Tiffany & Co.のブルーは水色というよりも鮮やかな緑色のような色味を帯びていて、いつまでも若々しくありたという願いと落ち着いた品格を巧く両立させている。
新しいフレグランスの動画では、白人と黒人のモデル二人が代わるがわるドヤ顔を決めてくる「#allyouneed」というキャンペーンが訴求されている。その意味はもちろん「LOVE」で、元ネタはビートルズだ。
動画のなかにアテンションとして使われるモデルの表情と、フレグランスの瓶に巻かれたティファニーブルーの帯が印象的に切り替わる。
https://www.youtube.com/watch?v=0BG6lYftin8
こういう一部だけカラーを強調するというのは、よく使われるテクニックで、ちょっと昔だとサントリーのプレミアムモルツがこんな感じのCMをつくってましたね。確かカメラマンは十文字美信さんだったかなと思います。
自然と目がいくうなじや胸元(それはフレグランスを着ける場所でもある)に小瓶をもっていく演出がとても素敵です。
さて本題ですが、そんなティファニーが新しくフレグランスの自動販売機をつくったんだそうだ。
自動販売機というアイデア自体もプロモーションでよく使われる手法で、つい先日Googleの事例を紹介しましたが、UNIQLOなんかも空港に自動販売機を設置しています。
ティファニーの自動販売機はとても可愛く、全面がティファニーブルー。クレジットカードで精算できるみたいです。
CG合成みたいですが、元ネタを探そうとティファニーのグローバルサイトを確認してみたのですが、プレスリリースは見つかりませんでした。ニュースでは実店舗に置かれるという感じで書かれてましたが、実際にはコンセプトモデルとか、コンセプトストアに置く「予定」とかそんなニュアンスなのかもしれません。
初めてのフレグランス、つまりユーザーにとって初めてのブランド体験を自動販売機で対応するというのは、ある意味スマートなやり方だなあとは感じました。
Tiffany & Co has unveiled potentially the world’s most decadent vending machine in the jewellery brand’s new London store. Inside the space – in which the brand is hoping to encourage creativity and playfulness – Tiffany has installed a vending machine where, instead of buying a chocolate bar or a packet of crisps, you can pick up the brand’s first fragrance.
The machine is part of a new contemporary space inside Tiffany’s latest boutique, which opened earlier this month in Covent Garden. As well as the world’s chicest vending machine, the jewellery brand has installed a number of other elements to encourage creativity. This includes Tiffany Blue wooden crates displaying whimsical ‘Everyday Object’ accessories and a #MakeItTiffany personalisation bar.
“We’ve integrated uniquely playful displays that reflect the wit and humour of Tiffany design to create a one-of-a-kind, experiential destination,” Richard Moore, vice president, creative director of store design and creative visual merchandising at Tiffany & Co said.
The store – which is located on St James’ Street in Covent Garden – is open now.
– – – https://www.harpersbazaar.com/uk/fashion/jewellery-watches/a22573992/a-tiffany-and-co-vending-machine/
いろんなブランドの自動販売機施策をまとめてみても、面白いかもしれませんね。余談ですが、プレモルのカメラマンを務めた十文字美信氏による、資生堂広告は大判の写真集になっていて、僕ももっていますがオススメ。アートディレクターの方なら、一冊はもっていても損は無いかなと思います。