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定番オーディオインターフェース“Apollo”

デジタル信号とアナログ信号を変換するオーディオインターフェースは、現在のDTMでは必須アイテムとも呼べる機材になったし、最近ではライブ配信を行うDJも増えたこともあって、益々ニーズが高まっているように思う。そんなオーディオインターフェース界隈に久々に一石を投じるアイテムが登場した模様。

プロのレコーディングスタジオから宅録スタジオまで、幅広いユーザーをもつUniversal Audioが、オーディオインターフェースの人気シリーズ「Apollo」に、新商品をラインナップ。

「APOLLO SOLO」と銘打った、2in4outの卓上オーディオインターフェースは、USB Type-CとThunderbolt3(コネクタ形状はUSB Type-C)で接続でき、特にThunderbolt3端子を使うことのできるMacユーザーには「ACアダプタ不要」という嬉しいメリットがある。背面を見てみると分かる通り、Thunderbolt対応モデルはACアダプタ向けの端子が無く、すっきりとした印象。

デスクの上に機材を置けばおくほど増えるケーブル問題に対応するには、このAPOLLO SOLOはとてもスマートな選択肢かもしれない。ミニマムな構成でギターとマイクが録音できれば良い、という宅録ユーザーには絶好のエントリーモデルになりそう。

プロスタジオに導入される理由はDSPチップとUADプラグイン

ただ、他ブランドのオーディオインターフェースと比較すると価格が一段上で、購入しにくいのがUniversal Audio(以下、UA社)。その理由はUA社独自の仕様にあります。UA社のAPOLLOシリーズにはDSPと呼ばれるチップが内臓されており、それを通じて入力された音を処理することで、パソコンへの負荷をかけずに効率的に作業可能なワークフローを構築することができるようになっています。

そのDSPチップを使って何ができるの?というのがUADプラグインと呼ばれるソフトウェア群。ビンテージのアンプやコンプレッサーをデジタル上で再現したこのプラグインは、お手軽に高品質な音へ仕上げることが可能なツールになっているわけです。

リアルタイムに録音されていく入力に対して、DSPチップを経由させることで、様々なアンプや機材を試すことができるというのは、プロにとっては物凄く価値のあることで、故にプロはUniversal Audio一択でスタジオを構築するひとも多い。上の動画にもある通り、ドラムやバンドなど複数の入力を同時に処理していくためには、強力なDSPが必要。下記の16input16putputモデルの「X16」がだいたい40万ぐらいですね。

プロの現場で使われる上のApollo X16はDSPチップがHEXAコアとあるので6つ搭載。これをシンプルにまとめたのが、今回の「APOLLO SOLO」。

DTMはもちろん、マイク音声などにもこだわるYouTuberにも

上記の通りクオリティや付属するプラグインを使った、プロ仕様のワークフローを構築できるのがApolloシリーズの強み。2in4outというシンプル仕様なのでシンプルな宅録DTMerにもオススメですが、実況などでマイク入力を高品質にしたいYouTuberにも人気が出そうな構成だなあとも思います。

Macユーザーには上のThunderbolt3対応モデルを、Win向けにはUSB Type-C接続の下記モデルが用意されています。

唯一の欠点としてはこのApollo SOLOは名前の通りDSPチップが1基しか搭載されていません。2入力程度であれば問題は無さそうですが、UADプラグインをマルチチャンネルでガンガン使う用途には向いてないと思うので、もっと高い処理能力が欲しい!という方は上位モデルをオススメします。

DTM初心者やエントリーモデルをお探しの方は

今回紹介したようなエントリークラスのオーディオインターフェースというのは結構いっぱいあって、DSP(UADプラグイン)を考慮に入れなければ、さらに安価で手軽なものを探すことも可能です。個人的にはAPOLLO SOLOを次は買おうかなと思っているものの、その他にもいくつかオススメはピックアップできると思います。

この辺の選び方系は、深い話になっていくので近々「オーディオインターフェースの選び方」みたいな記事にまとめてみようかなと思います。sleep freaksさんのチャンネルでも人気オーディオインターフェース特集があったりするので、参考にしてみるのも良いのかなと。

 

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