リモートワークが長引きすぎて、なんだか出社しない生活に慣れてきてしまいました。筋トレにもいけないのは辛いですが、もっと悲しいのはライブハウスやクラブなどの芸能関係。家賃は発生するのに営業はできないというしがらみで、業界全体がとても苦しんでいます。政府から一律10万円支給される見込みとのことですが、実際に支給された暁には、僕としては支援の気持ちも兼ねてフェスやクラブで爆音を浴びに行こうかなと思ったりもしています。

考えたら10万円って結構な額なんですが、皆さんは何に使いますか?これを機会にDJでも初めてみようかな、という方向けに今回は大体10万円ぐらいでゼロからDJを始めるために揃えておくべきものをまとめてみようかなと思います。

何を揃えるべきか

DJをやるための機材として何を揃えるべきなのか?それを知るためには、前提としてDJ達が何をやっているのかを知る必要があります。簡単にいうと曲と曲をつないで30分~数時間かけて長〜い音楽の「繋がり」をつくっているわけですが、詳しく知りたい方は別の記事で紹介していますので、そちらをご参照ください(ここには記事名とリンクが入ります)。

さて、DJをやりための機材を比較的シンプルにまとめると、こんな感じ。最低限これさえあれば、ちゃんとしたDJパフォーマスをお部屋で楽しむことができるようになります。

  • パソコン(もしくはiPadやiPhone)
  • DJコントローラー
  • DJソフトウェア
  • モニタースピーカー
  • ヘッドフォン
  • 楽曲

異論はあるかもですが、最近はパソコンが無くてもDJできるといえばできるし、本来クラブのDJブースはDJコントローラーではなく、DJミキサーとCDJ(もちろんターンテーブルも)という組み合わせが多いのかなと思います。ただし初心者向けということもあるので、ガッツリ機材というよりも導入セットとして一番手間取らない組み合わせとしては上記ですね。

以降はそれぞれの機材で検討しておくべきポイントや、オススメ商品なんかを書いていこうと思います。

10万円で揃えるならアナログよりデジタル前提でのDJがオススメ

10万円という予算内で機材を揃えるとなるとシビアに必要な機材は減らしたい。というわけでオススメなのは「アナログレコードを使わないデジタルDJ向けのセットアップを組む」という選択肢。レコードを使う前提でセットアップを考えてしまうと、ターンテーブルが最低でも2台必要になってしまうし、そもそもアナログレコードって結構高いので、じわじわ予算が削られてしまって、全体予算が分散してしまいます。また、Phono入力に対応したDJミキサーやDJコントローラーを用意しないといけないので、知識も必要。正直もう少し予算を増やしたほうが良いかもしれません。

最近はレコードを使うDJって結構減ってきているので、クラブに立つことを目標にしているひとであっても、曲はデジタルデータでも全く問題ありません。実際自分のセットアップも、当初はアナログレコードを前提にしたものでしたが、最近だとターンテーブルは1台のみで普段は片付けているレベル。

DJソフトウェアが同梱されたDJコントローラーを選ぼう

というわけで、「ターンテーブル2台+DJミキサー」構成ではなく、「基本的にはDJコントローラー1台」構成を前提として考えていく流れになります。価格としては6~7万円ぐらいでDJコントローラーを調達したい。

最近のDJコントローラーはWindowsやMacで使えるDJソフトウェアも同梱されているんですが(大抵はDL方式)、メーカーによって同梱されるソフトウェアが異なります。テクノやハウスのようなダンスミュージックで有名な「Traktor」はNative Instruments社によるもの、HIPHOP界隈でよく使われている「SERATO DJ」は各社のコントローラーによくバンドルされてますね。最後にPioneer DJ社の「rekordbox」は、DJ機材が世界標準であることもあってか、オールマイティなジャンルから支持されています。

rekordbox同梱のDJコントローラー(Pioneer DJ)

まずはPioneer DJのDJコントローラーから。Pioneer DJのDJコントローラーは「DDJ-」という頭記号がつくようになっています。最近のDDJシリーズは高級モデルと超低価格なモデルへの二極化が進んでいるのが特徴で、下手すれば数万円からスタートすることも可能です。かつてはDDJ-RBという5万円ぐらいの手頃なDJコントローラーがあったのですが、現状では3万ちょいぐらいのDDJ-400ぐらいが候補になるのかなと思います。

ちなみにこのDDJ-400、なんとiOSアプリである「djay」にも対応しているのでパソコン不要でiPadやiPhoneだけでもDJプレイが楽しめるというところもポイント。パソコンの無い方はiPadやiPhoneにも対応しているDJコントローラーを中心に探してみるのも良いかもしれません。

全体の予算がもう少しあるので、ちょっと良い機材が良いという方向けには、上位モデルであるDDJ-800がオススメ。ちょうど10万を切るぐらいの価格設定ですね。

7万円ぐらいのDJコントローラーがあれば良いんだけど、最近のPioneer DJは機能も最低限のものしかないモデルのほうに注力しているようです。

TRAKTOR同梱のDJコントローラー(Native Instruments)

というわけで次はNative Instruments。スピーカーなどの機材をのぞいて大体7万円ぐらいで抑えようとなると、オススメなのはTRAKTOR KONTROL S3というモデル。もともとTRAKTOR KONTROLシリーズにはS2とS4というモデルがあったのですが、ちょうどその間の価格帯が抜けていました。そこに登場したのがこのS3。トラックも4チャンネル同時に使えるので、ダンスミュージックでDJしたい方はこちらをオススメします。

気になるiPad/iPhone対応ですが、Native Instrumentsも「TRAKTOR DJ 2」というiOSアプリをリリースしていて、S3はiPadやiPhoneだけでもプレイすることが可能。

SERATO DJ同梱のDJコントローラー

SERATO DJに関してはDJソフトウェアだけを開発している企業のため、それに合わせて機材メーカー各社がDJコントローラーをリリースしている状況です。7~8万ぐらいの価格帯で探すと面白いのはROLANDのDJコントローラー。

ROLANDはこれまで楽曲制作のシーケンサーやシンセのほうが有名でしたが、最近はDJコントローラーも作っています。DJ-505は通常のDJコントローラーに加えて、ステップシーケンサーが上部についているため、曲と曲をつなぐことはもちろん、キックやハイハットをDJミックスをしながら付け加えて楽曲をリアルタイムにリミックスしていくことが可能です。

その他のモデルとしてReloopが出しているMIXON4。このモデルは本来SERATOに加えてAlgoriddim(DJアプリ開発メーカー)とも組んで開発されたモデル。なので、SERATO DJに対応していることはもちろん、タブレットで使うことも考慮されている設計になっていて、DJコントローラにタブレットを差し込んでディスプレイとして使えるようなデザインになっています。

また、さきほど紹介したPioneer DJはSERATO DJ対応モデルも出していて、大抵DDJ-S**みたいなモデル名がそれですね。最近はこのラインからはあんまり出ていない模様。

アンプ内臓のモニタースピーカーを、USBスピーカーは避ける

DJコントローラーが用意できたら、次はスピーカー。DJの練習をするためには、スピーカーで今鳴っている曲を、ヘッドフォンでは次の曲を、それぞれチェックしないといけないので、スピーカーは必須。キックやリズムを明瞭に聴く必要があるので、パソコン向けのUSBスピーカーとかではなく、いわゆるモニタースピーカーを選ぶようにしましょう。

もちろん高価なスピーカーになればなるほど、音質は良いので、普段のパソコン作業やBGM用に高めのものを買うのも良いかも。ただ、そこまで高級なスピーカーは不要です。肌感覚としては、相場2~4万ぐらいのものを探せば全く問題無し。スピーカーについての詳細は別途記事にまとめているので、原理や種類などこちらを参照ください → 初心者向けおすすめスピーカーの選び方と基礎知識

DJ用途でスピーカーをセッティングするには、DJコントローラーのMASTER OUTと書かれた出力からRCAケーブルなどでスピーカーに信号を入力します。RCA以外にもキャノンと呼ばれるXLR端子などケーブルにもいくつか種類があるので、購入しようとしているDJコントローラーのMASTER端子がどんな仕様になっているかは、あらかじめ調べておくと良いです。

DJコントローラーからの音声信号はそのままでは小さいので、アンプもしくはスピーカー内で増幅する必要があります。そのため、購入するスピーカーが「アンプ内臓」とか「パワード」といった風にアンプ内臓になっているか必ずチェックするようにしてください。あとスピーカーってペアで売ってもいますが、1本ずつ売ってるケースも多いので、ご注意を!ブランドとしてはYAMAHA、Fluid Audio、Fostex、あとはTANNOYやKRKも人気ですね。W数が上がるほどスピーカーのパワーが上がるので重低音も迫力が出ます。最近では両方のスピーカーにアンプが内臓されている「バイアンプ方式」というスピーカーの価格もお手頃になってきてます。

ちょっと奮発すればBluetooth接続でスマホと接続できるモデルなんかも、最近は増えてきましたね。

ちなみに、DJコントローラーとスピーカーを繋ぐRCAケーブルは付属していないことも多いので、ちゃんとチェックしてお買い忘れのないように、ご注意ください。

ヘッドフォンは消耗品!まずは安価なモデルを

次はヘッドフォン。正直ヘッドフォンは安物で良いというのが僕の持論です。というのもヘッドフォンって消耗品なので。プレイ中にもヘッドフォンって結構動かしたり乱雑に扱うものなので、リファレンス用の高級ヘッドフォンとかを買うのは最初は避けたほうが良いと思います。

基本的には軸が回転できたり、装着感の良さで選んで、音は最後の選択肢としてチョイスするのがおすすめ。

自分が使っているものはSENNHEISERのHD25 PROというモデルで、ダンスミュージック系のDJがよく使っているものです。最近バリエーションが増えてちょっと安いものも出ている模様。ただ、僕は結構気に入ってますが、耳の合う合わないがあるみたいで、友達は痛いかもと言ってました。そう考えるとPioneer DJのヘッドフォンあたりが無難かもね。

BEATPORTで売ってるコンピレーションで練習するのがオススメ

最後は肝心な曲。自分の好きな曲がたくさんあって、すでに「自分はこれでDJしたいんだ!」という方はそれで問題ないと思います。ただ、曲と曲がつながるか分からない、BPMが揃っている曲ってどうやって探すの・・・とお困りの方にオススメなのが「個別の曲もバラで入ったミックスCDを買ってみる」という選択肢です。

BEATPORTのミックスコンピって大抵「ミックスされた音源」も入っているのですが、それとは別で個別の楽曲もミックス前の状態でまとめて入っているケースが多いです。なので、「とりあえず繋げるのが簡単な曲を集めた状態になっている」と言えます。

Amazonでも同様にこういう音源はあります。例えば、上のTORINO MUSIC FESTIVALのミックスパッケージですが、同じ商品はAmazonでも売られていて、Amazonでも個別に買えますね。

いかがでしたでしょうか。正直もっと安っぽい機材もあるし、高級なものは100万単位でかかるセットアップもありえます。始めるなら今回紹介したような10万円前後がちょうど良い感じはするなと思います。

 

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