KOMPLETE AUDIOシリーズに6chモデルが

少し前にモノラル版とステレオ版的な2つのオーディオインターフェースを発売した、NativeInstrumentsのKOMPLETE AUDIOシリーズ。

チャンネル少なっ!と思ってましたが、無事多チャンネル仕様のオーディオインターフェースが発売されました。新しいプロダクトの名前は、シリーズを踏襲して「KOMPLETE AUDIO 6」。

その名の通り6ch仕様になっているみたいです。

MK2と書いてあることから分かる通り、これまでのAUDIO6から新デザイン・仕様に移行したという認識で問題なさそう。発売は6月12日の模様。

昔のDJはよく持ってたAUDIO8DJシリーズ

ところでここ数年のDJ向け機材界隈では、一番姿を見せなくなりつつあるのが「オーディオインターフェース」の存在だったりもしますね。

オーディオインターフェースというのは、(音楽を含む全ての)音声情報をデジタル、アナログ双方向で変換する機械で、大抵はUSB接続でパソコンと繋げることができるもの。DJ機材というのは10年前ぐらいまではほとんどアナログ接続だったので、パソコンの楽曲データを使ってDJをするには、パソコンのなかにあるデジタルな楽曲データを、スピーカーやDJミキサーで鳴らすためのアナログデータへ変換する必要があったというわけです。

ただ、最近DJをはじめたひとたちであれば、オーディオインターフェースなんて持ってないよっていうひとも多いかもしれません。以前の記事「DJにオーディオインターフェースは必要?オススメのA/Iと接続について」で言及したこともあるのだけれど、最近のDJコントローラーはオーディオインターフェースを内臓しているのが一般的で、ネットでライブ配信をしたい!というDJには必要かもしれないけど、正直わざわざ購入しなくちゃならないケースというのはそれ以外だとほとんど無かったりもするわけで。

ちなみに僕がずっと愛用していたのは、NativeInstrumentsの「Audio8DJ」というもので、アナログな端子しか存在しないDJミキサーでも、ターンテーブルとDJミキサーをつなげてしまえば、ターンテーブルでコントロールヴァイナル(コーントロール用のレコード)を操作すれば、パソコンを操作できるという優れものでした。

アナログDJミキサーでもデジタルDJになれる夢のオーディオインターフェース(当時)

すごく良くできたインターフェースだったんですが、既にサポートは終了していて、今使っているiMacのmojave OSに完全対応できていない感じ(複数音源があると止まる)。というわけで最近これを取り出す機会も少なくなってきました。

そんな状況もあり、最近はDJ向け!と銘打ったオーディオインターフェースは、NativeInstrumentsからもあまり出ていなくって、出ていてもiPadやiPhone対応のコンパクトなものが多い印象ですね。

一方トラックメイキング向けではハード性能は向上

DJ界隈では姿を見る機会が減りつつある「オーディオインターフェース」ですが、音楽制作領域では以前にも増して新しいハードが続々と登場しています。

特に、僕個人が注目しているのはUSB Type-C接続の製品が多くなってきたこと。過去紹介したUNIVERSAL AUDIOのARROWなんかはThunderbolt3(つまりコネクタ形状はUSB Type-C)なので、電源供給もUSBケーブル一本で可能。

今回紹介しているKOMPLETE AUDIO6はTYPE-Aなのですが、今後のオーディオインターフェースは基本Type-C化していくと思うので、パソコンの後ろがケーブルでぐちゃぐちゃになる、なんてことは少なくなりそうで期待。

当の僕もいまはiMacのイヤフォンジャックからモニタースピーカーを繋いでしのいでいるレベルなので、そのうちType-C接続のオーディオインターフェースを買おうかなと思っています。

 

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