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DJコントローラーなどの機材を探していると、「おすすめオーディオインターフェース」などの商品を見かけることがよくありますが、あれって買う必要あるのかな?と思っているひともいるかもしれないので、参考までにオーディオインターフェースに関する内容とオススメの機材をざっくりとまとめておきます。

実はほとんどのDJにはオーディオインターフェースは不要かも

オーディオインターフェースとは

オーディオインターフェースという機械の役割は「音声信号の変換」。アナログとデジタルの音声を変換するために使われます。PCDJをする際、パソコンから出力される音声信号は0と1でできたデジタル信号になっています。その信号をスピーカーから出力するためにはアナログ信号に変換する必要があります。そのために使うのがオーディオインターフェース。

スペック(量子化ビット数・サンプリング周波数)について

オーディオインターフェースにはいろんなスペックがありますが、最も分かりやすいのにはサンプリング周波数や量子化ビット数。「24bit/192kHz」というような書き方をされます。

量子化ビット数というのは、信号のデジタル変換時に何段階の数値で変換を行うか?という数値で、24bitというのは2の24乗という意味。一方サンプリング周波数というのは1秒間にどれだけの頻度で信号をデータ化するかという意味です。どちらの数値も大きいということは高音質なデータに対応していると思ってまあ間違いはありません。実際ビット数やサンプリング周波数の大きなデータは、音が消え入る減衰や立ち上がりがとても綺麗に聴こえます。ちなみに現行の標準的なCD音質は16bit/44.1kHz。

近年のDJミキサーやDJコントローラーはオーディオインターフェース内臓型

ここまで書くと、オーディオインターフェースが必要不可欠なように感じる方もいるかもしれませんが、実際には不要な場合も多いです。というのも、最近のDJミキサーやDJコントローラーには、大概オーディオインターフェースが内臓されています。

一般的なDJコントローラーはパソコンとUSB一本で繋がる

オーディオインターフェース内臓なので、パソコンとの接続はUSB一本で良く、DJコントローラーからのデジタル信号は、内部でアナログ音声に変換されて、アンプやパワードスピーカー(アクティブスピーカー)に接続すれば音として出力されます。

普通のDJであれば、実際には必要なシーンは少ないオーディオインターフェース。ただしいろんな用途があって、利用するととても便利なこともあります。というわけで、以下からDJ向けに活用すると用途が広がるオーディオインターフェースについて紹介していきます。

いろんな用途のオーディオインターフェース

ここからはいくつかのオーディオインターフェースの種類について解説していきますが、しっくりくる名前があんまり無かったので、名前については勝手に分類してみました。

DVS(Digital Vynal System)対応型

DJにとって親しみやすいオーディオインターフェースと言えば、こちら。現在販売されているDJミキサーなんかには、大概オーディオインターフェース機能がついているわけですが、TraktorやrekordboxといったPCDJソフトをレコードでプレイするときに使うもの。

DJミキサーとターンテーブルを接続することで、コントロールヴァイナルと呼ばれるレコードを操作して、デジタルデータの楽曲をレコードのように操作することができるようになります。

僕はPioneer DJのDJM-850というDJミキサーを使っているのですが、DJM-850にはもともとDVS機能が実装されているので不要になってしまいました。Pioneer DJのDJMシリーズ上位モデルはTraktorやrekordboxなどのDVS機能に対応しているので、ターンテーブルを接続するだけで簡単にDVS機能を利用することができて便利です。

ミキサー型

ミキサー型はデジタルミキサーとも呼ばれたりしているものが多いです。もともとは複数の音声チャンネルの入力と出力を管理するためのもので、1つに束ねたマスターアウトプットをアナログからデジタルに変換して、パソコンに入力することができます。

上の写真はもう10年ぐらい経っている僕のミキサーですが、ミキサー型に限らず、オーディオインターフェースってパソコンとの相性がファームウェアに依存するので、もって10年ぐらいが買い替えタイミングなのかもしれませんね。

ボックス型

ボックス型という言い方は無いのですが、まあその他のタイプということで、こういうものも。TASCAMのオーディオインターフェースはマスターアウトプットのボリュームが回しやすくてとても快適。

こういうタイプを選ぶのであれば、ボリュームや入力のゲインが調節できるものがオススメですね。

変換アダプター型

入出力を簡単にコントロールするにはボリュームなどのツマミがあったほうが理想ですが、シンプルな変換アダプターなんかもあったりします。

こういう変換アダプターのなかには、ターンテーブルのPhono端子に対応している上のモデルなんかもあったり。

DJ向けおすすめオーディオインターフェース

既存のDJセットアップをDVS対応したい

最新のDJコントローラーのなかでも、上位のモデルでは大抵ターンテーブルも接続することができるようになっていて、レコードを操作しながらPCDJソフトを操作できるものですが、従来型のDJミキサーを使っている場合だと、DVS対応のためのオーディオインターフェースを導入するのは手です。

PCDJソフトに応じて端末を選ぶと良いですね。例えばPioneer DJのrekordboxだとこちら(Pioneer DJからリリース)。

TraktorだとNative Instrumentsの純正がもちろんあります。

SERATOだとDENON DJから販売されています。

DJパフォーマンスを録音して公開したりライブ配信したい

DVSだけでなくDJパフォーマンスを録音したり、マイクを繋げたり、より本格的な運用には別のオディオインターフェースが必要。マイク入力も可能な、ミキサー型のオーディオインターフェースがオススメです。

ミキサー型の場合は音量レベルが視認しやすいものが良いです。

最近のYAMAHAのミキサーは結構便利で、ループバックがついたモデルなんかもオススメ。ループバックというのは、パソコンから出力された音を再度ミキサーの入力端子に接続する機能。この機能があると、BGMをパソコンで鳴らしながらマイクで声を重ねどり、なんてことも可能。PodcastやYouTubeのために録音したいひとには使えるミキサーです。

iPadやiPhoneと接続したい

Native InstrumentsのDJソフトウェア「Traktor」には、iPhoneやiPadでもDJができるようにDJアプリをリリースしていますが、そういったスマートデバイスと接続するためのオーディオインターフェースというものもあったりします。

ちなみにDJアプリのDLはこちら。

TRAKTOR DJ 2 (Apple iOS向けアプリ)
Native Instruments

その他のおすすめオーディオインターフェース

ギターやマイクを接続して録音したい

ちょっとDJ的な使い方から離れますが、ギターやマイクなんかを接続してトラックメイキングしたいという方向けには、音楽制作ソフトに対応したものがあります。TraktorをリリースしているNative Instrumentsからは、Maschineという音楽制作ソフトがリリースされていますが、連携が簡単な「KOMPLETE AUDIO 6」というオーディオインターフェースが販売されています。

上のような端末というのは結構たくさんあって、機能的に高度なものでなければ、安いモデルもたくさんあります。こういうかたちのものはシリーズでチャンネル数が大小揃っているので、ニーズに沿ったものをラインナップのなかから選ぶと良いでしょう。

シンプルなボックス型のラインナップも結構あって、僕の使っているTASCAMのUS-366はけっこう便利です。

最近注目しているのはUSB Type-C(Apple Thunderbolt 3)の使えるオーディオインターフェース。USB type-CはMacBookProの給電に使われていることからも分かりますが、電源アダプタとして使えます。電源ケーブルが不要で高音質、マイクプリアンプ付きというオーディオインターフェースはかなり便利です。

Universal AudioのシリーズはこれまでThnderbolt対応のものをリリースしているんですが、デザインがシンプルで僕は結構好み。いま使っているものがダメになったら、次はUniversal Audioにしようかなと思っています。

とりあえず簡易なやつでいい!

シンプルにアナログ信号をパソコンに取り込みたいだけなら、冒頭で紹介したような変換アダプタレベルのもので十分ではあります。

機能自体は実はそこまで大差ないので、シンプルなものを選ぶのも手ですね。

オーディオインターフェース選びは、予算と用途で選ぼう

ここまで紹介したものはほんの一部ですが、数千円レベルのものから十万円を超えるものまで様々なものがあるのがオーディオインターフェース。もちろん高級モデルになると、高音質になったり多機能になったりするわけですが、予算と合わせて検討してください。

[dj01equipaudio]

 

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