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かねてよりrekordbox DJとの連携が伝えられてきたBeatportの定額制ストリーミングサービス「Beatport LINK」ですが、ついにDJソフトとの連携が明らかになりました。今回は試しにrekordbox DJのBETA版とBeatport LINKを連携してみたので、今後正式版がリリースされた際には参考にしてみてください。
目次
Beatport LINKがついにDJソフトに実装される!
2019年を目処にDJソフトと連携していくとのリリースがされていましたが、Beatportのウェブサイトを見るとVirtual DJなんかも今後の連携先として挙がっているみたい。
というわけでrekordbox DJ。海外のDJ系ニュースサイトで、rekordbox DJのパブリックBETA版がついにBeatport LIKNに対応したとのニュースが記事になっていました。
Pioneer DJ just released a public beta for the latest version of its Rekordbox software. Version 5.6.1 now lets you stream music via SoundCloud Go+ as well as Beatport Link when spinning with Rekordbox DJ. Beatport Link is Beatport’s subscription service that lets you play music from its catalogue of over 6,000,000 songs.
Pioneer DJは先ほどrekordboxソフトウェアの最新版であるパブリックBETAバージョンを公開した。バージョン5.6.1のrekordboxでDJプレイを行う際には、Beatport Link、Soundcloud Go+を通じたストリームサービスが利用できる。Beatport LinkはBeatportの定額制サービスであり、600万を超えるカタログのなかから、トラックをプレイすることができる。 – – – Digital DJ Tips(www.digitaldjtips.com)
パブリックBETAというのは公開版の試用バージョンのこと。最終的なバグなどを検知するために、リリース前に一般ユーザーに公開して使ってもらい、ソフトウェアを評価してもらう取り組みです。日本語のリリースを探したんですが、英語でしか記事が見当たらなかったので、もしかするとマーケットの大きさから英語圏に限定されたものなのかもしれません。
rekordbox DJでBeatport LINKを設定する方法
rekordbox DJのBETAを入手してインストール
今回必要となるversion5.6.1のrekordbox DJは通常の場所では公開されておらず、Pioneer DJのフォーラムサイト(掲示板)にて公開されています。Mac版とWindows版それぞれが公開されているので、フォーラムの掲示板からダウンロードしてください。 → rekordbox DJ version5.6.1はこちら
BETA版とはいえ、Googleドライブで公開されているのにはビビったけど、これはこれでDL回数とか集計するために使っているのかもしれませんね。
インストール自体は結構簡単で、zipファイルを解凍するとインストールファイルが出来上がるので、それを実行して指示に従っておけば問題なくインストール可能です。
rekordboxをアクティベーション
rekordbox DJをインストールした直後はデフォルトの音源がいくつか入っているだけで、波形データのウィンドウもシンプルな感じではあるんですが、Pioneer DJのDJコントローラーや定額の利用サービスに申し込んでアクティベーションすると、いわゆるDJソフトな感じの画面になります。
アクティベーション前 アクティベーション後
rekordboxがうまく動いたら、次はBeatportの準備。
Beatportでサブスクリプション契約を購入する
そして次に必要なのが、肝心なBeatport LINKを契約しているBeatportアカウント。Beatport LINKの定額購入の方法や使い方などはこちらの記事を見て契約してみてください。とは言っても、プランを選んでクレジットカードで契約するだけなのでそこまで難しくはありませんでした。ちなみにプランは4種類あるのですが、オフラインでDLすることも可能なBeatport LINK PROのほうが無難かもしれません。
Beatport cloud Beatport LINK Beatport LINK PRO Beatport LINK PRO+
これでBeatportアカウントでBeatport LINKが利用可能な状態になりました。というわけで次はrekordboxとの連携。
rekordboxからBeatportアカウントを連携
連携するにはrekordbox DJのウィンドウからBeatportの項目を見つけて、横にある「Log in」ボタンをクリック。BeatportのIDとパスワード入力を求められるので、入力すれば連携は完了です。
BeatportのIDとパスワードを間違えていなければこれで準備は完了。rekordbox DJのBeatportの項目をチェックしてみるとTracksに大量の音源が追加されていることが分かります。Beatportのロゴも付いているので分かりやすいですね。
スクロールする毎にどんどん読み込まれていくし、Beatport内の楽曲を検索することもできます。
rekordbox DJでBeatport LINKを使ってみる
楽曲は確かに選びたい放題で最高!
アカウント連携をして驚きですが、確かに楽曲使いたい放題。検索もできそうだし、これは革命的。Beatportの全カタログでDJができるのであれば、よりダンスフロア向けのDJにとってはSpotifyよりも良いかもしれません。
ジャンル毎にカタログを閲覧できるのは便利かも
楽曲はTracksから以外でも、ジャンル毎に閲覧することも可能。このジャンル分けはBeatpotで楽曲を購入する際のジャンル分けと同じ名前/内容になっているので、結構便利。
楽曲毎にBPMも分かるので大体どれぐらいのスピードの曲なのか、すぐに判別可能です。
Beatport LINKのカタログからrekordboxのプレイリスト追加は現状不可
まだBETA版なのでいくつか欠点も。例えばBeatport LINKから取得したいくつかの楽曲を、rekordboxのプレイリストに追加することは、現状ではできない模様。おそらくストリーミング用のファイルと、リアルな楽曲データが保存されている音楽ファイルは、同様に扱うことができないのかもしれません。
作成/編集したプレイリストはrekordbox側で同期すれば即座に反映される
ちなみにですが、Beatport ウェブサイトのMy Libraryからプレイリストを作成することができますが(Beatport LINKの機能のひとつとして)、rekordbox DJで同期するとプレイリストをrekordbox DJ側へ反映させることも可能。ただし、現状ではBeatportウェブサイト側の機能が実装されていないので、購入済み商品しかプレイリストに入れることができません。
本当はストリーミングで視聴可能な全ての楽曲がプレイリストに入れられるはずですが(そうじゃないとLINKを購入する意味が無い)、まだ機能の実装が追いついていないようですね。
欠点は探しにくさ
最後に小言を言わせてもらうと、まだまだBETA版なので楽曲の探しにくさは厳しいなと感じました。DJは本来音楽を鳴らしながら、ダンスフロアの様子などを見て、リアルタイムにインスピレーションを感じながら次の曲を決めるものですが、そこまで直感的な選曲まではまだ難しいかなと。
rekordbox DJ(BETA)を使ってみた感想と評価
実際に使ってみて、DJソフトに入っている楽曲データが全てストリーミングだと思うと、ついに時代来たなといった感じではあります。DJに使っている自分のPCに600万曲入っていると思うと、まあそりゃそうかなと。
一方でまだ始まったばかりの機能であることも事実。指摘したように「プレイ中にインスピレーションを感じながら選曲を行う」とか、「事前にBeatportウェブサイトで曲を数百曲探しておいて現場に臨む」といった現場仕様になっているかというと、まだちょっと要求水準を満たしきれていないかも。同時に、本格的にこれをクラブに導入していくとして、現地のネット回線の帯域をどうするかといったいろんな問題もありそう。
ただ何度も書いている通りこれはBETA版。今後もrekordboxは進化していくだろうし、TraktorやSERATO DJといった他社のツールからDJコントローラーと一緒にソフトも乗り換える、なんてDJは増えていきそうだなとも感じます。Beatport LINKのページには今後も提携先が増えるとも匂わせているし、いずれにせよ今後に期待ですね。
いや〜Pioneer DJのDJコントローラーそら売れるわな。
[dj01equipothers]