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KOMPLETEシリーズがついに13へ

DTMerには定番となっているNative Instrumentsのバンドルパッケージ「KOMPLETEシリーズ」。実は今年の2月に入って、KOMPLETE12が破格のセール価格になっていたところを無事ゲットしており、当ブログでも記事にしてみたのは記憶に新しいところ(ついに買ったぜ究極のソフト音源集 “KOMPLETE12 UCE”)。

そのKOMPLETEに、ついにバージョン「13」が登場します。発売日は2020年の10月1日。Native Instrumentsのオフィシャルサイトでも公式にリリースされており、YouTube動画も公開されました。

Amazonにも発売予定商品として各種パッケージがラインナップされているのが確認できます。

オンラインでもオフラインでも購入可能ではありますが、Amazonかサウンドハウスの売り出し価格をチェックしてみて安いほうを買うのがオススメかなとは思います。

KOMPLETEシリーズとは

KOMPLETEはソフトウェア音源、エフェクター、EXPANSIONのパッケージ

「KOMPLETE」「KOMPLETE KONTROL」など似た名前のプロダクトや「MASCHINE MK3にはKOMPLETE SELECTが付いてます」といった表記のせいで、混乱する方も少なくないようなので、一応説明しておきます。

Native Instruments社からは元々ソフトシンセやエフェクターソフトウェアがリリースされていて、それらに加えてソフトシンセのプリセット、音楽制作専用のコントローラー向けにリリースされている「EXPANSION」と呼ばれる拡張サウンドパック、それらをまとめたバンドルパッケージが「KOMPLETE 13」。

音楽制作向けの鍵盤型のコントローラーは「KOMPLETE KONTROL」シリーズという名前がついており、これを購入することで同梱されている「KOMPLETE 13 SELECT」を入手することができるようになると思います(現状はKOMPLETE 12 SELECTが同梱)。「KOMPLETE 13 SELECT」はMASCHINE MK3にも今後同梱されていくと思われます。

収録プロダクト数に応じて4つのパッケージがある

「SELECT」とか「ULTIMATE」などのパッケージ名称が分かれている件について。KOMPLETEシリーズは収録されているプロダクト数に応じて4種類のラインナップが用意されています。最も安価な「KOMPLETE 13 SELECT」は収録数が最も少なく、試しに買ってみるには手が伸ばしやすい製品ですが、前述の通りNative Instruments社製のハードウェアを購入することでも入手することができます。

その後は「ノーマルver」から「ULTIMATE Collector’s Edition」まで価格が上がるごとに収録プロダクトが上がっていく仕組み。

通常版に加えてアップデート版、アップグレード版の価格もあり

各パッケージにはアップデート版、アップグレード版というのが用意されているところもポイント。例えば「KOMPLETE 13 SELECT」を既に所有している方は、アップグレード価格のパッケージを購入することで、フルバージョン価格よりも安価に「KOMPLETE 13」「KOMPLETE 13 ULTIMATE」「KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition」へアップグレードすることが可能です。

また前作の「KOMPLETE 12」シリーズのいずれかをお持ちの方は、それぞれのプロダクトへ安価にアップデートすることも可能です。それぞれの価格をまとめるとこんな感じになります。

 
  KOMPLETE 13 SELECT KOMPLETE 13 KOMPLETE 13 ULTIMATE

KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition

フルバージョン価格

¥25,800KOMPLETE KONTROL Sシリーズキーボード 及び 特定のMASCHINEハードウェアの登録オーナーは無償)

¥72,400 ¥144,400 ¥204,800
アップデート価格  

¥25,800KOMPLETE 2-12のオーナー)

¥47,400KOMPLETE ULTIMATE 8-12のオーナー)

¥62,800KOMPLETE 12 ULTIMATE Collector’s Editionのオーナー)

アップグレード価格

¥12,800MASCHINE MIKRO Mk3、KOMPLETE KONTROL Aシリーズ、KOMPLETE AUDIO 6のオーナー)

¥47,400(KOMPLETE SELECTのオーナー)

¥62,800(MASCHINE MIKRO Mk3、KOMPLETE KONTROL Aシリーズ、KOMPLETE AUDIO 6のオーナー)

¥118,800(KOMPLETE SELECTのオーナー)

¥72,400(KOMPLETE 8-13のオーナー)

¥118,800(KOMPLETE 8-13のオーナー

¥72,400(KOMPLETE ULTIMATE 8-13のオーナー)

前作のKOMPLETE 12を持っていたり、SELECTを持っているひとでもゼロから購入し直す必要が無いので、これはお得な措置と言うことができるでしょう。

KOMPLETE12からのアップデートポイント

パッケージ名称が改訂される度にパッケージ内容も更新されるわけですが、具体的にはパッケージに含まれる音源やエフェクター、プリセットなどの数が毎回追加されていっています。KOMPLETE 12からさらに追加された内容を下記にまとめてみました。

 
KOMPLETE 13 SELECT KOMPLETE 13 KOMPLETE 13 ULTIMATE

KOMPLETE 13 ULTIMATE Collector’s Edition

収録される音源とエフェクトの数 14 → 16 52 → 68 101 → 118 101 → 122
収録されるExpansionの数 3 → 5 10 → 24 20 → 39 50 → 73
サウンドの数 7,000以上 → 11,000以上 25,000以上 → 36,000以上  45,000以上 → 67,000以上  90,000以上 → 115,000以上
サンプルライブラリー (圧縮時) 45GB以上 → 50GB以上 220GB以上 → 320GB以上 600GB以上 → 840 GB以上  900GB以上 → 1.1 TB以上

表にすると一目瞭然ですが、最上位のULTIMATE Collector’s Editionともなると、122の製品、73のEXPANSIONが入っており、データ容量も1TBを超える規模に。含まれている製品は個別に購入することもできるわけですが、個別に購入すると246万円ぐらいするので圧倒的なお買い得感はありますね。

お買い得なコンプリート方法

最初から高額な最上位パッケージ「ULTIMATE Collector’s Edition」を買っちゃうのもオススメではありますが、これからDTMを始めよう!という方にとって一番無難な買い方としてはNative Instruments社製のハードウェア「MASCHINE MK3」や「KOMPLETE KONTROL Sシリーズ」を買って、「KOMPLETE SELECT」をゲットしてからアップグレード価格で購入するというのがオススメ。

機材を揃えるという観点だったり、「SELECT」を使ってみて「もうちょっとソフト音源が欲しいなあ」とか思ったタイミングでの購入でも全然遅くはないんじゃないかなと。

LogicやProToolsといったDAWをある程度使ったことがある方には上記パッケージ版をガツンと買ってしまうのも、もちろんオススメ。

僕の場合だと一度に揃えちゃいましたが、ハードウェアである「KOMPLETE KONTROL S49」を購入して「KOMPLETE 12 SELECT」をゲットして、ULTIMATEへのアップグレード版、ULTIMATE Collector’s Editionへのアップグレード版というのを同時に購入することで、一気に全部揃えましたね。

将来的にはサブスクリプション化する?

これは中長期的な予測ですが、Native Instrumentsのプロダクトは既に100を超えていて、KOMPLETE 14とか15の最上位バージョンがリリースされる頃には150とか200に近い数字に積み上がっていくのではないかなと思います。そうなるとどういうことが起こるか?というと、ずばり「サブスクリプション化」の動きが進みだすのではないかなと。

これだけのプロダクト数があれば月額1,000~2,000円程度なら全然許容範囲内かなぁと。

現在、株式マーケットではこれまでのサービスを如何に定額制へ移行させることができるか?という議論があらゆる業種で巻き起こっています。商品の個別販売は売上の見立てがたてづらく、定額制のほうが経営数字を読みやすいとされているので、そういった議論も追い風。

サブスクリプションサービスへ移行するためには、各プラグインに認証システムを入れる必要があると思うので、システム全体のアップデートが必要だし、開発期間もかかりそう。実現には1年から2年ぐらいはかかるだろうなあと踏んでいます。

というわけで、発売予定の13もさることながら、今後のアップデートも期待のKOMPLETEシリーズについてでした。

 

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