ここ最近自分のなかで“いちばん読みたいと思うメディア”繊研新聞をついにゲットしました。同期の女の子がうちでとっとるみたい。奇跡!
前にも書いたシトウレイが、カミングスーン研究所というコーナーで記事を書いています。おもにファッションのトレンド情報とかね。
で、今回の記事はフェルトの黒帽子が流行ってますって記事なんですが、書き方がとても興味深かったです。
トレンドは流行ってるっていう事実よりも、流行っていることの構造的な意味のほうを考えることも重要で、だからファッションエディターっていろんなこと知ってるひとが多いのだろうけど、まあそんなことはどうでもいいとして、フェルトの黒帽子って夏に被るとすんげぇ暑い。
暑いけど!蒸れるけど!それでもやっぱり着たいものが着たい。だから暑くても我慢するもんなんです。自分の“着たい!”気持ちが移っていく前に、“今、着たい!”を大切にしてスタイリングする。それは季節感の喪失(と言ってもそれは悪いことじゃない)とか、“即時的な欲求”に忠実になってきてる証拠だ。
だから言ってしまえば、「いま季節柄これっておかしいんじゃないの?」という言い方は、多分僕の勘なんだけど半分くらいは、もう時代遅れになってきてるような気がする。女の子は真冬でもパフェを食べるし、夏でも喫茶店でホットコーヒーを頼むひとはいる。モノやコトそのものの価値を、みんな見てるってことだと最近は思うのです。