が強くなっていきそうな予感がしていて、今後が楽しみです。

 

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