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以前iPadでDJをやるときに便利なDJコントローラーというのを紹介したんですが、以外と反響があってPVがあるので、iPad関連でもうひとつトラック(音楽)制作に便利なアプリをご紹介しておきます。

iPadだけでトラック制作!

いつも地下鉄で通勤しているのですが、会社まで2駅なので時間が中途半端だなあって思っていて、普段は読書してるんですけど、ふとPodcastにも使えるようなトラックつくれないかなと思ったんですよね。

というわけで、早速iMaschine2っていうアプリをDLしてつくってみました。iMovieで編集してアップしてみたYouTube動画はこちら。

音が小さくなるみたいなので、今度iMovieで編集するときは気をつけると良いかもしれません。ちなみにムービー化からInstagramやYouTubeへのアップロードも全てiPad内で作業できます。僕の場合は、あらかじめ画像を用意しておいてiPadに保存しておき、制作したトラックと画像をiMovieで合体→YouTubeやInstagramへアップという手順。

 

iMaschine2の使い方

iMashine2とは

iMaschineとは、Native Instruments社のリリースしているiPadやiPhoneで使えるiOS向けの音楽制作アプリ。

使用感は動画を見たほうが分かりやすいのですが、上の写真を見ても分かる通り、パッド形式のシーケンサーといった感じ。

Native Instrumentsの魅力はDJコントローラーで、過去に紹介した通り(初心者PCDJおすすめ機材 DJコントローラーとセットアップのポイント)ですが、実は音楽制作というポイントからも強みがあります。それが「音色」。Native Instrumentsは、DJコントローラーの他にも「Mashine」という音楽制作ソフト、「KONMPLETE」という楽器や効果音の音源ソフトをそれぞれ作っていて、このノウハウが存分に活かされています。

トラック制作アプリというのは実はけっこうたくさんあるのですが、音がスッカスカというか、楽曲としての使用に耐えうる音色ではないことも多いので、多くはお遊びぐらいでしかない現状。そんななかNative InstrumentsのiMashine2の音源は結構本格的で、適当に打ち込んでいくだけでもかなりそれっぽいレベルのトラックをつくることが可能です。これは結構メリットとしてはデカいです。

多彩なキットから自由にパッドやキーボードを用意可能

iMashine2の魅力は何と言ってもKONPLETEで培われた高品質な音源。アプリをダウンロードした時点で、いくつかのプリセット音源は使えるし、それも結構クオリティ高いなあとは思いつつ、やはり好みのトラックを作ろうと思ったのでアプリ内のストアから他の音源も買ってみました。

僕の場合だとPodacstのBGMにループ音源として使いたいなあとか、制作するなら四つ打ちがいいなあっていう好みの問題で、HIPHOPやEDMは避けてハウスやテクノ系をいくつか買いました。

保有している音源は「KIT」「Project」とかっていう形式になっていて、パッドに丸ごと適応(アサイン)したり、パッド1つずつにもアサイン可能。

もちろん鍵盤は音色を選べば音階を変えて演奏できるほか、驚いたのは自分の声を録音してパッドや鍵盤にアサインすることも可能です。自分の声を音階を変えて演奏したりとか、意外と幅広いプレイができます。更に書くとiPadやiPhoneに保存されているiTunesの音楽からも読み込んで、かつ編集してアサインが可能。つまり有名な楽曲のブレイクを使ってiMaschine2に読み込み、それをモチーフに楽曲を制作することも可能だってこと!サンプリングで曲をつくることが一般的な、HIPHOPのトラック制作ではかなり便利ですね。

エフェクトによる仕上げまで可能

トラック制作時に地味ながら魅力なのがエフェクター、iMaschine2では「Delay」「Chorus」「Flanger」「Lofi」「Filter LP」「Filter BP」「Filter HP」「Reverb」までが実装されていて、嬉しいことに2つのエフェクターをそれぞれのトラックに割り当てることができます。メロディラインにリバーブをかければ、グッと仕上がりの質も上がります。

個人的に嬉しいのは「Filter」。先ほど書いたような、iTunesの楽曲からサンプリングして制作する場合でも、エフェクターで邪魔なキックやベースを取り去ってしまうことが可能。音楽ファイルからローパスを通してメロディだけ抜く、みたいなこともできます。

 

iMaschine2活用術

思いついたアイデアをすぐにメモるツールとして

iMaschine2のはiPadやiPhoneのアプリなので、移動中にサクッとループ音源を制作できるのが魅力。本当に簡単にループを制作できるので、メロディラインやベースライン、効果音などを思いついた対明でつくっておいて、家に帰ってMacに書き出して制作するっていう使い方が一般的なのかなと思います。

Native Instrumentsからは本格的な音楽制作機材としてMASCHINE MK3や、MASCHINE JAMといった機材が出ているのと、それに合わせて「MASCHINE」というパソコン用のソフトが出ているので、iPadで制作した簡易なループをMacに書き出して細かく調整することが可能。

関連記事:進化するコントローラー -MASCHINE MK3 / MASCHINE MIKRO MK3-

ちなみに、もっとメロディを作り込みたいという方には、KOMPLETEというキーボード型のフィジカルコントローラーと、音源パッケージをオススメします(→ KOMPLETEシリーズ -進化し続けるサウンドとキーボード-)。

MASCHINE MK3の価格をチェック

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MASCHINE MK3はAKAIのMP3のようなパッド式のフィジカルコントローラーになっていますが、MASCHINE JAMはフェーダーコントロールもついてます。打ち込み主体でやるならMK3ですが、シーケンサーとミキサーやエフェクトを合わせ技で使うのが好みな方はJAMのほうが良いかもしれません。

MASCHINE JAMの価格をチェック

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この辺りの機材は本当に好みだけど、MASCHINE MK3とMASCHINE JAMは併用して使っているトラックメイカーも多いみたいですね。

DJパフォーマンスとの連携

iPadは持ち運びに便利なので、やろうと思えばDJパフォーマンス中に使ってもいいなあと思いました。テンポを合わせることさえできれば、ミキサーのINPUT端子にiPadからの出力を繋げて効果音をiMaschine2から出して味付けすることもできそう。

フリースタイルのトラックにも

あと最後に一番ニーズとして大きそうなのは、HIPHOPのフリースタイルトラックとして使う方法かなと思います。

HIPHOPのフリースタイル、特に街中やクラブでやるサイファーになってくると、終わりがなくて延々とラップをしていくたえの音源が必要なので、練習用にサクッとiMaschine2で16小節ぐらいのループトラックをつくって皆でフリースタイルの練習するみたいな。手っ取り早くクオリティの高いトラックができるので、スピーカーをつないでしまえばフリースタイルの練習はかなり楽になるんじゃないでしょうか。

高度なトラック制作ならやっぱりMacが良さそう

欠点としては、やっぱりiPadやiPhoneで簡易につくるものなので、ものすごく細かい曲を制作するのは難しいかな、という点。Native InstrumentsもiMaschine2でサクッとつくって、家に帰ってMASCHINE MK3で編集してくださいみたいな言い方をしていますし、本気出すならやっぱりMASCHINEのようなPC/Mac向けDAWソフトのほうが良いだろうなと思います。

とはいえ、メモをとるようにトラックを制作できるのはものすごい魅力的だなと感じます。

iMaschine 2
NATIVE INSTRUMENTS
MAKE MUSIC ANYWHERE. iMASCHINE 2 を使えば、移動中でもトラックを作れます。作った曲は世界中のユーザーとシェアしましょう。

 

 

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