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Fluid Audioからコスパの良さそうなスピーカーがリリース。これは良さそう。
宅録ミュージシャンなら、Fluid Audioというスピーカーブランドの名前を聞いたことがあるかもしれません。Fluid AudioはJBLでラウドスピーカーの設計をしていたKevin Zuccaroというひとが立ち上げた新興のスピーカーブランド。Zuccaroは、ラウドスピーカーの他にもスピーカー内部のドライバーや、Hi-Fiシステム、映画向けスピーカーといった、様々な製品開発実績があり、2010年設立という新興メーカーにしてはかなり勢いのある会社。日本ではRolandが国内輸入代理店になっています。
日本語のウェブサイトはありませんが、海外のオフィシャルサイトにポエム的な社史が載っています。
How it all started
Fluid Audio was founded by loudspeaker engineer, guitarist, and recording enthusiast Kevin Zuccaro. Starting with his first job at JBL in 1990,
Zuccaro developed a passion for audio and learned speaker development from the ground up. Working on speaker drivers, hi-fi systems, and cinema projects gave him a well-rounded approach to speaker design.
Now, in Fluid’s 8th year of shipping studio monitors worldwide, the focus is now broadening product offerings to their customers.
With the award winning Strum Buddy guitar monitor and “Heavy Metal” version, they have been eagerly accepted into the guitar and effects market, opening the door to other products for guitarists/bassists.
With the introduction of the SRI-2 USB interface, they are boldly stepping into the recording
market as well. With innovation and excitement about making music at their core, Fluid will continue to produce high quality, great sounding products for musicians.
全てはどう始まったか
Fluid Audioはラウドスピーカーエンジニアであり、ギタリスト、そして録音狂でもあるKevin Zuccaroによって設立されました。彼の最初の仕事は1990年のJBLにまで遡ります。Zuccaroはオーディオとスピーカー開発という領域における徹底的なまでに情熱を注ぎました。それはスピーカードライバー、Hi-Fiシステム、映画向けプロジェクトなどを通じて、彼はスピーカーデザインに対する様々なアプローチ手法を身に付けました。
現在、8年目にあたるFluidはスタジオモニターを全世界へと出荷し、今や広範囲なプロダクトを消費者に提供しています。
受賞実績のある「Strum Buddy guitar monitor」と「”Heavy Metal”バージョン」はギター/エフェクター市場では厚い支持に支えられており、ギタリストやベーシストたちが他のプロダクトへと広げる入り口となっています。「SRI-2 USBインターフェース」があれば、彼らは大胆なレコーディングも可能。
市場環境は良く、イノベーションと内に秘める音楽制作に対する興奮があれば、Fluidは高品質はプロダクトを生産し続け、グレートなサウンドをミュージシャンに提供し続けることができるでしょう。
もともとFluid Audioのスピーカーはお手頃な価格で入手しやすいモデルが多いですね。特にこれまで最も高いモデルだったF5スピーカーなんかはお部屋DJ用のモニタースピーカーとしてはかなり良いプロダクト。バイアンプ方式で「ちゃんとしたやつが欲しい」という方にはピッタリなスピーカーでした。
で、今回新たに登場したフラッグシップモデル。一見して分かるところでいうと、ツイーターとウーファーが同じ軸上に設置されてあるというところ。デザイン的にも近未来感のある仕上がりになっています。
ツイーターとウーファーが同軸上にあると何が良いかというと、一般的なスピーカーって、高音部(ツイーター)と低音部(ウーファー)の出口が違うため、音の広がっていく方向が微妙にズレるんですね。今回のFluid AudioのFXシリーズでいうと、これが同じ部分から音が出てくるデザインになっていて、そのズレが発生しにくいようになっています。
ピュアリスニングのような部屋全体をつかってオーディオを楽しむという用途だと、ここまでやる必要は無いのですが、音楽スタジオやDJブースのような、スピーカーと自分の位置関係が近いことが多いシチュエーションだとこういう設計はありがたいというか、かなり親切だなあと思います。
また、さらにすごいのが、この価格帯でスピーカーのEQ調整ができること。背後にあるバウンダリー補正スイッチを使って、設置スタジオの音響特性に応じた出力補正をすることも可能。
FX80とFX50がどう違うのか?というのを確認してみるために、対照表をつくってみましたが、大きな仕様はそこまで変わっていないようです。ただFX80とFX50ではスピーカーサイズが違うので、出力と周波数はやはり違うようですね。DJならFX50でも全然良さそう。
FX80 | FX50 | |
写真 | ||
型式 | 2ウェイ・バスレフ型 バイアンプ方式 |
2ウェイ・バスレフ型 バイアンプ方式 |
出力 | 110W (LF:60W、HF:50W) |
90W (LF:50W、HF:40W) |
スピーカー | 8inch Paper Cone Woofer、1.2inch Silk Dome Tweeter | 5inch Paper Cone Woofer、1inch Silk Dome Tweeter |
周波数特性 | 35Hz-22kHz | 49Hz-22kHz |
入力端子 | XLR、TRS、RCA | XLR、TRS、RCA |
サイズ (W×D×H) |
254×340×295mm | 176×234×230mm |
重量 | 7.8㎏ | 3.8kg |
価格を見てみてもスペックと比較して相応な感じ、というよりこれで1本4万を切ってくるFX80はコスパ高いなあと言えそうです。トラックメイカー向けにはFX80ですが、DJ向けのモニタースピーカーとしてならFX50かな。どこかちゃんとしたブースで視聴してきたら、またレビューしてみます。
[dj01equipaudio]