DJ関連の記事で、いろいろと言及しているPioneer DJという会社は、かつてPioneerの一部門「プロSV事業部」だった。

Pioneerは1937年、純国産のダイナミックスピーカー「A-8」を開発したのが、その始まりだ。このスピーカーの名前が「PIONEER」だった。

Pioneerはその後、独立型のセパレートスピーカーを搭載したステレオや、カーステレオ事業で順調に成長し、世界的に有名なオーディオメーカーになった。その過程で1992年には、DJが使うCDJのさきがけとなるCDプレーヤーを続々と発売。

そして1995年に発売してDJミキサーが、「DJM-500」だ。DJM-500はDJミキサーとしては世界初のBPMカウンターを搭載したミキサーだ。

Pioneerで、DJ機器事業を展開していた「プロSV事業部」は、本体の経営不振により、分社化され、2015年にはアメリカの投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に事業譲渡された。これ以降Pioneerの冠がついた機材は全て、Pioneer DJという別会社のものになった。だから現在のPioneer DJとPioneerは本来別物だ。

こんなことを書いてるのも、つい最近本体のことをニュースで知ったから。

オーディオの名門、パイオニアが経営の岐路に立たされている。カーナビ事業の業績悪化を受け、カルソニックカンセイなど複数の企業と提携について協議している。カルソニックカンセイは日産自動車が2017年、米投資ファンド、コールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に身売りし、KKRの傘下に入った。共同出資会社を設け、パイオニアが自動車メーカー向けOEM(相手先ブランドによる生産)の事業を移管する案を中心に検討されている。

 パイオニアはインクリメント・ピー(IPC)という優良100%子会社を持つ。IPCはカーナビや自動運転に欠かせないデジタル地図のデータを持っている。虎の子の子会社が、パイオニアが危機を脱するための“切り札”と見るM&A(企業の合併・買収)の専門家もいる。

 パイオニアの2018年4~6月期決算の売上高は前年同期比0.6%増の838億円、営業損益は15億円の赤字(前年同期は2億円の赤字)、最終損益は66億円の赤字(同20億円の赤字)だった。主力のカーエレクトロニクス事業でカーナビの販売不振に加え、自動車メーカー向けの開発費用がかさんだうえに、特許訴訟に関連する損失の引当金など特別損失が響いた。

 決算短信で「継続企業の前提に疑義が生じている」(GC注記)と記載した。これは究極のリスク情報で、経営に赤信号が灯ったことを意味する。- – – https://biz-journal.jp/2018/09/post_24632.html

もともと損失が続いていたゆえの事業譲渡ではあるけど、国産の雄とも呼ばれた会社がついに・・・となると少し悲しい複雑な気持ちにもなります。と思って、最近何出してるのかと思ったら、20万ぐらいするディスクプレイヤーだった。

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最近、高級オーディオって売れてるのか分からないけど、どうなんでしょう。海外向け富裕層のほうが売れてるのかな。逆に日本で売れてるのは、Lepyの「LP-2024A+」のような、中国製でも割と性能が良いプリメインアンプだったりします。

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アンプの良し悪しはチップと回路の設計になるわけだけど、開発ナレッジってどうしてもコモディティ化してしまうので、本来であればクラウドサービスと合わせるとか、AIスピーカーと合わせるとか、そういう生き残り策が必要なんだろう。

スピーカーブランドでいうと、JBLのような硬派なブランドが、ポップなプロダクトを出したりしてるのも頷ける。