DJ用語というか音楽用語についてまとめてみた!結構網羅しているのでは?

ターンテーブル

ターンテーブルに関するキーワードでいうと、やっぱり部品に関するものが多いですね。針なんかは壊れてしまうと取り替えたりこともあるので、各部名称は覚えておいて損はありません。

あとターンテーブルがずらっと並んだDJショップで、AとBはどう違うのか?という観点から比較するために、ダイレクトドライブとか、トルク、みたいな性能を表す用語も覚えておくと良いです。

ターンテーブル アナログレコードを再生するための機材。レコードの溝に刻まれている音の波形情報をレコード針で拾い、スピーカーで出力する前にDJミキサーやアンプに送る。特にDJ用語でターンテーブルと言うときは、再生スピード(ピッチ)を早めたり遅くしたりできるものを指す。
ピッチコントローラー DJ用ターンテーブルについている、再生スピードを変化させるためのボタン。スライド式になっていて、プラス側へスライドさせるとスピードが早くなり、マイナス側へスライドさせるとスピードが遅くなる。
レコード針 レコードの溝から音の波形情報を拾うための部分。繊細な部分なので取り扱いにはくれぐれも注意。
針圧 針をレコードに抑える圧力のこと。軽すぎるとレコード針がジャンプして飛んでいってしまうので、適切な針圧を調整する必要があります。
トーンアーム 回転するレコードの溝に、レコード針を落とすための腕になっている部分。
ヘッドシェル ターンテーブルのトーンアーム部分に、カートリッジを取り付けるための部分。針をレコードの溝に落としやすいよう、持ち手がついているものが多い。
カートリッジ 先端にレコード針がセットされた部分。針で拾った振動を電気的な信号に変換する機能をもつ。
プラッター レコードを乗せて回転させる台の部分。ほとんど金属製でできていることが多い。
スリップマット プラッターの上に敷くマットのこと。プラッターに直接レコードを置くよりも、レコードに負担がかかりにくくなる。
スリップシート スリップマットとプラッターの間に挟むシート。とても薄いビニールなどでできているものもある。スクラッチを行う際、回転しているプラッターを止めてしまうとモーターに負荷がかかるため、レコードの逆回転する力がプラッターに伝わらないようにする。
ダイレクトドライブ or ベルトドライブ ターンテーブルの駆動方式。モーターからプラッターへどんなふうに回転力を伝えているかで分類される。ダイレクトドライブは、モーターからプラッターへ直接チカラを伝えるので回転力が高くムラが無くなる。ベルトドライブはモーターからベルトを経由してチカラを伝える。ベルトドライブは回転にムラがあったり、スクラッチには不向きだが、安価に製造できるので室内での一般的なリスニングではベルトドライブ方式も人気。
トルク プラッターの回転する力を指す。トルクが弱いターンテーブルは再生ボタンを押した際の立ち上がりが遅いが、トルクの強いターンテーブルはすぐに目標の回転速度まで到達する。またトルクが強ければ、スクラッチにも耐えられる。
RPM 英語の「Rotation Per Minute」の略。1分間に何回転させることができるか。一般的な12インチレコードやLPレコードは33と1/3回転。7インチレコードは45回転で正しく再生できる。
クォーツロック 適切なRPMを出すための回路。水晶に電気を通して一定のリズムを発信させることで、時間に対して正確なモーター回転をさせる仕組み。
ブレーキ回路 再生中のターンテーブルに停止ボタンを押したときに、プラッターの回転を即座に止めてくれる回路。最近のものには大抵ついてます。
センタースピンドルシャフト プラッターの中心にある軸の部分のこと。
ヴァイナル アナログレコードのこと。塩化ビニールでできてるので、Vinylからヴァイナルと呼ばれます。

 

 

ミキサー(DJミキサー)

ミキサーに関してはいじって練習していけば良いのでとくに用語を覚えておく必要はないですが、何がどんな役割を果たしているのか、という仕組みを覚えておいたほうが良いかもしれないですね。

ミキサー ミキサーとは一般的に複数の音と混ぜ合わせるためのオーディオ機材のこと。レコーディングスタジオやライブPA向けのミキサーは何十ものチャンネルから出てくる音量を同時にコントロールすることができる。DJの使うミキサーは特殊で、最大でも8つ程度。また左右にスライドさせるクロスフェーダーと呼ばれるものが付いていて、左右に音を割り振って随時出力する音を簡単に変えられるのが特徴。

DJの使うここでいうミキサーとはDJミキサーのことで、一般的なレコーディングやPA用のミキサー(アナログミキサーやデジタルミキサー等)とは違い、フォノ・インや縦横のフェーダーを搭載しているミキサーのことを指す。大きくデジタル回路を使っているかどうかで分類される。

デジタルミキサー ミキサーのなかでも、音の処理をデジタル回路(DSP)が担っているミキサーのこと。解像度の高い音を出すことができる。
アナログミキサー ミキサーのなかでも、デジタル処理を施さずにミキシング処理を行うミキサーのこと。メーカーによって出力される音に特徴があり、温かみのある音とも評される。
DSP回路 「Digital Signal Processor」という回路のこと。リアルタイムに音の情報をデジタル処理して、エフェクトをかけたりする回路。一般的なエフェクト処理は①アナログ入力 → ②エフェクトA → ③エフェクトB → ④マスターアウト、という流れなのに対して、DSP回路を使えば①アナログ入力をデジタル情報に変換 → ②エフェクト効果を計算 → ③マスターアウトという流れになる。アナログでは回路を経るごとに音が劣化してノイズが乗ってしまうのと比べて、DSP回路が内蔵されたミキサーでは、音が劣化しにくくノイズが少ないとされている。
スライドフェーダー ボリュームを調節するスライド式の部分。縦に動くことで音量をコントロールするチャンネルフェーダーと、横に動くことで左右で鳴っている音源のどちらか(もしくは両方)を鳴らすか変更することができるクロスフェーダーがある。
チャンネルフェーダー(インプットフェーダー) スライド式のフェーダーのなかでも、特にチャンネルのボリュームをコントロールするためのフェーダーを指す。縦にスライドさせるので、一般的には縦フェーダーとも呼ばれる。
クロスフェーダー スライド式フェーダーのなかでも、ボリュームではなく「左右のチャンネルで鳴っている音源をどれぐらいの割合で混ぜるか」を決定するフェーダー。音源Aから音源Bをミックスする際、音源Aの音量が徐々に下がっていき、音源Bの音量が徐々に上がっていく(クロスする)ことから、こう呼ばれる。
ロータリーフェーダー スライドフェーダーはスライド式なのに対して、ロータリーフェーダーはダイヤル式のツマミを回転させることで各種のパラメータを変化させるもの。
フェーダーミキサー チャンネルフェーダー、クロスフェーダーといったスライド式のフェーダーで構成されたミキサー。
ロータリーミキサー フェーダーの代わりに、全ての調節をロータリーフェーダーで行うミキサー。昔のハウスDJが好んで使っていたミキサーは、アナログ回路のロータリーミキサーが多い。
マスターフェーダー DJミキサーにはついてないけど、一般的なPA向けミキサーでは、最終的に出力される「マスター」にもフェーダーが付いていることが多い。
トリム DJがパフォーマンス中に音量を調節する場合、主に操作するのはフェーダー。トリムというのは、フェーダーを上げすぎてもアンプやスピーカーに対して過入力とならないために、あらかじめMAX値を設定しておくために調節する部分。
イコライザー 音声信号のなかでも特定の周波数を変更する音響機材。単独でイコイライジング可能な機器もありますが、DJミキサーには高音・中音・低音をシンプルにカット/ブーストできるものがついています。ちなみに略語はEQ(Equalizer)。
マスターアウトプット(マスターアウト) ミックスされ、最終的にスピーカーから流れる音。
ブースアウトプット(ブースモニター) フロア以外にもDJブース内で音を再生してモニターするための出力部分。これがあるDJミキサーは現場でも使える堅実なつくりと言える。
カーブアジャスタブルボリューム&スイッチ クロスフェーダーのカーブ特性、つまり音量がどれぐらいの割合で下がっていくか、上がっていくかを調節できる機能。あらかじめ設定されたパターンを切り替えるものもあれば、ツマミで自由に切り替えられるものもある。
トランスフォーマースイッチorボタン クロスフェーダーをめいいっぱい片方に寄せて、片方のチャンネルを出力している際、もう片方の音も出るようにできる機能。ボタンを押している間だけ鳴るものもあれば、一度押すと鳴り続けるものもある。

 

 

CDJ、コントローラー(DJコントローラー)

CDJやPCDJ関連の特徴としてキューやシンクといった単語は必須。

CDJ CDでDJをするひとや、パフォーマスそのものを指す。
PCDJ パソコンのなかに保存してある音楽データファイルを使ってDJするひとや、パフォーマンスそのものを指す。
ジョグダイヤル(ジョグホイール) CDJやDJコントローラーをターンテーブルに見立てたとき、プラッターに相当する部分。円形で回転する部分。ジョグダイヤルがあることで、CDJやPCDJでも仮想的に、ターンテーブルでアナログレコードを操作しているような感覚でプレイすることができる。
ピッチベンド(ピッチベンダー) 音源の再生スピードを一瞬だけ上げたり下げたりすることができる機能。普通ジョグダイヤルの縁を触りながらジョグダイヤルを回転させると回転させる方向によって、再生スピードを上げたり下げたりできる。なぜこれが必要なのかというと、「再生スピードは合っているが、キックのタイミングが合っていない」という時に、タイミングを合わせるための機能としてついてます。
キュー(キューボタン) いわゆる頭出しのこと。最近では頭出し以外でも、任意の場所にキューポイントを設定することができる(ホットキュー)。これすごい便利。
シンク機能(オートシンク、テンポシンク) 再生中の楽曲と次の曲の再生スピードや、タイミングを自動的に合わせてくれる機能。CDJやPCDJが一般的になる前は、「テンポを合わせる」という作業はDJとしての必須スキルでしたが、そんなのも(悲しいかな)もう過去の話。

 

 

オーディオインターフェース

最近のDJミキサーにはオーディオインターフェースが内蔵されているものも多いので、このあたりはあんまり覚えなくてもいいかも。

オーディオインターフェイス パソコンから出力されたデジタルデータをもとに、アナログ音声情報への変換を行う機材。逆にアナログ音声をデジタルデーターへ変換することもできる。
D/Aコンバーター オーディオインターフェースのこと。D/Aというのはデジタル/アナログの略。

 

 

エフェクター/音源処理関係

とりあえず機材を買って曲と曲を繋げられるようになったひとへ送る次のステップ、エフェクト。DJのパフォーマンスを華やかに仕上げるためのものですが、どんな仕組みでエフェクトがかかってんのかを知っておけば、狙った音を出すのも割とラクにできるようになります。

エフェクター 入力された音に、特定の効果を付け加えて出力する機材。DJミキサーには一般的なエフェクターが内蔵されているものもある。
Reverb 残響音を付与するエフェクター。大きな部屋やホールでは、壁に反射して広がりのある声が聞こえるが、これをパラメータによって再現する。
Delay リバーブとは違って、山びこのように明確に聞き分けられる残響音を出すエフェクト。ディレイタイムを大きくすると遅れて聞こえ、フィードバック値を大きくするとディレイ音が何度も聞こえる。
Echo ディレイのなかでも、とくにディレイタイムやフィードバック値が大きいものをエコーと呼びます。
Phaser 音にうねりをつくるエフェクター。入力された音に対して位相をずらした音を組み合わせることで、音がうねって聞こえるようになる。
Flanger Phaserと同じくうねりを生み出すエフェクト。ただしフランジャーの場合は、遅らせた音を重ね合せることでうねっているように聞こえる。ホワイトノイズにフランジャー効果を足したエフェクトは航空機のジェット音のように聞こえるため、「ジェット」とも呼ばれる。
Isolator 特定の周波数の音を強調したり、完全にカットしたりして、特定の音を独立させることができるエフェクト。DJミキサーでは高音・中音・低音というEQがついているが、EQをアイソレーターとして使うことができるモデルも存在する。
Filter アイソレーターが特定の周波数ごとにあるのに対して、フィルターは狙った周波数を変化させることができるエフェクト。
Noise(Sweep) DJのエフェクトでノイズというときは、一般的にはホワイトノイズを指す。ホワイトノイズには全ての周波数の音が含まれており、滝の音や大雨の音に似ている。曲の変わるタイミングや盛り上がりを演出する際によく用いられる。ホワイトというのは「全ての色の光を合わせると白色になる」のが由来。
SEND/RETURN エフェクター側に音を渡し(SEND)、エフェクターから効果の乗った音を返す(RETURN)回路や端子。高級なDJミキサーには割とついてます。

 

 

オーディオ機器関連

プラグ関連

これは最低限のプラグ関係。お部屋でやるだけであれば覚える必要は無いけど、クラブでDJをやりたいひとはチェックしておくと良いです。

Phono レコードプレイヤーから出力された音のこと。レコードの針から拾った音は小さく、そのままでは使えないためPhono端子に入力された音はPhonoEQを通ってからLINE入力の音と同じレベルに調整される。
LINE 一般的に使われる音の入力端子。
RCA 赤白のジャックのこと。
Phoneプラグ 直径6mのステレオプラグのこと。業務用。抜けにくいので音響機材のあるライブ現場ではよく見かける。
ミニプラグ Phoneプラグを小さくして、民生用にしたもの。一般的な消費者向けのイヤホンやヘッドフォンはこちらのミニプラグであることが多い。
XLR 別名キャノン端子とも呼ばれる。ノイズが乗りにくいため、大規模なライブ会場などでよく使われている。マイクのケーブルは大抵XLP端子。

 

その他のオーディオ用語

あとはオーディオ機器に一般的な用語。ゲインとボリュームとか、意外に使い方を知らないひとも多いので現場では気をつけるように。

アース線(GND) 電気を使う機材からは微弱な電波が発信されていて、ノイズの影響になるため、DJミキサーは金属の箱で覆われている。これは金属の箱が電波のエネルギーを遮断するからで、遮断したエネルギーを地表に逃すために必要なのがアース。アースは地球という意味で、地球の電位が0ボルトとする基準によるもの。アメリカではグラウンド(GND)とも呼ぶ。厳密にはちょっと違うけど、概ね「0ボルト地点に逃す線」という意味。
インピーダンス インピーダンスは交流抵抗のこと。単位はΩ。出力する機材のインピーダンスと入力先のインピーダンスが正しく組み合わさっていないと、過入力を起こしてしまう。アンプとパッシブスピーカーの場合は、さらにW数も合わせないとスピーカーが壊れます。
チャンネル 各入力に付けられた名前のようなもの。チャンネル(Channel)はCHと略されることがあります。
ソース 音源のこと。一般的には「入力ソース」という意味。
GAIN 入力された音声に対して、出力される音の大きさをどれだけにするのか、コントロールする部分。
Vol いわゆるボリューム。GAINで設定された入力/出力比に対して、実際にスピーカーから出力される音をコントロールする部分。
プリアンプ 入力された音を増幅して、GAINを調整する機材。
メインアンプ プリメインアンプで増幅された音声を、スピーカーで鳴らすためにコントロールする機材。
S/N比 信号(SIGNAL)とノイズ(NOISE)の割合のこと。単位は音の大きさを表すdB(デシベル)。数値が大きいほどノイズが少ないことを意味する。
ダイナミックレンジ 識別可能な信号の最小値と最大値を倍率で表した数字のこと。大きいほど、原音に忠実。
ガリ 音響機材の経年劣化によりフェーダーやダイヤルを回すとノイズが乗ること。ガリガリっという音がすることからこう呼ばれる。接点洗浄剤や接点復活材で該当する部分をメンテナンスすれば、ガリは取り除けることが多い。
kHz サンプリング周波数。1秒間に何回音をデジタル情報へ変換できるかという能力で、これが大きいときめ細かい音が出ているという意味。ちなみにCDは44.1KHz。
bps サンプルビット数。1回につき取得して認識する音量のきめ細かさを意味する。大きいほど細かく音量を分割できるので、音量の変化がなめらかになる。ちなみにCDは16bit。
ハイレゾ 高サンプリング周波数、高サンプルビット数をもつ音源や、それを再生する音響機器のこと。一般的にはCD品質の「16bit/44.1kHz」よりも高い「96kHz/24bit」「192kHz/24bit」 といったレベルの音源がハイレゾと呼ばれる。ハイレゾという名称は「High Resolution(高精細・高解像度)」の略。ただ、家にシアタールーム並みの部屋や音響機材のセットがない限り、あんまり意味は為さないとは思います。
 

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