Traktorがついにver3に

メールボックスを開くと(膨大な額をつぎ込んでいる)Native Instrumentsからメールが!

先日のNative Instrumentsアップデート祭りに対応して、PCDJソフトのパイオニア「Traktor」もアップデート。今回のアップデートでバージョンは3になりました。

Traktorは基本的にNative InstrumentsのDJコントローラーを購入すると付属してついてくるので、購入する必要はありませんが、バンドルされていない他社のDJコントローラーを購入する場合はフルバージョンを購入する必要があります。Traktorのフルバージョンは¥12,800-。ちなみに僕はTraktor 2を既にもっているのでアップグレードで対応しました。アップグレード価格は¥6,280-と半額程度。かつてはDVS機能の有無でTraktor ProとTraktor Scratch Proという風に2バージョンがありましたが、それらは統一されて、DVSは標準機能として実装されていることもポイント高め。

この機会にDJコントローラーを買ってみるなら、合わせて新型になったS2かS4といったDJコントローラーとの合わせ買いのほうがオススメ(NIユーザーの定型句)。

ちなみに、DJコントローラーのiPhone対応というのは、いったんS2のみの対応で落ち着いた感じでしょうか。4チェンネル対応のS4は、明示的にiOS対応とか、iOSポート実装とか、そういう文言は見られません。このあたりはPioneer DJやReloopなど他のDJ機材ブランドの動向も見逃せない感じですね。

 

連携機能の強化

Traktor最大の特徴であったビートシンク、つまり曲と曲のテンポを自動で揃えてくれる機能は、精度が向上。かなり短いループでも精度高く同期できるようになりました。これまでTraktorはRemix Deck、STEMSと、ループ単位での細かなミックススタイルに対応した機能を積み重ねてきましたが、ここにきてさらにリリースされたオンラインの音源ライブラリ「SOUNDS.COM」との連携も可能になり、様々なループを自由に組み合わせてミックスできるようになりました。

SOUNDS.COM

プロのDJミックスと比べて、アマチュアのミックスは曲と曲が結構ダイナミックに変わっていくものが多かったわけですが、こういった「ループ単位での販売や利用」が進んでいくことによって、より細かくて1~2時間をかけて1つ表現を行うっていう、テーマ性の高いミックスが増えていくのではないかなあと思ったり。ここ10年で狭義のEDMが1曲単位での盛り上がりをパーティーで生み出すことに注力してきた反動として、より長尺を視野に入れたロングミックスのムーブメントも盛り上がってくるのではないでしょうか。

 

Soundcloud GO+との連携で1億カタログが使い放題

あと、日本のDJ界隈でこれを書いているひとはほぼ皆無なのだけど、Soundcloudとの連携が始まります(国内展開は未定)。まだNative Instrumentsからのリリースが見た感じ日本語では無いのですが、先日アムステルダムで開催されたAmsterdam Dance Eventというカンファレンスで、Soundcloudから発表があったそうです。公式リリースは英語のみですが、こちら。

SoundCloud Partners with Native Instruments, Serato, Virtual DJ, DEX3, Mixvibes and Hercules

Integrations will enable DJs to stream and mix SoundCloud’s one-of-a-kind music catalog through their favorite DJ performance software

SoundCloud rolls out high quality audio streaming to support DJ integrations

October 18, 2018, Amsterdam, Netherlands — SoundCloud, the world’s largest open audio platform, announced today it has partnered with Native Instruments, Serato, Virtual DJ, DEX3, Mixvibes and Hercules, to integrate SoundCloud’s one-of-a-kind music catalog into their leading DJ performance software.

The integrations will enable creators to stream and mix SoundCloud’s massive catalog of original tracks, DJ sets, mixes, and more in high quality using a SoundCloud Go+ subscription and their favorite DJ application. The partnerships mark the first time DJs will have unlimited, immediate access to a unique catalog of this size, directly through professional DJ performance software.

ざっくり意訳するとこんな感じです。

Native Instruments, Serato, Virtual DJ, DEX3, MixvibesそしてHerculesは、Soundcloudのパートナーに

このパートナーシップによって、DJたちはお気に入りのDJソフトウェアで、Soundcloudを一種の音楽カタログとしてストリーミングやミックスをすることが可能になる。SoundcloudはこのDJたちとの統合的な取り組みのために高品質のオーディオストリーミングを展開する。

2018年10月18日 オランダ アムステルダム – 世界でもっとも大きくオープンなオーディオプラットフォームであるSoundCloudは、SoundCloudをDJソフトウェアと統合することによって、かつてない規模の音楽カタログをつくるため、Native Instruments, Serato, Virtual DJ, DEX3, Mixvibes and Herculesとパートナーシップを結んだことを今日アナウンスします。

この統合的な取り組みは、SoundCloud Go+とDJたちが普段使っているDJアプリケーションを用いて、ハイクオリティなSoundcloudのオリジナルトラック、DJセットおよびミックスといった膨大なカタログをミックス、ストリーミングすることを可能にします。このパートナーシップはDJたちが上限なく、ユニークで膨大な数のカタログに、彼らのDJソフトウェアを使ってただちにアクセスできる最初の機会となるでしょう。

日本国内でニュースとして取り上げられていないのは、SoundCloud Go+というサブスクリプション制度が日本ではローンチされていないから。

日本国内には大手のメージャーからインディーズまでを広く取り扱う、包括的な権利処理の仕組みが業界構造上つくりにくいので、まあ海外からするとややこしい国なんだろうなあと思いつつ、ちょっと残念な気持ちにもなりますね。

ただ、こういうのも現在のSpotifyみたく数年後には日本の音楽産業に浸透していくのかなとも、僕は思っています。サブスクビジネスというのは、アーティストにお金が残らないと言われがちですが、むしろインディーズにとっては割と追い風なんじゃなかろうか。

 

トラック制作との連携は今後のアップデートに期待

僕の予想が外れたのは「MASCHINEとの連携」ですね。今後DJソフトウェアは、DJというパフォーマンス自体を変えていく存在になることは間違いないと僕は思っていて、Pioneer DJのrekordboxなんかはプロジェクター、VJといった領域との連携をソフトウェアで実現しようとしています。

対抗するNative InstrumentsのTraktorは、やっぱりブランドの長年の強みである「トラック制作」に軸足を置くことは明らか。ただ今回のアップデートでは、ループやショットをTraktorでより自由高く使えるようにはなるものの、トラック制作ツールであるMASCHINEとの本格的な連携はひとまず据え置きといったかたちになりました。でもまあ今後そうなっていくことはかなり考えられるので、プロデューサー勢のPCDJソフトがTraktorになっていくことは確実。今後に期待といったところでしょうか。

 

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