渋谷のDJスクール「III FAITHS DJ SCHOOL」に直撃取材を敢行するシリーズ。第二弾は自分のDJミックスを先生に聴いてもらいダメ出しをお願いしてみました。

III FAITHS DJ SCHOOL 取材企画 目次

皆さんもぜひ、DJスクールに通っている気分になって読んでみてください。

先生にミックスを聴いてもらうの巻

ひと通りインタビューでお話を伺ったあとは、ミックスを聴いてもらうことに。今回ダメ出しをお願いしたのは数年前から公開しているこちらのミックス。当日はサウンドクラウドから流して確認してもらいました(MacBookProから直接出力)。

もともと音数が少ない、ストイックな感じのテクノが好きなのですが、このミックスは仕事に集中するときにテンションを上げたいなと思って派手めな音を意図的に多く使っています。

というわけで、音源はこちらです。

このミックスをつくったときの意図とかありますか?

(ギクッ)え、あ。まあ、ミックスをちゃんと録音するときは、基本的には自分用なんですが、これは仕事に集中するときのスイッチになるような感じにしたいなと思ってつくってますね。クラブでDJするときってスタートは結構抑えた感じにすることが多いと思うんですけど、このミックスはスイッチを入れる意味で、カマシというか、ちょっと派手めな感じの曲からスタートさせてます。

お、そういうテーマみたいなものがちゃんとあるのは良いですね。しかも聴くシーンを考えてあえて意表を突いてスタートするのも良いかも。俺もそれ真似しよっかな笑

早速Soundcloud上のミックスを聴いてもらう

というわけでさらっと紹介しながら先生にMacBookProを渡します。先生からの質問が鋭すぎてちょっと緊張しながらですが、自分なりに(当時なりに)考えてつくったミックスでもあるので、受け答えは割とできたかな。

DJスクールでも、生徒さんのミックスを聴かれるときって、こういうカウンセリングみたいな感じなんですか?

そうですね。プレイしながらだとどうしても集中力が削がれてしまうので、構成の話なんかは終わった後にいろいろやりとりをするほうが多いです。もちろんテクニック的な部分はプレイしながら練習したりすることもありますが。

僕の話を聞きながら真剣な眼差しでミックスを聴き込んでいく神山校長。ブロガーの無茶振りにも神対応!といった感じでしょうか。

ブロガーの無茶振りを真摯に受けとめてくれるイケメン校長。真剣な眼差しです

だいたいどれぐらいのミックスをつくることが多いですか?

僕の通っているフェスやクラブがロングミックス中心なので、だいたい1時間半~2時間ぐらいですね。

そうなると、やっぱり1曲って長くなります?

使っている曲の特徴として、ずーっと同じテンションのものが多いので大抵3分~4分ぐらいは使いますね。

ロングミックスがお好きなんですね。

根拠のあるフィードバックは改善がしやすい

そんなこんなで、静寂のなか聴き込んでもらって数分間が経過・・・。どんなフィードバックが返ってくるのかドキドキしていましたが、先生の回答は意外なものでした。

(ある程度チェックを終えて)・・・うん。なんか、全体的にイイ感じっすね。

え、本当ですか・・・苦笑?この企画、先生に厳しめにダメ出しされて、僕が凹んで精進を決意するみたいな展開を想定してたんですが・・・。

あ、そうなんだ笑。でも、結構イイと思うけどな。最初に尋ねた質問ですけど、ミックス自体のテーマがしっかりあるから、それに沿った曲をちゃんと使ってるし、全体の流れを聴いてみても「これは違うだろ」みたいな曲は入ってないですね。

職業柄、コンセプトとかを設定してそれに沿って考えるというのは普段からやっているので、そこは強みかもしれません。

※ろくろではありません。曲の長さについて語っています

というわけで、先生からのフィードバックは意外なことに好感触。いやいやこれ俺が取材してる側だからだろ、と訝しむも、笑顔で答えてくれる先生(プロDJ)。

肝心な曲と曲のつなぎ目の部分についても、ほらこの部分(ミックスを再生しながら)とか、ちゃんと前の曲の特徴的な声をきちんと使って、次の展開に繋げているので、スムーズに聴けます。

HIPHOP系のひとだとカットインがかっこいいみたいな風潮はありますが、僕は四つ打ち好きなので、アイソレーターで音域をバラして、極力長めにフェードしていくようにプレイするのが好きですね。

ロングミックスっぽい感じの手法で良いと思いますよ。

一応ダメ出しをもらう!というのが趣旨なので、どこか改善点が無いか聞いてみると、プロならではの視点で回答をもらうことができました。

強いて言うなら、ボリュームのコントロールですね。曲が変わっていくときに前の曲と次の曲で音が強くなったなとか、弱くなったなとか感じる部分が少しあります。これは曲の印象にも寄ってくるので、単純にDJミキサーのインジケーターを見て揃えればOKというものでも無いので、ちょっと難しい話ですが。

あ〜確かに。僕結構ラクしたいひとなんで、ミキサー見てればOKっしょみたいな感じでやっている部分は大いにありますね。他にはどこか気になるところはありますか?

あとは、うーん。キックが揺れてるような曲のときに、たまにびみょ〜になんですけど、拍がズレてる部分がありますね。ただパッと聴いた感じだと気付かれないレベルなのと、HIPHOPとかのジャンルであれば問題ですが、四つ打ちだったら問題ないかなって思います。まあ強いて言うなら、ですけどね。

(おおさすが細かい・・・!)

先生とやりとりしていて感じたのが、指摘が的確なのはもちろんですが、指摘にきちんと根拠があること。こういう聴こえ方をするのでこうしたほうが良い、というのはフィードバックとしてとても納得感があるので、次に「じゃあこうしよう、こういうところに気をつけよう」という方針を立てやすいなと思いました。あと、基本的に先生は褒めて伸ばすタイプですね笑。僕だけに限らずだと思いますが、生徒側の意図や希望を汲んで、伸びしろをきちんと見極めて伸ばしてくれそうだと感じました。

意図をもったDJプレイを心がけよう

2013年かあ〜。確かにこの当時ってロングミックスが主流でしたよね〜。何か僕も原点を思い出せた気がします笑

ありがとうございます笑。僕がDJデビューした当時って一人のDJが1時間以上あって、レギュラーのパーティーなんかだとレジデントDJが3時間回すこともザラでした。最近の渋谷のパーティーって結構短いですよね。

そうですね。最近はもう30分とかが当たり前なので、1曲1曲もものすごく短くなってきていて、なので特徴的な曲をいかに流せるか勝負みたいなところは大きいと思います。

スタイルとか状況によって、やっぱりミックスって変わっていくもんですよね。

そうそう。僕なんかだと「もうちょっと聴きたいんだけどな〜」とか思いますけど笑。だからDJって曲をただ繋げるだけじゃなくて、やっぱり意図をもったミックスを心がけて欲しいなって思うし、スクールでもそういう風に教えています。

「意図をもったDJプレイ」というのはすごく良い言葉をもらいました。フロアのお客さんたちにこう感じて欲しい、こう盛り上がって欲しい、そういう構想を描きながらDJをすると完成度は高くなります。

DJのプレイにも流行はあるんです

また、自分のプレイを良かったか悪かったか?という観点から振り返ったときも、完成形の目標があれば、ある程度ブラッシュアップの目処も立ちやすいです。

意図をもったDJプレイっていう言葉は良いですね。

基本的には全てそうかなと思います。DJスクールのなかでも、「なんでこのタイミングでこの曲をかけたいと思ったの?」とか「なんでこのテクニックでフェードインしようと思ったの?」とか、聞くようにしています。そういう考え方の積み重ねが、そのDJの味にもなっていくんじゃないかなって思いますしね。

なるほど。。。

DJスクールというと一律でスキルを学ばせるもの、と考えがちですが、DJにはそれぞれの持ち味があってそれをいかに引き出していくかというのがキャリアのポイントでもあります。自分がどういうミックスが好きで、どんな風にミックスしたくて、という希望を引き出しながら上手くレベルアップしていけるのは嬉しいですね。

実際に受けてみたい方はぜひカウンセリングへ!

最近の曲ってイントロやフックで「あ〜これはあの曲だな」っていうのが分かるようになっているものがほとんどですが、そういうのもプレイスタイルに合わせた曲の流行り廃りが影響しているように思います。だからトラックメイキングもうちではやっていて・・・<中略>

先生、文字数オーバーしそうなんで今回はこの辺で苦笑

今回はDJスクールに通っている気分になって、根ほり葉ほり自分のミックスについてのフィードバックを聞いてみましたが、いかがだったでしょうか?ダメ出しを受けてみた当人の感想としては、フィードバックが丁寧で細かいので、次のステップへ進むのにとても楽しそうだなと感じました。

もちろん自分のミックスを持ち込んでも良いですし、好きなミックスを持って行って「こういう風にプレイできるようになりたい!」と入学前にカウンセリングを受けてみるってのも良いかなと思います。いずれにせよ、自分のダメ出しをもらうってなかなかできない環境なので、そういった意味でもDJスクールはオススメですね。

 

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