今年も行ってきましたよー!(去年の記事はこちら)
アウトドア映画の最も優秀なフィルムを決定するカナダの映画祭「BANFF Mountain Film Festival」。そのワールドツアーが今年も日本にやって来ました。というわけで、毎年一緒に観に行っている友達と参戦してきましたよ。
About
去年も書きましたが、参考までに。
バンフ・マウンテン・フィルム・フェスティバルは、バンフセンターで毎年11月初旬に開催される最も重要なプログラムの1つであり、世界有数の山岳フェスティバルの1つです。
今から38年以上前、登山家やアウトドア愛好者が、登山シーズンとスキーシーズンの狭間に楽しめる年中行事を探し、1976年にロッキー山脈の小さな街バンフ(アルバータ州)で開催されたのが始まりです。1日だけの登山映画際として始まったものが、今では、9日間にわたるバンフでのイベントに加えて、南極大陸を含めた全大陸をめぐるワールドツアーで、年間735回を超える上映回数を誇り、世界中で33万人以上のアウトドアファンに見られています。
そんなファンの熱狂に応えるように、世界中のクライマーや映画製作者、作家、写真家が山岳コミュニティの主要イベントと位置付け、ワールドツアーでの上映作品に選ばれることを夢見てフィルムコンペティションに出品しています。その結果、第1回が開催されて以来、クライミング、登山、アウトドア、山岳文化、環境分野の5000本を超える見事な映画がアーカイブされています。過去のフェスティバルでは、ダグ・スコット、ラインホルト・メスナー、エドモンド・ヒラリー卿、カトリーヌ・デスティヴェル、リン・ヒル、ブラッドフォード・ウォッシュバーン、ガーラン・クロップ、グレッグ・チャイルドをはじめ、世界トップクラスのクライマーや探検家が多数出演しており、フェスティバルを盛り上げています。 – BANFFについて(banff.jp)
相変わらずオープニングもカッコ良かった。
Report
今年は前回とは違って、新装した阪急百貨店のイベントホールで開催。キレイな会場っていいですね。
会場は前回より少し小さかったものの、前回1日だったのが2日開催に。山ガール人気からか、若い女性の方も多い様子。アウトドアが盛り上がってるのを、キャンプ以外で目にすることができるって、なんか素敵。
協賛企業の商品は控えめ。ただ阪急百貨店には下の階にアウトドアフロアもあるので、そっちはかなり賑わってました。この映画祭に来るといつも思うんだけど、ボルダリングと簡単な雪山登山はチャレンジしてみたくなる。道具もちゃんと揃えていつかチャレンジしてみたいところ。
Colemanのテント。BBQ用の大きなものというより、本気仕様な一人〜二人向け。こういうのは持っていたい。
ちょっと欲しくなってみたり。
Favarite Film
個人的に好きだった作品を中心に紹介。今年の作品はiTunesでもGETできるようで、ますます便利になってる感じが嬉しい。
Last of the Great Unknown
「グランドキャニオン」アメリカに残された偉大な知られざる場所の一つだ。人目に触れず、深く閉ざされた広大な荒野の中に数々の支流があり、グランドキャニオンの最も象徴的で魅力的な造形が隠されている。道なき道を歩き、時に泳ぎ、ラフティング、ラぺリングなどを駆使しながら、誰も到達したことのない奥深い場所へと進んでいく。グランドキャニオンは一つの方向からだけでは見えない・・。広大で圧倒的な姿に計り知れない歴史の積み重ねを感じさせてくれるフィルム。
Reel Rock7-Honnold 3.0
主人公のアレックスはロープを使わず、絶壁を登っていくクライミングスタイル。彼は、自己の安全性と純粋な向上心の均衡をどのようにして保っているのか?そんな興味深い挑戦を続ける彼は、フリーソロのハイボルダ―クライマーとしてクライミング界で有名となった。アレックスへの周りの期待は高く、次に彼が何に挑戦するのか?に注目が集まっている。そして、アレックスは高難易度のルートに挑む。ヨセミテトリプル-それはどのルートでもそれぞれ二日以上かかると思われる難易度の高い名だたるルート三本をロープなしで一日ですべてを登るという偉業だ。
Reel Rock7 LaDura Dura
La Dura Dura(The Hard Hard)とはスペイン・オリアナにある世界最難関とされるクライミングルート。世界的に有名なクリスは長年その課題に取り組んできた。そのルートに熟練クリスと若い世代に人気の19歳のアダムが挑む。後半では女性クライマーらも登場。クライミングサイトでは女性が増え、お互い気持ちを高めあいながら、難しいルートに挑み男性陣顔負けの登りを披露する。彼らの真摯な挑戦に見るものが呑み込まれていく。
Crossing the Ice
オーストラリア人の二人組、ジェームズとジャスティン。南極大陸を渡り、南極点まで行き、往復するという危険な冒険を計画する。彼らにはサポート隊もなく、自分たちだけで、食糧やテントなどを引きずりながらマイナス40度の極寒のなか、片道1140㎞の距離を進んでいく。彼らと同じ挑戦を数多くの冒険家も試みてきたが、成功した人はいない。ノルウェーの冒険家も同時期に彼らと同じ試みを一人でしようとしていた。彼は二人よりも経験が豊富であった。果たして冒険の結末は・・。
以前もオーストラリアからニュージーランドへカヤックで横断した彼らです笑。
その他の作品
Unicorn Sashimi
舞台は北海道。神話に出てくるユニコーンを探すというユニークなフィルム。しかし彼らが見つけたものは極上のパウダースノーだった。しんしんと降る雪や木々に積もる雪が美しく、静かな映像に心が引き寄せられる。対極的に情熱的な和太鼓の演奏が深いパウダースノーを滑るスキーヤーやスノーボーダーの滑りと重なり合い、力強くも心地よい映像を演出している。
Flow Hunters
世界屈指のパドラーらが集結し、ニュージーランドのホワイトウォーターに挑む。フィルムの途中では、息を思わず数秒止めてしまいそうなシーンも・・・。「水にも自然にも人間はかなわない。どうやってうまく付き合って遊べるか。」刻一刻と変化する川から、その瞬間瞬間を学び、生きる。ニュージーランドの緑、水の美しさが身近に感じられるとともに、ヘリコプターからの撮影やパドラーのヘルメットにつけられたカメラによる迫力のある映像が堪能できるフィルム。
Highway Wilding
雄大なカナディアンロッキー山脈にはバンフ国立公園などの美しい自然国立公園の世界遺産がある。公園内には素晴らしい自然景観はもちろん、野生動物も数多く生息している。しかし広大な公園内を通っているハイウェイを走る車に野生動物がひかれる事故が頻繁に起きている。そこで、自然と共存するための大規模なリサーチが開始された。野生動物の行動範囲や、カメラでのモニタリングなどを通して自然科学の情報を集め、ふさわしい方法を見つけ出し、より良い方向へもっていく。人間と野生動物が共存するために、人間ができることを提起したフィルム。
The Dream Factory
Teton Gravity Researchは過去16年間、アメリカ最後のフロンティア行脚をしている。その場所はアラスカ、The Dream Factoryだ。初期のゴールドラッシュから漁業が発達し、スキーやスノーボードフリーライドの爆発的なブームを起こし、人々はこの神秘的で魅力的な地へ旅に酔いしれてきた。スキー、スノーボードのジャンプなど迫力のあるライディング映像とともに、過去、現在、そして未来への移り変わりを垣間見せてくれる。
Wanna Ride ?
雄大な雪景色のなか、スキーを背負い山頂を目指す主人公たち。山スキーかと思いきや、スキー板を履いたままパラグライダーを使って飛び降りる。軽快な音楽をバックに山を滑り降り、飛び回る。2つの異なるスポーツを組み合わせ、両方の面白味をうまく融合させている。斜面からジャンプすると、そのまま空に飛び上がりながら、くるくるまわり斜面をおりていく。楽しそうに降りていく2人に、一度はやってみたいと思わせるフィルム。
The Gimp Monkeys
ヨセミテの象徴でもあるエルキャピタン(高さ約1000m)のクライミングルートに挑戦するのは手や脚に障害を持つ3人の主人公たち。「僕らはクライマーとして生きている。そしてその次に僕らは障害をもって生きている。」クライミングへの深い情熱、そして言い訳をしない3人。笑顔が素晴らしい彼らはスピードクライミングではないが、しっかりとした足取りで頂上を目指す。人はどんな状況下でも言い訳をしなければ、素晴らしいことを成し遂げられる能力があると考えさせてれくれるフィルム。
5 Races, 5 Continents
2011年のトレイルランニングシーズン。キリアンは5大陸で5レース出場し、勝つことを目標に掲げた。灼熱のシエラネバダ山脈を走る約160kmのレースや東南アジアで一番高い山、マレーシア・ボルネオ島にあるキナバル山のレースにも挑戦する。キリアン曰く、「山は常に変化している。自分はちっぽけで、山はとても偉大だ。」純粋に山を走ることを楽しむキリアンの姿と、透き通るような山々の美しさを堪能できる。
Strength in Numbers
マウンテンバイクフィルムで人気のAnthill Filmsがおくる作品。マウンテンバイクには様々な種類のコミュニティがある。フリーライド、ダウンヒル、オールマウンテン、ダートジャンプ、ctc。それぞれのライダーはそれぞれのスタイルを持っているが、基本的なマインドは皆一緒だ。国や年齢などは関係ない。タイヤは大地に、足はペダルに、手はハンドルに、一本のタイヤの残すラインがみんなを繋げている・・・。
Reel Rock Fesっていうクライミング系のフィルムフェスとも被ってて、興味ある方はご参照くださいまし。
Refferences
・BANFF Mountain Film Festival in Japan 2013
・Banff Moutain Film Festival in Japan on Facebook
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