Googleの法人ブログをいつもRSSリーダーでチェックしてるんですが、たまにプロモーション情報がリリースされたりしていて、面白い。今日はおばけやしきをつくったというリリースが公開されてました。
何がOKなのかは正直シュールですが(Googleアシスタントを動かすには、OK!Googleと呼びかけないといけないのだ)、とても面白そうですね。
「OK GOOGLE, おばけやしきにつれてって。」GOOGLE のおばけやしき、期間限定でオープン
GOOGLE アシスタント のさまざまな機能を楽しく体験できる GOOGLE のおばけやしきを期間限定で表参道にオープンします。おばけやしきに入って「OK GOOGLE, 〇〇して」と言うと、何かが起こるかも…!?カラフルでかわいいおばけやしきで、皆さんのお越しをお待ちしています。- – – GOOGLE JAPAN BLOG(https://japan.googleblog.com/)
今週末からのようですが、表参道のイベントスペースで実施されるみたい。まだ中身の公開はまだなので、そのうち公式のYouTubeチャンネルとかでプロモーションムービーが公開されるんじゃないかなと楽しみにしています。
最近だと「AIスピーカー」なんて呼び方もされる音声アシスタントは、Appleは「HomePod」、LINEは「LINE Clova」そしてAmazonは「Amazon Echo」と各社が攻勢をかけてきているので、これからは実際に体験してもらうためのリアルイベントが増えていきそうな予感。
各社のCMもけっこう凝っていいて、AppleのCMはスパイク・ジョーンズが手がけカンヌでも受賞作品になっている。
https://www.youtube.com/watch?v=305ryPvU6A8
AppleのHomepodは音楽重視。アメリカ版のウェブサイトを見てみると、汎用的な便利ツールというよりも、音楽好きがずっと部屋で音楽流していたい!みたいな音楽ストリーミングニーズに特化してるように見えますね。
Appleのプロモーションは毎回スタイリッシュなものが多いけど、一方Amazonはというとけっこうプロダクトアウトなアプローチが多い。
Amazon Echoにはいくつか種類があって、最近発売された「Echo Dot」はディスプレイ付きのモデルになっています。これはお天気とか、遠隔でのテレビ電話をしやすいようになっていて、より生活に身近な使い方を想定しているのかもしれません。例えば、今後は両親と自宅を常時接続でテレビ電話でつないでおいて、用事があるときとかに気軽に声をかける、なんてことが当たり前になっていくんじゃないだろうか。だって今6000円切ってますよ、ディスプレイ付きのAIスピーカーが。
実際問題、iPhoneに代表されるスマートフォンを60代以上のひとがつかっても、オーバースペックで使いこなせないケースって結構多いだろうから、今後はこういう簡易な便利家電みたいなのが普及していって、電話自体はシンプル設計なものも出てくるかもね。
Googleの「Google Home」もAmazonと似たアプローチで普段使い重視。GoogleはApple Musicのように自社の音楽サービスを育てきれていないので、どちらかというとホントに生活の「アシスタント」になるような位置付けで使って欲しいんじゃないかなと邪推しています。
Google Homeはあまり日本では話題にはなりませんが、海外ではHomepodやAmazon Echoと肩を並べるには十分有名なAIスピーカー。プロモーションは手法を結構オフラインの体験施策を重視して実施しているので、国内ではあまり認知されていないのかもしれません。
僕は、Googleのオフライン施策はけっこうチャーミングで好きです。
冒頭の「Googleのおばけやしき」にしても、これは海外のイベント施策を国内向けにアレンジしたものだなってすぐ分かります。ちなみにアメリカでのオフラインイベントは、ポップアップショップの形態をとっていてその名も「The Google Home MiniDonut Shop」。
Google Homeがドーナッツに似ているからそうしたんだと思いますが、ドーナッツをもらえるポップアップストアで、限定ストアに行って無人の店頭でGoogleアシスタントを使うと、ドーナッツかGoogle Homeが貰えるというオフラインイベント。
アメリカ人はなんというか、こういう「Happy!」みたいなテンションのオフラインイベントをやるのが本当に得意ですよね。
日本でやると「食中毒対策は・・・」とか重箱の隅をつつかれて、大抵採用されても白紙撤回されます笑。日本では規制とか、広告主もチャレンジしにくい風土もあって、なかなかこういう取り組みはできないから、羨ましいなあ。
何よりも楽しそうにイベントを演出するのがとても上手い。
映像のカット割りもとても工夫されていて、たくさんのひとが訪れたという事実を分かりやすく伝えているし、イベントレポートとしても最高の出来だ。
こうして楽しそうにしてるのを見ると、商品とかイベントブースも可愛く見えるから不思議ですね。