コロナ禍のさなか新色を投入したPioneer DJ

COVID-19のあおりを受け、営業自粛を余儀なくされている世界各国のクラブ経営者とは対照的に、関連するPC周辺機器メーカーは巣篭もり需要を徐々に開拓しつつある。リモートワークに必要なウェブカメラや、オフィスチェア、アーティストのYouTubeライブ配信によってオーディオインターフェースやカメラ映像を取り込むビデオキャプチャはここ1~2ヶ月品切れ続出だった。

Pioneer DJ DDJ-SB3-S

世界で最も使われていると書いても過言ではないDJブランド「Pioneer DJ」は、そうした巣篭もり需要に合わせるためか、DJコントローラーのエントリーモデルに対してこのタイミングで新色を投入した。

このPioneer DJはこれまでずっと「業務用のプロフェッショナル向け」と「安価なエントリー向け」という2つの価格帯でラインナップを拡充してきており、このタイミングで新色を投入することは、さして驚くニュースではないのかもしれない。

シルバーとゴールドという象徴的な2カラー

シルバーとゴールドという象徴的なカラーを纏うことを許されたのは、異なる2つのモデルで、シルバーは「DDJ-SB3」、ゴールドは「DDJ-400」。ともに税込みで3万円を切る入手しやすいモデル。

Pioneer DJ DDJ-400-N

DDJ-SB3はHIPHOP系のDJに人気のPCDJソフトSERATO DJに対応しているDJコントローラーで、DDJ-400はPioneer DJ自身が開発するPCDJソフトrekordboxに対応している。

さらにDDJ-400はrekordbox以外にも「djay Pro」に対応しており、djayはストリーミング音楽配信サービスを使ったDJが可能。つまりTIDAL、Beatport LINK、Beatsource LINKといった定額制サービスに入っていれば何千万曲ものカタログにアクセスして、様々なジャンルのDJプレイを楽しむことが可能だ。さらに書くとDDJ-400はUSB接続でiPhoneやiPadと接続でき、「djay for iOS」を使ってパソコン不要でPCDJができてしまうという優れもの。

DJ機材というと真っ黒なのが一般的なので、他人と被りたくないというユーザーには格好の特徴であるとも言えるし、それをプロフェッショナルな業務用モデルではなく、エントリーユーザー向けのモデルに実装してきたあたりがとても良い判断だ。始めたいけど被りたくないって、エントリーユーザーあるあるな気もする。昔は真っ白な高級機とかちょこちょこ出してましたよね。XDJ-RX2とかDJM-900NEXUS2とかとか。

オシャレ家電としてのDJ機材

DJに限らず音響機材というのは概して黒く、無骨なものが多い。それはクラブに設置されるものとしてデザインされてきたからなんだけど、これからは「ホームユースを前提にしたデザイン」というのも意識されてくるんだろうなと最近は思っています。DJ機材に先んじてリスニング向けのターンテーブルが最近は売れはじめていて、レコード売上と一緒に伸びまくっているらしいけど、デザイン的にかなり洗練されたものが多い。

DJ機材でいうと最近はロータリーミキサーと呼ばれる、クロスフェーダーの無いDJミキサー人気が復活してきており、これも「機材のデザインに対する感覚」が改めて注目されてきているせいなんじゃないかなとも思う。

とはいえ一般的には家に音響機材があるというのが一種のギャグみたいなもの。ギターはOKなのにDJ機材が置いてある=イキってる、という感覚って、おそらくDJというひとがチャラい奴ばっかなんだろうというイメージによるものが大きいんだろうね。ドラマ化された「おしゃ家ソムリエおしゃ子」でもDJ機材というのはイジるべきアイテム、とはっきり描かれているのがなんとも悲しい。

今後は機能的にもデザイン的にも洗練されたエントリーモデルがどんどんリリースされてくるんだろうなと思うし、そうした取り組みが浸透することでにわかDJが増えていくだろうし、個人的には大賛成ですね。個人的にはBEAMS別注モデルとか、United Arrows別注カラーみたいな、もっとギャグみたいなやつをどんどん出していって、話題を振りまいてほしいなと思っています。

 

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