以前オススメのDJコントローラーの選び方について記事にまとめてみたんですが、その後いろんなDJブランドから様々な切り口のDJコントローラーがリリースされました。去年の暮れからのリリースラッシュは結構面白く、各社工夫を凝らした様々な機能がひっそりと実装されてて、それはそれでまとめても面白いかもしれません。

というわけで今回は2018年に買うならコレかなっていうオススメDJコントローラーについて、グレード別に考察してみました。DJを始めたいというビギナーから、そろそろ買い換えたいと考えている中級ぐらいの方々向けにオススメをまとめているので、購入を考えているひとはぜひ参考にしてみてください。

2019年以降のおすすめDJコントローラーはこちら → 【2019年最新】おすすめDJコントローラー 初心者~中級編

2018年購入可能なDJコントローラー主要どころ

たいていは意味不明なランキング形式とかで紹介したり、謎の一択でオススメを紹介する感じの記事が多いんですが、僕のブログではDJ視点で語ることに主眼を置きたいので、まずはざっと今購入可能なものから俯瞰していきたいと思います。そんでまとめてみたのが、以下のラインナップ。並びは価格というより、そのブランドの上下で適当にまとめています。

各社のラインナップまとめてみた

 フラッグシップミドルエントリー
Pioneer DJDDJ-RZXDDJ-RZ / DDJ-SZ2
DDJ-1000
DDJ-RX / DDJ-SX2
DDJ-RR / DDJ-SR2
DDJ-RB
DDJ-400
DDJ-SB3(2)
DDJ-WEGO4
RolandDJ-808 DJ-505DJ-202 
Native
Instruments
TRAKTOR KONTROL S8TRAKTOR KONTROL S5
TRAKTOR KONTROL S4
TRAKTOR KONTROL S2
DENON DJMCX8000MC7000
MC6000MK2
MC4000
MC2000
Reloop TOUCH
MIXON4
BEATPAD2
 
Numark NV II
Mixdeck Express
Mixtrack Pro 3
Party Mix
DJ2GO2

こうして見ると面白いんですが、基本的にフラッグシップモデルを出しているのはPioneer DJ、Roland、Native Instruments、DENON DJ。なかでもPioneer DJは別格で、その他のブランドでもフラッグシップって20万円を超えることは無いんですけど、Pioneer DJのDDJ-RZXって相場30万円を超えるんですよね(RZやSZも20万円を超える)。これはクラブに常設する想定で出しているモデルだろうなあと思います。一方ReloopとNumarkは上位機種のシェアは狙わず、安価なエントリーやミドルクラスのモデルで勝負している感じです。

あと、上位機種では他社ブランドと差別化するための機能がついていることが多いです。簡単にまとめるとこんな感じ。

Pioneer DJRolandNative Instruments
パフォーマンスを助けるエフェクト機能などが豊富。本来ならエフェクターのノブを持って、いじる必要のあるプレイやレコードのスクラッチまでも、ワンボタンで簡単に再現できたりTRシリーズなどの往年のリズムマシン名機のノウハウが豊富。DJコントローラーなのにリズムマシンがそのまま合体しており、キックやハイハット、効果音などをテンポ合わせして出力することで、その場で簡単に楽曲を作ることも可能。楽曲を4つの音源に分割してそれぞれに鳴らすSTEMS機能が非常に便利。テクノやハウスであれば、その場でリミックスを制作できるレベルのプレイがDJ中に可能。

こういう各社の推しポイントを踏まえておくと、やりたいプレイに忠実なコントローラーが選べて良いかなと思います。

グレード別のDJコントローラーの選び方について

何を基準にDJコントローラーを選ぶべきか

よくあるショップのランキングや口コミサイトなんかでは、安いとかコスパが良いとかそういう感じでオススメのDJコントローラーが紹介されがちなんですけど、これって本当は価格帯によって違うと思うんですよね。

例えば何がなんでもフラッグシップが良い!というケースでは、詳細なパラメーターがいじれたり、やりたい理想の音を忠実にアウトプットできるDJコントローラーが理想。一方で「ちょっとDJ初めてみたいんです」とか「iPhoneアプリから卒業したいんです」というレベルの場合だと、高機能なDJコントローラーよりも、機能がシンプルで何やってもカッコよく決まるほうを優先したほうが良いと僕が答えてます。DJとか音楽制作ってかなーり奥が深いので、途中で挫折してしまうひとが多いのも事実。ビギナーであればあるほど、プレイしたときの楽しさを重視してDJコントローラーを選んだほうが絶対にオススメ!そのほうが趣味が続くというもんです。

フラッグッシップモデルならDDJ-RZXかDDJ-RZ

というわけでフラッグシップからオススメをご紹介すると、お金に糸目をつけないのであればPioneer DJのDDJ-RZX一択かなと思いますね。高いものが良いからっていうわけでもなくて、RZXの中央部に配置されたミキサー部分に注目すると、高級機のDJM-900NXS2のエフェクターも載っていることが分かります。DJM-900NXS2は単体で25万円ぐらいなので、まあこれが載ってると思えば、妥当な金額かもしれません(高いけど)。タッチパネルっていうのも贅沢ですよね。

Pioneer DJ / DDJ-RZX

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

とはいえDDJ-RZXってサイズが大きいので、大物アーティストでフェスに出ますみたいな人以外には正直オススメするのは難しいかなと思ったりもします。というわけで妥当なラインを狙うなら下位のRZかSZ2となるわけですが、Pioneer DJのDJコントローラーを購入するならDJソフトもPioneer DJに揃えたほうが良いんじゃないかなと思います。つまり頭にRがついたRZ。事実SZが対応しているSeratoってソフトのグレードを変更したり、結構頻繁に仕様が変わっていくので、自社ソフト対応のRZのほうがサポートも安心かもしれません。

Pioneer DJ / DDJ-RZ

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

フラッグシップでRolandやNative Instrumentsを選ばないのか?という声もあると思いますが、この2社に関しては、機能が特殊なのでちょっと注意が必要。楽曲制作などにも興味があって、より新しいスタイルのDJに挑戦したいっていうひと向きですね。自分の場合はNI社のコントローラー(KONTROL D2)を2台使ってますが、正直STEMSを絶対に使いたい!というひとじゃなけりゃ不要だし、リズムマシンを触ったことが無いひとにRolandのDJ-808を使いこなすのも正直難しいかなと。今から新しい領域にチャレンジしたい!というのは全然アリですが。

10万円前後のミドルモデルならDDJ-1000かMC7000あとはKONTROL S4

ミドルクラスのモデルとなるとエントリーモデルを既に買ったひと、となるので実は一番難しいですが、ポイントとしては①ブースアウトがあってモニタリングできる(クラブに持っていける)、②単なるミックスDJじゃなくていろんなパフォーマンスに対応できる、といったところがポイントになってくると思います。

そこで今イチバン旬なDJコントローラーということでオススメなのはPioneer DJのDDJ-1000。Pioneer DJのDJコントローラーはRX(10万ぐらい)とRZ(20万ぐらい)の間のモデルがなくって、その絶妙な隙間を埋めるように開発されたと思われるのがDDJ-1000。ただし中途半端に作ってあるわけではなく、CDJやミキサーの上位機種であるNEXUSシリーズのレイアウトを踏襲していたり、ワンタッチでパフォーマンスができるPerformance Pads機能など、かなり面白い内容になってます。いまミドルクラスのものを買うなら絶対にオススメ。

Pioneer DJ / DDJ-1000

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

その他のモデルだとDENON DJブランドのMC7000は、USBが2つまで繋げられるので友達の部屋に行ってパソコンを2台繋いでBack2Back(2人が交互にDJすること)でミックススキルや選曲スキルを磨いたりといった練習が可能です。あとDENONの製品、エフェクターの音がとても気持ちいいのが地味に推しポイントですね。ホワイトノイズの音とかPioneer DJとはまた違った感じで僕は好きです。

DENON DJ / MC7000

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

上の二つはどちらも10万円を超えるモデルですが、10万以内で・・・ということならオススメしたいのがNative InstrumentsのKONTROL S4。これは上位のS5やS8と違ってSTEMS向けのディスプレイではなく一般的なジョグダイヤルがついているので、見た目もDJコントローラー然としていて扱いやすいんじゃないかなと思います(S4でもSTEMS機能は使えます)。

Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S4 MK2

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

普通のミックスから脱却してみたいなあというひとには、Traktorを触っておくのをオススメするのでNative Instrumentsは推したい。ただしミックスそれ自体をもっと頑張りたいっていうひとなら、他のモデルでも良いかもしれません。エントリーモデルで遊んでいるうちに、ミドルクラスのものに目移りしてくるようになったタイミングで、こういったDJコントローラーを選ぶようになると思うんですが、DJでどんなプレイをしたいか?を意識するとコントローラーも選びやすいかなと思いますね。

5万円以下のエントリーモデルならならKONTROL S2かDDJ-400

5万円以下のエントリーモデルを探すのであれば、シンプルで楽しめるものがオススメ。クラブでカッコよくDJデビューするよりも、部屋で音楽を楽しむことに専念したほうが良いかなと思います。ちなみにここで紹介するモデルでは、簡易なお部屋DJ向け。クラブで使わないほうが良いです。頑張ってカフェぐらいのレベルですかね。iPhoneとかiPadといったDJアプリ向けのコントローラーとして使うのであれば、スマホ対応のDJコントローラーもありですね。

エントリーモデルで個人的なオススメなのがNative InstrumentsのKONTROL S2。大きな魅力としてはiPadやiPhoneのDJアプリを使うことによってパソコンが不要っていうところ。友達の部屋でちょっとした飲み会なんてときや、結婚式の二次会でDJやるなんてシーンであればこれで十分です。ちなみにTrator Pro 2というDJソフトが付属でついてきます。

あとはDDJ-400。もともとNI推しだった自分はPioneer DJのDDJ-RBは正直いまいちかなあなんて思ってましたが、触ってみると豊富な新機能などコンパクトながらとても使いやすいDJコントローラーのになっていることに衝撃。初めて買う一台として3万円を切ってくる値ごろ感も合わせると、DDJ-400もかなり良いと考えてます。

Native Instruments / TRAKTOR KONTROL S2 MK2

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

あと、Pioneer DJのDDJ-RBもいろんなブログで取り上げられてますけど、コストパフォーマンスはすごく高いので良いですね。KONTROL S2よりもぐっと安いのに加えて、rekordboxというDJソフトがデフォルトでついているというかなりお得なDJコントローラー。rekordbox djというバージョンは本来ライセンス購入すると1.5万円ぐらいするので、これはけっこう大きなメリット。

Pioneer DJ / DDJ-RB

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

そして最後に紹介したい初心者向けDJコントローラーが「DDJ-400」。これは2018年6月に発表されたエントリークラスモデルで、詳細についてはDDJ-400の新発売に向けたまとめ記事を読んでいただくとして、Pioneer DJが開発した比較的新しいPAD FXなどの機能を手軽に体感することができるのが最大の特徴。DDJ-RBの後継機種としてリリースされているので、今後はDDJ-RBよりもDDJ-400のほうがエントリーモデルとしては主流になっていくんだろうなと思います。この機種には期待大!

Pioneer DJ / DDJ-400

Amazon 楽天市場 サウンドハウス

エントリーモデルは、いかにシンプルで楽しそうなものを選ぶかにつきるんじゃないかな?と思います。そういう視点で見ると通販サイトや口コミに書かれているような、高機能さってほとんど不要。シンプルで持ち運びもできて、楽しそうぐらいのものが良いです。さらにいうとNative InstrumentsのKONTROLシリーズは筐体の仕上がりがとても良くって、いろんなツマミを触っていて気持ちいというのも大きかったりします。

スペック以外で考慮すべきポイント

DJソフトはSeratoかrekordboxかTraktorか

DJコントローラーを選ぶときに重要なのが「対応ソフト」の問題。

僕の見立てではハウスやテクノ界隈では、TraktorのSTEMS機能がかなり革新的な技術なので、これがどんどん普及していくだろうなあとは思います。将来的にはMASCHINEっていう楽曲制作ソフトとも連携するらしいので、それも合わせて個人的には期待していたりします。が、しかしこの機能は楽曲をバラバラにしてリアルタイムリミックスを目指すもので、HIPHOPやEDMとかっていう「皆が知っている曲をどんどんつなげていく」スタイルではあまり活躍しません。なので、その他のジャンルではSeratoかrekordboxが便利だし、どちらかが普及していくんだろうなあと考えています。現状ではなんとなくrekordbox有利か?といった感じ。

あとは周囲の先輩DJや友達が使っているという理由で選ぶのもオススメ。DJの練習というのは非常に孤独な作業なので、テクニックをアドバイスしてもらうには同じソフトを使っているDJ同士のほうが意思疎通のスピードが速いです。

とはいえ使っていて楽しいのがイチバン

なんだかんだ長文になっちゃったけど、結局は使っていて楽しいソフトやDJコントローラーがイチバンかな?とも思いますね。僕はフェーダーやノブを触った感じ、Native Instrumentsの機材がとても合っているので、ミキサーはPioneer DJのDJM-850を、DJコントローラーはKONTROL D2というものを使ってます。iPhoneで物足りなくなったなあとか、DJに興味がある!という方は、お店や知り合いの機材を触ってみるのも良いかもしれません。

安い買い物ではないので、せっかくだし「これだ!」と長く使ってもらえるものを選んで欲しいなあと思います。というわけで、楽しいDJライフを!

 

DJ機材に関する記事はこちら

分からない用語はこちらでチェックしてみてください。
 

おすすめDJコントローラーも!DJシリーズ記事のまとめはこちら

初心者おすすめのDJ機材、DJコントローラーからDJたちの歴史、これからのDJについて
- DJはじめるなら、安心のDJスクールへ ! -無料レッスンはこちら