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Native Instrumentsから新しいKOMPLETEバンドル「KOMPLETE 13」がリリースされました。詳細は下記の記事をご参照ください → KOMPLETE 13がついにリリース! 収録音源は122へ
たぶんこれ担当者が値付け間違ってるか、新しいverに備えた最終処分的な価格なのかもしれません。というわけで買ったのは、Native Instruments社から発売されているKOMPLETE 12シリーズの「KOMPLETE 12 ULTIMATE UPGRADE for SELECT」と「KOMPLETE 12 ULTIMATE Collectors’ Edition UPGRADE」の二つ。家で仕事をしながらAmazonを覗いていたのですが、驚愕の値引き幅になっている商品を発見して、条件反射的に書ってしまいました。
近年のトラックメイキング、つまり音楽制作をしているひとのほとんどはパソコンで制作するケースが多いわけですが、CubaseやLogic Pro XといったDigital Audio Workwtation(以下DAWと記載)には一般的な音源しかパッケージングされていないので、普通はギターやドラム、オーケストラ、その他エフェクト、シンセサイザーなんかの音は別で購入するのが一般的。KOMPLETE 12というこのソフトウェアはそれらをまとめた音源集という位置付けになっています。
ただ、このKOMPLETE 12というソフト、収録している量が半端なく、さらに書くとNative Instruments社のトラックメイキング向けソフトウェア「MASCHINE 2」向けに発売されているEXPANSIONと呼ばれる製品なども含まれていて超お買い得なんですよね。公式からコピペすると「150以上の製品、90,000以上のサウンド、900 GB以上」の音源が入っています。
KOMPLETEシリーズはグレードによって含まれている製品数に違いがあって、機材を購入するとついてくる「KOMPLETE 12 SELECT」から、より多くの音源を収録した「KOMPLETE 12」、さらに豊富な「KOMPLETE 12 ULTIMATE」。最終的にはリリースされたほぼ全製品が含まれる「KOMPLETE 12 ULTIMATE Collectors’ Edition」まで揃っていて、最後のUCEバージョンは定価で20万円ぐらいします。
ただし!ただし!このシリーズにはアップグレードという購入方法があって、「SELECTからULTIMATEヘ」「ULTIMATEからUCEへ」という風に廉価版からのアップグレードは比較的購入しやすい価格なんですよね(それでも高いけど)。で、ここ数ヶ月ずっと安くなんないかなと思ってチェックしていたところ、アップグレードverの価格が一気に落ちたので購入してみました。厳密にいうとAmazonの相場が安くなったわけじゃなくって、Amazonに出品している「イケベ楽器」さんのみが情熱価格で提供し始めたという感じ。なので、売り切れたら価格も元に戻っちゃうと思うし、興味あるひとは今のうちにチェックしておいたほうが良いかなと思います。
このKOMPLETEシリーズ、もともとは確かDVD形式でデータが入っていた気がするんですが、幾何級数的なデータ容量の増加に耐えられず、最近ではHDDドライブがそのまま届きます笑。UCEは最上位プロダクトだけあって、封印がホログラムだったりHDDの質感も高級感がありますね。このHDDドライブとパソコンを接続するとインストールすることができます。ちなみに、パソコン本体じゃなく、別のHDDドライブにインストールすることも可能な親切設計。
何せ容量もでかいので、インストール時の転送速度に配慮してか、コネクタはUSB3.0でした。このコネクタ形状なんていうのか分かりませんが、Type-A側の端子が青いのと、HDDドライブに「USB 3.0」の文字が見えます。またシリアルナンバーが同梱されているので、この数字を使ってインストールをしていくことになります。ちなみにNative Instruments製品はすべて「Native Access」というアプリケーションを使って製品登録とアクティベーションをしないといけないのでご注意ください(要インターネット環境)。
USBケーブルでHDDドライブとパソコンをつなげると、こんな黒いKOMPLETEアイコンが出現します。
あらかじめNative Accessをインストールしておくことが必要ですが、この状態でNative Accessを起動すると、無事KOMPLETE 12のシリアルナンバーを入れてねっていう画面が出てくるので、したがってください。
シリアルナンバーは結構長いので間違えないように入力すると、確認できたよ!という表示とともに、「VIEW PRODUCTS NOT INSTALLED(インストールされていない製品を見る)」という表示が現れます。ここにKOMPLETE 12に含まれる音源一つひとつがずらっと表示されます。KOMPLETE 12というのをインストールするわけではなく、KOMPLETE 12に含まれる製品をインストールするってことですね。
今回は「SELECT」状態かから「ULTIMATE」状態へのアップグレードを行った後、さらに「ULTIMATE Collectors’ Edition」へのアップグレードも購入したので、同じ手順でインストールしていきます。ちなみに全部で900GBぐらいあるのでインストールには半日~ 1日ぐらいは覚悟しておいたほうが良いです。
さらに不覚だったのがダウンロードファイルの場所。僕は普段の仕事なんかでは、ダウンロードファイルを見失わないために、ダウンロード先をデスクトップに設定しているのですが、今回もそうしたほうが良いだろうとNative Accessのファイルダウンロード場所をデスクトップに設定していました。
するとどうなるかというと、こんな感じ。インストールファイルがどんどん溜まっていって、デスクトップを埋め尽くしてしまうハメに。インストールが終わった製品から順次自動で削除されていくので、まあ手間は無いのですが、正直他の作業なんかもしたいときにこういう感じになるのは嫌ですね。皆さんは設定を変更せず、デフォルトのダウンロードフォルダにしておくことをオススメします。ちなみにですが、音源自体のインストール先も変更できるので、パソコンの容量が不安な方はHDDドライブを用意して指定したりするのも良いかもしれません。
全てインストールできたら、あとは皆さんお使いのDAW環境に読み込んでみるも良し、同じNI社製のMASCHINEソフトウェアでトラックメイキングをするのも良し。思いおもい使い倒してください。ちなみに、これだけ大量にインストールすると、トラックメイキング向けのアプリケーションである「MASCHINE」上でインストールされている製品をスキャンするのもかなり時間がかかりました。40分ぐらいかかったかも。
まだちょっとしか使えてませんが、これだけ音源があると選び放題というか、音選びしながら鼻歌を歌うように曲をつくれる感じが良いですね。またMASCHINEソフトウェアの仕上がりがとても便利。スケッチ感覚で作曲できるので、インスピレーションを失わずに1曲の仕上げまでつくれてしまうのも、かなり好感度が高かったです。DAWで挫折したひとなんかにもMASCHINEはオススメなので、初っ端から最上位のCollectors’ Editionはオススメしませんが、下位グレードのアップグレードから買ってみるのはいかがでしょうか。