YouTubeを見ていて、偶然YANASEのブランドムービーに遭遇した。
画面は上下鏡合わせになっていて、空なのか海なのか、まるでウユニ塩湖のような不思議な風景。道路照明灯のおかげで、朝焼けか、沈む夕日か、太陽に向かって橋の上を走っているんだと遅れて気づく。
カメラが動くと遠方からビルが浮かび上がってくると同時に、右奥から車が現れる。車体の後部にはベンツのエンブレム。
ベンツはとても滑らかな動きで、太陽に向かって走っているようだ。
そして最後にタグライン。
「クルマはつくらない。クルマのある人生をつくっている」というタグラインは、自動車メーカーではなく、輸入車ディーラーであるヤナセならではのタグラインだなと思った。動画はこちら↓。
このCMは2年ほど前に100周年を迎えたヤナセがブランド施策として、TVの協賛(タイム)枠向けに作られたムービーのようです。
カッコいいなと思って探してみたら、他にもいくつかのバージョンがアップされていました。夜の橋バージョン。
次は夜明けの橋バージョン。
煌めく銀座のなかを走っていくバージョン。
どれもカッコいいけど、僕は上下鏡合わせになっている最初のバージョンのほうが好きだな。
ちなみに、この前仕事で聞いた話だけど、クルマを選ぶときって女性はインテリア、男性はエクステリア(外観)で選ぶらしい。そう考えると、運転している車内から外を眺めた風景や、滑らかに走っていくベンツをモチーフにするのはとても理にかなっていると思う。
YouTubeではこういうドライブ動画を自主制作しているひとってけっこういて、僕はたまに観たりしています。特に早朝の朝焼けが見える首都高はとても綺麗だ。下の動画はクルマ自体のサスペンション性能が良いことに加えて、車載カメラにスタビライザーのような振動を抑える機材を積んでるのかもしれない。いずれにせよとても綺麗で好きな動画。
あと鏡合わせの風景というのも、Vimeoなんかでは結構よく見つかるギミック。
前にも紹介した気はするけど、下の「Shinkansen」シリーズは、新幹線の窓から見える風景を上下で鏡合わせにしていて、不思議な風景になっている。都市部から畑や森を抜けていく日本の新幹線の車窓ならではの動画だ。
最近はプロモーション全体の戦略とかそういうのは他のひとに任せていて、もっと新しい表現をつくっていきたいなあと思ってる。
コピーがええ感じとか、そういうレベルではなくて、メッセージをより伝えるための新しい映像表現。そういうものをもっと勉強したい。今週は大阪-東京間を2往復してしんどかったけど、制作中の動画に携わってくれている監督さんも編集さんもとても良いひとで、良い刺激になった一週間だった。